社会保険から国民健康保険への切り替え方法は？手続きを完全解説！

「会社を辞めたら、保険はどうすればいいの？」
「社会保険から国民健康保険への切り替えって、どうやるの？」
「14日以内に手続きって聞いたけど、間に合うかな…」

退職後の保険切り替えで、こんな不安を感じていませんか？

実は、社会保険から国民健康保険への切り替えは、退職日から14日以内に手続きが必要です。

手続きが遅れると無保険状態になり、医療費が全額自己負担になってしまうリスクがあります。

社会保険と国民健康保険の違いを知ろう

まず、社会保険と国民健康保険の違いを理解しておきましょう。

それぞれの特徴を知っておくと、切り替え手続きがスムーズになります。

社会保険は会社員が加入する保険

社会保険（健康保険）は、企業の従業員や一定条件を満たすパート労働者が加入する保険です。

会社と従業員が保険料を折半で負担するため、個人の負担が比較的軽くなります。

また、扶養家族も追加の保険料なしで加入できるのが大きなメリットです。

協会けんぽや企業の健康保険組合など、加入先によって保険料率や給付内容が若干異なります。

退職すると、社会保険の資格は退職日の翌日に自動的に喪失します。

そのため、退職後すぐに新しい保険に加入する手続きが必要になるんです。

国民健康保険は自営業者や無職の人が加入する保険

国民健康保険は、自営業者や年金受給者、社会保険に加入していない人が対象の保険です。

市区町村が運営しており、保険料は世帯の所得や人数によって決まります。

社会保険と違って全額自己負担になるため、退職後は保険料が上がることが多いです。

また、扶養という概念がないため、家族一人ひとりが加入者として保険料が計算されます。

国民健康保険への加入は、退職日の翌日から14日以内に市区町村の窓口で手続きする必要があります。

手続きが遅れると無保険状態になり、その期間の医療費は全額自己負担になってしまうんです。

保険料の違いに注意

社会保険から国民健康保険への切り替えで最も気になるのが、保険料の違いです。

社会保険は会社が半分負担してくれますが、国民健康保険は全額自己負担になります。

そのため、退職後は保険料が2倍近くになることもあるんです。

また、前年の所得をもとに保険料が計算されるため、退職した年は収入が減っても高い保険料を払い続けることになります。

ただし、退職理由が倒産や解雇などの場合、保険料の軽減制度が使える可能性もあります。

市区町村の窓口で「保険料の軽減制度はありますか？」と相談してみましょう。

社会保険から国民健康保険への切り替え手続きの流れ

それでは、具体的な切り替え手続きの流れを見ていきましょう。

ステップごとに解説するので、順番に進めていけば大丈夫です。

ステップ1：退職後に社会保険証を会社に返却

退職したら、まず社会保険証を会社に返却します。

退職日当日、または最終出勤日に人事部や総務部に返却するのが一般的です。

扶養家族がいる場合は、家族全員分の保険証を返却する必要があります。

保険証を返却しないと、会社が資格喪失の手続きを進められないため、必ず返却しましょう。

もし保険証を紛失してしまった場合は、会社に「紛失届」を提出する必要があります。

紛失したまま放置すると、悪用されるリスクもあるので、すぐに会社に連絡してください。

ステップ2：健康保険資格喪失証明書を受け取る

国民健康保険への切り替えには、健康保険資格喪失証明書が必要です。

この証明書は、会社が社会保険の資格喪失手続きを完了した後に発行されます。

通常は退職後1〜2週間で郵送されてきますが、送られてこない場合は会社に連絡して発行を依頼しましょう。

「国民健康保険の加入手続きに必要なので、健康保険資格喪失証明書を発行してください」と伝えればOKです。

健康保険資格喪失証明書が間に合わない場合は、離職票や退職証明書で代用できることもあります。

市区町村に事前に確認しておくと安心です。

ステップ3：必要書類を準備して市区町村の窓口へ

必要書類が揃ったら、退職日から14日以内に市区町村の国民健康保険窓口で手続きします。

必要な書類は以下の通りです。

窓口で国民健康保険資格取得届を記入し、必要書類と一緒に提出します。

市区町村によっては、その場で保険証を発行してくれることもあります。

後日郵送の場合は、1週間程度で自宅に届きます。

社会保険から国民健康保険への切り替えで注意すべきポイント

切り替え手続きをスムーズに進めるために、注意すべきポイントを押さえておきましょう。

14日以内に手続きしないと無保険状態に

社会保険から国民健康保険への切り替えは、退職日から14日以内に行う必要があります。

この期限を過ぎると、無保険状態になってしまいます。

無保険期間に医療機関を受診すると、医療費が全額自己負担になるリスクがあるんです。

また、保険料は退職日の翌日（資格喪失日）まで遡って請求されます。

手続きが遅れても加入はできますが、遡った分の保険料を一括で支払わなければならないため、できるだけ早く手続きしましょう。

延滞金が発生することもあるので、14日以内の手続きを心がけてください。

保険料の支払い方法を確認しておく

国民健康保険の保険料は、自分で支払う必要があります。

社会保険のように給与から天引きされるわけではないので、支払い忘れに注意しましょう。

支払い方法は、口座振替、コンビニ払い、クレジットカード払いなどがあります。

口座振替なら支払い忘れの心配がないので、おすすめです。

加入手続きの際に、口座振替の申し込みも一緒に済ませておきましょう。

保険料の納付書は、加入手続き後1〜2週間で郵送されてきます。

マイナ保険証への対応も確認

2025年12月には、従来の健康保険証が廃止される予定です。

今後はマイナンバーカードを健康保険証として利用する「マイナ保険証」が主流になります。

国民健康保険に加入する際、マイナンバーカードの健康保険証利用の登録もしておくと便利です。

マイナ保険証なら、保険証を持ち歩かなくても医療機関を受診できます。

市区町村の窓口で「マイナ保険証の登録もしたいです」と伝えれば、手続き方法を教えてくれますよ。

オンラインでも登録できるので、時間があるときに済ませておきましょう。

社会保険から国民健康保険への切り替え。スムーズに進めるコツ：まとめ

社会保険から国民健康保険への切り替えは、退職日から14日以内に手続きが必要です。

健康保険資格喪失証明書を会社から受け取り、必要書類を準備して市区町村の窓口で手続きすればOKです。

手続きが遅れると無保険状態になり、医療費が全額自己負担になるリスクがあります。

退職したら、できるだけ早く手続きを進めましょう。

健康保険資格喪失証明書が届かない場合は、離職票や退職証明書で代用できないか市区町村に確認してみてください。

また、保険料の軽減制度が使える場合もあるので、「保険料の軽減制度はありますか？」と窓口で相談してみるといいですよ。

退職後の手続きは何かと大変ですが、一つずつ確実に進めていけば大丈夫です。

不安なことがあれば、市区町村の国民健康保険課に問い合わせてくださいね！