「退職したのに、もう1ヶ月も経つのに離職票がまだ届かない…」
「失業保険の申請に必要なのに、どうしたらいいの?」
「会社に電話しても、つながらないし対応してくれないし…」
退職後、離職票が届かないという状況は本当に焦りますよね。

実は、離職票が届かないのは珍しいことではなく、対処法がちゃんと用意されているんです。
会社側の手続き遅れから、郵送トラブル、そもそも申請されていないケースまで、原因はさまざま。
この記事では、離職票が届く通常の日数から、届かないときの具体的な対処法、ハローワークへの相談方法まで詳しく解説します。
焦らず、落ち着いて一歩ずつ対応できるように、実践的な手順をお伝えしていきますね。
離職票はいつ届くのか。通常の日数を確認
まず、離職票が届く通常の日数を知ることが大切です。
「届かない」と焦る前に、そもそも何日くらい待つのが普通なのかを押さえておきましょう。
離職票は退職後10日~2週間で届くのが目安

離職票が届くまでの期間は、退職後10日~2週間が目安とされています。
法律上は「退職日の翌々日から10日以内に手続きを行う」ことが会社に義務付けられているため、スムーズに進めばこのくらいの日数で到着する流れです。
ただし、この日数はあくまで「郵送が正常に進んだ場合」を想定しているもの。
会社の処理に多少の遅れがあったり、郵送事故があったりすると、さらに日数がかかることもあります。
離職票到着の目安スケジュール
・退職日 → 手続き開始
・退職日翌々日から手続き開始 → 最大10日以内
・郵送期間 → 通常3~5日
・合計の目安 → 退職後10日~2週間
最終給与の支払いまで離職票発行を待つケースも

ここで注意が必要なのが、「最終給与の支払い後に離職票を送ります」と言われるケースです。
会社側の都合で最終給与の支払い日が決まっていたり、給与計算の関係で遅くなることがあります。
ただし、法律上は「最終給与の支払い時期とは関係なく、10日以内に離職票の手続きを行うこと」が定められているんです。
つまり、給与と離職票は別扱いで、離職票だけ先に届くはずなんです。

え?最終給与の支払い後じゃなくても、離職票は先に来るもんなの?

その通りなんだにゃ。だから「給与の支払い後に」って言われたら、その時点で対応してもらうべきなんだにゃ!
離職票が届かないときの原因をチェック
2週間以上経ってもまだ届かないなら、何か理由があるはずです。
その原因を特定することが、次の対応へつながります。
会社側の手続きが遅れている可能性

最も多い原因が、会社側の手続きが遅れているケースです。
人事や総務の担当者が忙しかったり、書類作成に手間取ったりすると、手続きが後回しになることがあります。
特に小規模な企業や、退職者が多い時期だと、処理に時間がかかりやすいんです。
郵送事故や住所間違い

会社が送ったはずなのに、郵送中に紛失されたり、住所間違いで戻ってきたりすることもあります。
住所変更を報告していないまま退職したり、会社のデータベースに誤った住所が登録されていたりすると、送られてこない可能性があります。
そもそも発行申請されていない

最も深刻なケースが、会社が離職票の発行手続きを全くしていないというもの。
「退職したから、離職票も自動的に送られるだろう」と思っていても、会社側に「発行申請」という手続きの認識がないこともあります。
或いは、連絡を受け取ったのに対応を忘れてしまっているということもあり得るんです。

あぁ〜、そっか。会社がしてくれてないかもってことね…

だからこそ、自分で確認する必要があるんだにゃ。次のステップに進もうにゃ!
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離職票が届かない場合の対処法。最初は会社に確認
では、実際に届かないと気づいたときは、どういう手順で対応したらいいのか。
焦らず、一つずつ進めていきましょう。
ステップ1。会社に電話で催促する

2週間を超えても届かなければ、まずは会社の人事や総務部門に電話で確認しましょう。
「先日退職したのですが、離職票がまだ届いていません。発行手続きをしていただけるか確認したいのですが」とシンプルに伝えるだけで大丈夫です。
この時点で多くのケースが解決しますよ。
会社に確認するときのポイント
・退職年月日を伝える
・現在の住所を確認してもらう
・いつ発送予定か聞く
・できれば名前と部署を教えてもらう
・目安の日数を伝えてもらう
ステップ2。連絡がつかない場合はメール送付

電話でつながらない、または担当者が不在で対応してもらえない場合は、メールで問い合わせするのも有効です。
メールなら記録が残り、後からトラブルが起きたときの証拠にもなります。
「〇年〇月〇日に退職いたしました。離職票の発行手続きについてご確認ください」という文面で、簡潔に送りましょう。
ステップ3。2~3週間経っても返応がなければハローワークに相談

会社に連絡しても返答がない、または対応が進まない場合は、管轄のハローワークに相談することが重要です。
ハローワークでは、会社に対して離職票の発行手続きを促すこともできます。
場合によっては、ハローワークが会社に直接連絡して対応を進めてくれることもあるんです。

へぇ、ハローワークが手伝ってくれるんだ。何か心強い♪

そうなんだにゃ。ハローワークは離職票の状況確認とか、会社への働きかけもしてくれるんだにゃ!
離職票が届かなくても失業保険の手続きは進められる
ここまで「届かないときの対処法」を説明してきましたが、重要な朗報があります。
実は、離職票がなくても失業保険の手続きを進める方法があるんです。
仮申請で失業保険の手続きを先に進める

ハローワークに行くと、離職票がなくても「仮申請」という方法で失業保険の手続きを先に進めることができます。
その後、離職票が到着してから提出すれば、遡って失業保険の給付を受けることができるんです。
待っているだけでは給付開始が遅れてしまいますが、この方法なら時間を有効活用できますよね。
仮申請のメリット
・失業保険の手続きを先に進められる
・待機期間をカウントできる
・離職票到着後に本申請に切り替え
・給付開始が遅れない
・精神的なストレスが軽減される
離職票の再発行申請も同時にお願いする

ハローワークで仮申請をするときに、「離職票が届かないので会社に催促してもらえますか」と同時に依頼しましょう。
ハローワーク職員が会社側に連絡することで、対応が進みやすくなります。
この一連の流れなら、焦りながら待つ必要もなくなりますよ。

あはは、待つだけじゃなくて手を打つ方法があるんだ!

その通りだにゃ!ハローワークと会社と両方に働きかけることで、スピーディに解決するんだにゃ!
離職票が届かない場合のよくある質問
離職票に関して、よくある質問をまとめてみました。
1ヶ月以上届かないのは違法?

法律上、会社は「退職日の翌々日から10日以内に」離職票の手続きをする義務があります。
1ヶ月以上経ってもまだなら、明らかに違法です。
この場合、ハローワークに相談するだけでなく、労働基準監督署に相談することも検討しましょう。
会社が発行を拒否してきた場合は?

「発行できない」「発行しない」と会社に言われた場合は、その旨をハローワークに報告してください。
ハローワークは強制力を持つ行政機関なので、会社の対応を改善させることができます。
自分だけで対応しようとせず、専門家の力を借りることが大切です。
退職金が支払われていない場合は?

離職票が届かないのと同時に、退職金も支払われていないケースもあります。
この場合は、離職票と退職金は別問題と考えて、両方の相談をハローワークや労働基準監督署に持ち込みましょう。
退職金の支払いは会社の義務であり、離職票とは関係ありません。

ぐぬぬ…会社が対応しないのって許されるの?

絶対に許されないんだにゃ!だからこそ、ハローワークや監督署に相談する必要があるんだにゃ!
離職票が届かないときは焦らず冷静に。対応方法を理解して一歩ずつ
離職票が届かないというのは、本当に焦りますよね。
失業保険の申請も控えているし、これからの生活も心配…そういう気持ち、よく分かります。

けれど、ここまで説明してきた通り、対応方法はちゃんと用意されているんです。
最初は会社に確認という緩い対応から始まり、最終的にはハローワークという公的機関の力を借りることができます。
一人で抱え込まず、困ったときは頼る。その判断が大切なんです。
離職票が届かないのは、あなたの責任ではありません。
会社の手続きミスか、郵送トラブル、あるいは会社側の怠慢かのいずれかです。自分を責めず、まずは行動を起こしましょう。ハローワークには相談窓口があり、専門のスタッフがあなたの状況に応じたアドバイスをくれます。焦らず、一つ一つ進めていくことで、必ず解決します。


うんうん!焦らず、一つずつ対応すればいいのね。何か前向きになれたわ♪

そうなんだにゃ。ハローワークだってあなたの味方なんだにゃ。遠慮なく相談するんだにゃ!