「ブランクがあるけど、履歴書にどう書けばいいの?」
「家事や子育ての経験って、本当にアピールになるの?」
「採用担当者に悪い印象を与えないか心配…」
パートや再就職を考えている主婦なら、こんな不安を抱えたことがあるのではないでしょうか。

実は、主婦が履歴書を書く際の最大のポイントは、ブランク期間を「空白」にしないこと。
採用担当者も「主婦のブランクは仕方ない」と理解しています。大切なのは「その間何をしていたか」を誠実に伝えることなんです。
この記事では、主婦が採用担当者に好印象を与える履歴書の書き方を、項目ごとに詳しく解説します。
ブランク期間の書き方から、家事育児経験をアピールする自己PR、志望動機の工夫まで。具体例を交えて、すぐに実践できる内容ばかり。これを読めば、不安なく履歴書が完成しますよ。
主婦の履歴書で最初に確認すべき基本構成
履歴書を書く前に、基本的な構成と記載ルールを押さえておきましょう。
ここを理解していないと、後で修正に時間がかかってしまいます。
主婦の履歴書。学歴は小学校卒業から記載する

履歴書の学歴欄は、小学校卒業以降を記載するのが基本です。
つまり「小学校卒業」から始まり、「中学卒業」「高校入学」「高校卒業」「大学入学」「大学卒業」という流れです。
ここで重要なのは、正式な学校名を使うこと。「〇〇高校」ではなく「〇〇県立〇〇高等学校」と書くんですよ。
また、入学・卒業の年月日も必ず記入します。西暦でも和暦でも構いませんが、履歴書全体で統一することが大切。
学歴記載の例
平成22年3月 〇〇県立〇〇中学校 卒業
平成22年4月 〇〇県立〇〇高等学校 入学
平成25年3月 〇〇県立〇〇高等学校 卒業
職歴欄の書き方。形態や勤務内容も明記する

職歴欄も、学歴と同じく正式名称で記入します。
ポイントは、勤務先だけでなく「勤務形態」と「簡潔な仕事内容」も明記するということ。
例えば「△△株式会社 入社」だけでなく「△△株式会社 営業事務(正社員)」と書くことで、採用担当者が職務経歴をすぐに把握できます。
パートやアルバイトで複数の職場経験があった場合も、それぞれ「◇◇スーパー(パート・レジ業務)」という形で記入するのが基本。
職歴記載の例
平成20年4月 △△株式会社 入社(営業事務・正社員)
平成27年3月 △△株式会社 退職
平成28年9月 ◇◇スーパー 入店(レジ業務・パート)
平成30年8月 ◇◇スーパー 退店
証明写真のポイント。第一印象を左右する重要な要素

履歴書の印象を左右するのが、証明写真です。
きちんとした服装で、正面を向いて、笑顔で撮影するこれが基本ルール。
主婦だからといって特別な服装は必要ありませんが、「仕事に向き合う姿勢がある」ことが伝わる雰囲気が大切。
また、写真館で撮影するのが理想的。スマートフォンの自撮りなどは避けましょう。

あ、写真館で撮らなきゃだめなんだ!スマホでいいと思ってた…

そうなんだにゃ!第一印象だからね、ちゃんと写真館でプロに撮ってもらうのが大事だにゃ!
ブランク期間の履歴書への書き方。空白を作らない工夫
主婦が履歴書を書く上で、最も悩むのが「ブランク期間をどう書くか」ですよね。
採用担当者も理解していますが、空白のままだと不誠実に見えてしまいます。
「専業主婦として家事・育児に専念」と明記する

ブランク期間の最も一般的な書き方は、「専業主婦として家事・育児に専念」と明記することです。
例えば、退職年月から現在までブランクがあれば、以下のように記入します。
ブランク期間の記載例
平成27年3月 △△株式会社 退職
平成27年4月より 専業主婦として家事・育児に専念
この書き方なら、採用担当者も「なるほど、その期間は子育てをしていたんだな」と理解できます。
重要なのは、空白を作らず「その期間に何をしていたか」を明確にすることなんです。
親の介護などのブランク理由。具体的に記入する

ブランク理由が親の介護や家庭の事情など複数ある場合は、そうした背景も記入して大丈夫。
むしろ、理由があることで採用担当者も「状況を理解している人」と認識し、対応しやすくなります。
複数の理由がある場合の記載例
平成27年3月 △△株式会社 退職
平成27年4月より 家事・育児の傍ら、親の介護に従事
パート経験が多い場合。職務経歴書で補うのも手

パート経験が3社以上ある場合、履歴書の職歴欄だけでは書ききれないことも。
そんな時は、職務経歴書を別途用意するのが効果的です。
履歴書には「職務経歴書参照」と記入し、職務経歴書に詳しい内容を記載する方法もあります。
職務経歴書があれば、採用担当者も「複数の現場で様々な経験を積んでいるんだな」と理解しやすくなり、評価につながることもあります。

あ、パート経験が多いなら職務経歴書を別で用意すればいいんだ!

そうにゃ!むしろ職務経歴書があると、採用担当者が詳しく理解できるから、評価が上がることもあるんだにゃ!
自己PRと志望動機。主婦だからこそ伝わる強み
学歴や職歴を整えたら、次は「自己PR」と「志望動機」の工夫が勝負です。
この欄で、家事育児経験がいかに仕事に活かせるかを伝えることが、採用につながる道。
主婦の履歴書。自己PRで家事育児スキルを仕事に結びつける

家事や育児で培ったスキルは、十分に仕事の現場で活かせます。
ポイントは、「家事育児が大変だった」という主張ではなく、「そこで何を学んだか」を具体的に述べること。
例えば、限られた時間の中で複数のタスクをこなすことで「優先順位のつけ方」「効率化意識」を身につけた。
子どもとの関わりで「相手の気持ちを理解する力」「コミュニケーション能力」が高まった。
こうした形で、職務経験に転換させることが大切なんです。
自己PRの記載例
「専業主婦として8年間、家事や育児に取り組む中で、限られた時間の中での優先順位のつけ方と、効率的なタスク管理の経験を積みました。この力は、職場での複数業務の並行処理にも活かせると確信しています。また、子育てを通じて、相手の立場を理解するコミュニケーション能力も養うことができました。」
志望動機で「働きたい理由」と「会社への適合性」を示す

志望動機で重要なのは、「なぜ今働きたいのか」と「その企業を選んだ理由」の両方を述べること。
「子どもが小学校に入学したので、安定した仕事で家計を支えたい」という理由と、「貴社は育児中の従業員も大切にする方針があり、長く勤められると考えた」という企業選択理由。
この二つが揃うことで、採用担当者も「真摯に仕事に向き合う人だな」と評価しやすくなります。
抽象的な「お役に立ちたい」ではなく、具体的で誠実な理由を述べることが差別化のポイント。
志望動機の記載例
「子どもが小学校に入学したのを機に、安定した環境で長く働きたいと考え、転職を決意しました。貴社の企業サイトで、育児と仕事の両立を支援する制度を拝見し、自分の目指す働き方が実現できる職場だと感じました。前職では営業事務を経験しており、その経験を活かしながら、チームの一員として貢献したいと考えています。」
主婦の履歴書。細部にこだわる仕上げのコツ
書き方を押さえたら、最後は「細部へのこだわり」です。
誤字脱字や見た目の工夫で、採用担当者の印象は大きく変わります。
手書きか、パソコン作成か。どちらを選ぶ?

履歴書は手書きが基本とされていましたが、現在はパソコン作成でも全く問題ありません。
むしろ、読みやすさと誤字脱字の防止という点で、パソコン作成の方が優位性があるほど。
ただし、一部の企業や職種では「手書きを希望」と明記されていることもあるので、応募要項をよく確認しましょう。
手書きの場合。黒のボールペン、万年筆が基本

万が一手書きで提出する場合は、必ず黒のボールペンか万年筆を使うこと。
鉛筆やシャープペンシル、消せるボールペンは避けてください。
また、修正液での修正も厳禁。書き間違えた場合は、新しい用紙にやり直すのが常識です。
誤字脱字チェック。見直しは必須作業

誤字脱字は、採用担当者に「注意深くない人」という悪い印象を与えてしまいます。
完成後は、必ず1回は全文を見直す。できれば、誰かに読んでもらうのがベスト。
自分では気づかない誤字脱字も、別の人が読むと見つかることが多いんですよ。
本人希望欄。「貴社の規定に従う」で十分

本人希望欄には何を書けばいいのか、迷う人も多いですよね。
基本的には、「貴社の規定に従います」と書いておくのが無難。
ただし、シフト勤務が難しいなど「どうしても譲れない条件」がある場合は、そこだけを記入しても大丈夫。
その場合は「子どもの事情のため、夜間勤務は希望しません」など、具体的かつ理由を含めて記入することが大切。

え、これだけ注意することがあるんだ…ちょっと大変…

でもね、ここをちゃんとやれば、採用担当者に大きな好印象を与えられるんだにゃ!
主婦が面接に進む前に。履歴書完成後の準備
履歴書がうまく書けたら、次は面接対策も視野に入れましょう。
履歴書の内容をもとに、質問される可能性が高いからです。
ブランク期間について、面接で聞かれる準備を

高確率で聞かれるのが「ブランク期間について」です。
履歴書に「専業主婦として家事・育児に専念」と書いてあれば、採用担当者も「どんな仕事内容だったか」「その中で何を学んだか」を知りたくなるんですよ。
準備しておくべき回答は、「子育てを通じて学んだことが、職場でどう活かせるか」という文脈。
履歴書の内容と矛盾しない面接対応

面接で重要なのは、履歴書に書いた内容と矛盾しないこと。
もし面接時に「実は履歴書と違う理由でした」となれば、採用担当者から「信用できない人」と判定されてしまいます。
履歴書を提出する前に、その内容で面接対応できるか、自分の中で準備と納得をしておくことが大切なんです。

そっか、履歴書は完成じゃなくて、面接への第一歩なんだ!

その通りにゃ!履歴書と面接は一体なんだにゃ。しっかり準備すれば、採用に一歩近づくにゃ!
主婦の履歴書。正直で誠実に、採用担当者に伝わる書き方
主婦が履歴書を書く上で、最も大切なことは「正直さ」と「誠実さ」です。
ブランク期間を隠したり、存在しない経験をアピールしたりすれば、面接で必ずボロが出てしまいます。

家事や育児の経験は、確かに仕事に活かせる貴重なスキル。その事実を堂々とアピールすることが大事。
ブランク期間があることは、決してマイナスではなく、人生経験の証なんですよ。
主婦の履歴書。最終チェックリスト
□ 学歴は小学校卒業から記載したか
□ 職歴に勤務形態と仕事内容を明記したか
□ ブランク期間を空白にしなかったか
□ 証明写真は写真館で撮ったか
□ 誤字脱字をチェックしたか
□ 自己PRで主婦経験を仕事に結びつけたか
□ 志望動機に具体性があるか
□ 面接対応の準備ができたか
すべてが揃ったら、その履歴書は完成です。
自信を持って、採用担当者に届けてください。
主婦が履歴書を完璧に作っても、面接対策がなければ意味がありません。
しごママでは、面接対策から志望動機の作り方、ブランクの説明方法まで、再就職に必要な全てのノウハウをお届けしています。履歴書が完成したら、ぜひ次のステップの記事もチェックしてみてくださいね。あなたの再就職が成功することを心から応援しています。
主婦だからこそ伝えられることがある。その想いを履歴書に込めて、次のチャレンジへ踏み出しましょう。

よし!これで自信を持って履歴書を出せるわ!頑張ろ〜!

その意気にゃ!正直で誠実な履歴書は、必ず採用担当者に伝わるにゃ!応援してるにゃ!

