配偶者控除の意味がわからない方必見!分かりやすく徹底解説

お金・制度

「配偶者控除って、何なの?」
「扶養に入るとか、控除があるとか、言葉が難しすぎる…」
「年末調整の書類、意味がわからないまま出してる」

年末調整の時期になると、毎年こんな気持ちになりませんか?

配偶者控除の意味がわからず悩む主婦

実は、配偶者控除って、すごくシンプルな仕組みなんです。

一言で言うと、「結婚していて、片方の収入が少ないときに税金が安くなる制度」。

これだけなんです。

この記事では、配偶者控除の意味がわからない方のために、専門用語を一切使わず、具体例を分かりやすく解説します。

「なんでこんな制度があるの?」「自分は対象なの?」「いくら得するの?」といった疑問に、すべて答えていきますね。

配偶者控除の意味がわからない理由。まずはここから

配偶者控除が分かりにくいのには、理由があります。

まずは、なぜ意味がわからなくなるのかを整理してみましょう。

専門用語が多すぎる

専門用語に困惑する主婦

配偶者控除について調べると、「所得控除」「合計所得金額」「給与所得控除」など、難しい言葉ばかり出てきます。

これが最大の原因です。

税金の話は専門用語が多くて、普通に生活していたら使わない言葉ばかりなんですよね。

「収入」と「所得」の違いも、普段は気にしませんから。

でも安心してください。

この記事では、専門用語は一切使わずに説明していきます。

ふわママ
ふわママ

ほんと、専門用語が多すぎて読む気なくなっちゃうのよね…

しごにゃん
しごにゃん

その気持ち、すごくわかるにゃ。でも仕組みはシンプルだから、ゆっくり見ていくにゃ!

似た言葉が多くて混乱する

混乱する主婦

配偶者控除について調べると、「配偶者特別控除」「扶養控除」「扶養に入る」など、似た言葉がたくさん出てきます。

これも混乱の原因です。

でも実は、それぞれ全く違う制度なんです。

配偶者控除は「結婚相手」の話、扶養控除は「子どもや親」の話。

こんなふうに整理すると、少しスッキリしませんか?

よく混同される言葉の整理

・配偶者控除:結婚相手の収入が少ない時の税金割引
・配偶者特別控除:配偶者の収入が少し多い時の税金割引
・扶養控除:子どもや親を養っている時の税金割引
・扶養に入る:家族の健康保険に入ること(社会保険の話)

年収の壁が多すぎる

年収の壁について悩む

「103万円の壁」「130万円の壁」「150万円の壁」…。

パートで働いていると、こんな言葉をよく聞きますよね。

これも混乱の原因です。

実は、それぞれの壁は全く別の制度に関係しています。

103万円は配偶者控除の境界、130万円は社会保険の境界、150万円は配偶者特別控除の境界(2025年改正前)。

全部まとめて覚えようとするから、頭が混乱するんです。

まずは配偶者控除だけに絞って理解しましょう。

配偶者控除を一言で説明すると?

では、配偶者控除を一言で説明します。

結婚していて、片方の収入が少ないときに、もう片方の税金が安くなる制度です。

具体例で理解する配偶者控除

共働き夫婦のイメージ

例えば、こんな夫婦がいたとします。

夫:年収500万円(会社員)
妻:年収90万円(パート)

この場合、妻の年収が103万円以下なので、配偶者控除が使えます。

すると、夫の税金が約3〜8万円ほど安くなるんです。

これが配偶者控除です。

シンプルでしょう?

ざっくりイメージ

夫が働く → 税金が高い
妻の収入が少ない → 家計がきつい
→ 国「じゃあ少し税金を安くしてあげるね」

なぜこんな制度があるの?

家事をする主婦

「なんでこんな制度があるの?」と思いますよね。

理由は、家庭の経済的な負担を減らすためです。

夫婦のどちらかが専業主婦(夫)だったり、パートで少ししか働いていない場合、収入は一人分だけ。

でも、生活費は二人分かかりますよね。

そんな家庭の税金を少し安くして、家計の負担を軽くしてあげよう、というのが配偶者控除の目的なんです。

ふわママ
ふわママ

なるほど!家計を助けるための制度なのね♪

しごにゃん
しごにゃん

そうにゃ!片方の収入だけで生活している家庭を応援する制度なんだにゃ!

誰の税金が安くなるの?

お金のイメージ

ここも大事なポイントです。

配偶者控除で安くなるのは、収入が多い方の税金です。

多くの場合、夫の税金が安くなります。

妻の税金が安くなるわけではないんです。

「私の収入が少ないから、私の税金が安くなる」と勘違いしている方が多いんですが、違います。

夫の税金が安くなるから、結果的に家計全体が楽になる、という仕組みです。

ポイント

配偶者控除で安くなるのは、収入が多い方(扶養する側)の税金。パートの妻の税金が安くなるわけではありません。

配偶者控除を受けられる条件とは?

配偶者控除を受けるには、いくつかの条件があります。

でも、難しい条件ではありませんよ。

条件1・結婚している(法律婚)

家族のイメージ

まず、結婚していることが大前提です。

婚姻届を出している、法律上の夫婦でないと配偶者控除は使えません。

事実婚や同棲では対象外です。

また、12月31日時点で結婚していることが条件なので、年の途中で離婚した場合は対象外になります。

条件2・配偶者の年収が123万円以下

パートで働く主婦

2025年の改正で、配偶者の年収が123万円以下なら配偶者控除が使えます。

以前は103万円以下でしたが、改正で20万円引き上げられました。

給料をもらっている場合、年収123万円以下が目安です。

自営業など給料以外の収入がある場合は、「所得58万円以下」が条件になります。

年収と所得の違い(簡単に)

・年収:1年間にもらったお金の総額
・所得:年収から必要経費を引いた金額
→ パートやアルバイトなら、年収123万円以下でOKと覚えておけば大丈夫です

条件3・扶養する側の年収が1195万円以下

正社員として働く人

配偶者控除を使うには、扶養する側(多くの場合は夫)の年収が1195万円以下である必要があります。

2025年の改正で、これまでの1000万円以下から引き上げられました。

年収が1195万円を超える高所得者は、配偶者控除を使えません。

普通のサラリーマン家庭なら、ほとんどがこの条件をクリアしていますよ。

ふわママ
ふわママ

え、103万円じゃなくて123万円になったの?

しごにゃん
しごにゃん

そうにゃ!2025年の改正で20万円アップしたにゃ。働きやすくなったにゃ!

配偶者控除でいくら得するの?

「結局、いくら得するの?」が一番知りたいところですよね。

具体的な金額を見ていきましょう。

基本の控除額は38万円

控除額のイメージ

配偶者控除を使うと、所得から38万円が差し引かれます。

これが基本の控除額です。

「38万円も戻ってくる!」と思った方、ちょっと待ってください。

38万円は「控除額」であって、「戻ってくる金額」ではありません。

実際に安くなる税金は、控除額に税率をかけた金額になります。

実際に安くなる税金は3〜8万円

お金が戻るイメージ

夫の年収が500万円前後の場合、所得税率は10%程度です。

38万円 × 10% = 3.8万円が所得税で安くなります。

さらに、住民税は一律10%なので、38万円 × 10% = 3.8万円が翌年の住民税から減額されます。

合計すると、約7〜8万円の減税効果があるんです。

年間で7〜8万円も税金が安くなるって、けっこう大きいですよね。

配偶者控除で得する金額

・所得税の還付:約3〜4万円
・住民税の軽減:約3〜4万円
・合計:約7〜8万円の減税効果

夫の年収が高いと控除額が減る

高収入の場合

夫の年収が高い場合、控除額は段階的に減っていきます。

年収900万円以下なら満額の38万円ですが、年収が増えるごとに控除額が減ります。

年収900万円超〜950万円以下だと26万円、950万円超〜1000万円以下だと13万円になります。

そして年収1195万円を超えると、配偶者控除は使えなくなります。

高所得者ほど控除額が少なくなる仕組みなんですね。

配偶者控除でよくある勘違い

配偶者控除について、多くの方が勘違いしていることがあります。

よくある間違いを確認しておきましょう。

勘違い1・扶養に入る=税金ゼロではない

勘違いに気づく

「扶養に入ったから税金がゼロになる」と思っている方がいますが、これは間違いです。

配偶者控除は、夫の税金が安くなる制度。

妻の税金がゼロになるわけではありません。

妻が年収100万円以上で働いていれば、妻自身も住民税を払う必要があります。

配偶者控除と、妻にかかる税金は、まったく別の話なんです。

ふわママ
ふわママ

えっ、私の税金もゼロになると思ってた!

しごにゃん
しごにゃん

それは違うにゃ!配偶者控除は夫の税金が安くなる制度で、妻の税金とは別にゃ!

勘違い2・130万円の壁と混同している

年収の壁について

「130万円を超えたら扶養から外れる」という話を聞いたことがありますよね。

でも、これは社会保険の扶養の話です。

配偶者控除とは全く別の制度なんです。

配偶者控除は123万円以下(2025年改正後)が対象ですが、社会保険の扶養は130万円未満が基準。

税金の扶養と、健康保険の扶養は、別々に考える必要があります。

注意ポイント

123万円の壁は税金の話(配偶者控除)、130万円の壁は社会保険の話。別々の制度なので混同しないようにしましょう。

勘違い3・自動で適用されると思っている

書類を記入する

「妻がパートで働いていれば、自動的に配偶者控除が適用される」と思っている方がいます。

これも間違いです。

配偶者控除は、必ず申告が必要です。

年末調整で「給与所得者の配偶者控除等申告書」を提出しないと、控除は受けられません。

申告を忘れると、数万円の税金を多く払うことになってしまいます。

毎年きちんと申告することが大切です。

配偶者控除と配偶者特別控除の違いとは?

配偶者控除について調べると、必ず出てくるのが「配偶者特別控除」。

この2つの違いも、意外とシンプルなんです。

年収123万円を境に名前が変わる

違いを理解する

配偶者の年収が123万円以下なら「配偶者控除」、123万円超〜201万円以下なら「配偶者特別控除」です。

基本的には同じような制度で、名前が違うだけ。

どちらも「配偶者の収入が少ないときに税金が安くなる制度」という点では同じです。

ただし、配偶者特別控除は年収が増えるごとに控除額が段階的に減っていきます。

配偶者控除と配偶者特別控除の違い

・配偶者控除:年収123万円以下、控除額38万円(満額)
・配偶者特別控除:年収123万円超〜201万円以下、段階的に控除額が減る

2025年改正で160万円まで満額に

2025年改正

2025年の改正で、配偶者特別控除にも大きな変更がありました。

年収160万円まで満額の38万円控除が受けられるようになったんです。

これまでは150万円までが満額でしたが、10万円引き上げられました。

つまり、年収123万円でも160万円でも、同じ38万円の控除が受けられるということ。

働く主婦にとって、かなり大きなメリットですよね。

ふわママ
ふわママ

えっ!160万円まで働いても満額控除が受けられるの!?

しごにゃん
しごにゃん

そうにゃ!2025年の改正で働きやすくなったにゃ。103万円の壁を気にせず働けるようになったにゃ!

配偶者控除を受けるための手続き方法

配偶者控除を受けるには、必ず手続きが必要です。

でも、手続き自体は簡単ですよ。

年末調整で申告する

年末調整の書類

会社員の夫が配偶者控除を受ける場合、年末調整で申告します。

勤務先から「給与所得者の配偶者控除等申告書」という書類が配られます。

この書類に、妻の名前、生年月日、年収見込みを記入して提出すればOKです。

難しい計算は必要ありません。

妻の年収を書けば、会社が自動的に控除額を計算してくれます。

年末調整で記入する内容

配偶者の名前と生年月日、配偶者の年収見込み額、配偶者のマイナンバー(初回のみ)。これだけです。

確定申告でも申告できる

確定申告

年末調整で申告を忘れた場合や、自営業の方は確定申告で申告できます。

確定申告書の「配偶者(特別)控除」の欄に、配偶者の情報を記入すればOKです。

確定申告の期間は2月16日から3月15日までですが、還付申告なら1月から受け付けてもらえます。

過去5年分まで遡って申告できるので、忘れていた方も今からでも間に合いますよ。

申告を忘れると損をする

申告を忘れて損をする

配偶者控除は、申告しないと適用されません。

妻がパートで働いていても、自動では控除されないんです。

毎年きちんと申告書を提出しないと、数万円の税金を多く払うことになります。

忘れずに申告することが、家計を守る第一歩です。

重要

申告を忘れると、約7〜8万円の減税効果を受け損ねます。毎年忘れずに申告書を提出しましょう。

しごママで扶養内の働き方をもっと知る

配偶者控除の基本は理解できても、「結局、自分はどう働くのが一番いいの?」と悩む方も多いはず。

123万円以内に抑えるべきか、それとも160万円まで働くべきか、ライフスタイルに合った選択が大切です。

情報を調べる主婦

「しごママ」では、主婦の働き方に関する情報を分かりやすく発信しています。

年収の壁ごとのメリット・デメリット、社会保険の加入条件、パートと派遣の違い、履歴書の書き方まで、再就職に必要な情報を網羅的に掲載しています。

「何から始めればいいか分からない」という方は、ぜひ他の記事もチェックしてみてくださいね。

ふわママ
ふわママ

配偶者控除のことは分かったけど、結局どう働くのが一番得なのかしら?

しごにゃん
しごにゃん

それはライフスタイル次第にゃ!しごママの他の記事で、年収別の働き方を詳しく解説してるから、参考にしてみるといいにゃ!

配偶者控除の意味がわからない。これだけ覚えればOK

配偶者控除の意味がわからない方のために、専門用語なしで徹底的に解説してきました。

最後にもう一度、大事なポイントをおさらいしましょう。

前向きに進む主婦

配偶者控除とは、結婚していて、片方の収入が少ないときに、もう片方の税金が安くなる制度です。

これだけ覚えておけば大丈夫。

配偶者控除のまとめ

・結婚している夫婦が対象
・配偶者の年収が123万円以下なら使える
・扶養する側の税金が年間7〜8万円ほど安くなる
・年末調整で必ず申告が必要
・2025年改正で働きやすくなった

配偶者控除は、家計を助けるための大切な制度です。

申告を忘れると数万円も損をしてしまうので、毎年きちんと手続きしましょう。

難しく考えなくて大丈夫。

配偶者控除は「結婚していて、相手の収入が少ないときの税金割引」と覚えておけばOKです。

年末調整の書類が来たら、妻の年収を記入して提出する。

たったこれだけで、家計が数万円楽になりますよ。

ふわママ
ふわママ

なんだかスッキリした!思ったより簡単だったわ♪

しごにゃん
しごにゃん

その調子にゃ!難しく考えすぎずに、毎年きちんと申告して家計を守るにゃ!

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