配偶者控除廃止はいつから?2030年に迫る激変と今すべき準備

お金・制度

「配偶者控除が廃止されるって本当?」
「もし廃止されたら、私たち専業主婦はどうなっちゃうの?」
「103万円の壁、気にして働いてきたのに…」

こんな不安を抱えている主婦の方、多いのではないでしょうか。

配偶者控除廃止に不安を感じる主婦

実は、配偶者控除の廃止はまだ決定していません

しかし、政府は2030年代までに税制改革として本格的に検討しており、近い将来に大きな変化が訪れる可能性は高いといえます。

この記事では、配偶者控除廃止の最新動向や理由、いつから実施される可能性があるのか、そして廃止されたら私たち主婦の家計にどんな影響があるのかを徹底解説します。

今のうちから準備できる対策もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!

配偶者控除廃止とは?現在の制度をおさらい

まずは、配偶者控除がどんな制度なのか、基本をおさらいしましょう。

「廃止されるかも」と聞いて焦る前に、今どんな仕組みで私たちの税金が優遇されているのかを知っておくことが大切です。

配偶者控除ってそもそも何?

配偶者控除について考える主婦

配偶者控除とは、納税者に配偶者(夫または妻)がいる場合に、一定の条件を満たせば所得税や住民税が軽減される制度です。

たとえば、夫が会社員で年収500万円、妻がパートで年収100万円の家庭なら、夫の所得税を計算する際に「配偶者控除38万円」が差し引かれます。

これにより、納める税金が少なくなるという仕組みなんです。

配偶者控除の基本条件

・配偶者の年収が103万円以下
・納税者本人の所得が1,000万円以下
・配偶者が他の扶養親族になっていないこと

配偶者特別控除との違いは?

制度の違いを理解する

配偶者控除と似た制度に「配偶者特別控除」があります。

配偶者の年収が103万円を超えてしまった場合でも、年収201万円以下なら段階的に控除が受けられるのが配偶者特別控除です。

制度名配偶者の年収条件控除額
配偶者控除103万円以下最大38万円
配偶者特別控除103万円超〜201万円以下最大38万円(段階的に減少)

つまり、配偶者控除も配偶者特別控除も、働く時間をセーブして税金の優遇を受けたい主婦にとって重要な制度なんです。

ふわママ
ふわママ

えっ、私いつも103万円ギリギリで調整してたわ!

しごにゃん
しごにゃん

そうそう!多くの主婦が「103万円の壁」を意識して働いてるにゃ!

2025年の税制改正で何が変わった?

税制改正について学ぶ主婦

2025年には、配偶者控除そのものは廃止されていませんが、基礎控除の見直しが実施されました。

基礎控除が引き上げられたことで、実質的に「103万円の壁」が「123万円の壁」に変わったんです。

2025年の改正ポイント

・基礎控除が48万円→58万円に引き上げ
・給与所得控除の最低額が55万円→65万円に
・これにより「103万円の壁」が実質「123万円」へ変更

ただし、これは配偶者控除の廃止ではなく、あくまで控除額の見直しによる調整です。

本格的な配偶者控除の廃止議論は、今後さらに加速していくと予想されています。

配偶者控除廃止はいつから?最新動向を解説

では、気になる「配偶者控除廃止はいつから?」という疑問にお答えします。

結論から言うと、2025年10月現在、正式な廃止時期は決まっていません

配偶者控除廃止の議論はいつから始まった?

議論の経緯を調べる

配偶者控除廃止の議論は、実は2010年代から繰り返し行われてきました。

2016年には当時の安倍政権が「配偶者控除の見直し」を掲げ、大きな話題となりました。

その後、2018年に配偶者控除の適用条件が厳格化され、納税者本人の所得制限が設けられたものの、完全廃止には至っていません。

配偶者控除見直しの歴史

2016年:配偶者控除廃止の検討開始
2018年:配偶者控除の所得制限導入
2025年:基礎控除引き上げ(103万円→123万円の壁)
2030年代:本格的な廃止を含む税制改革を検討中

政府が配偶者控除廃止を検討する理由

制度見直しの理由を考える

なぜ政府は配偶者控除の廃止を検討しているのでしょうか。

その背景には、いくつかの社会的な理由があります。

配偶者控除廃止が検討される主な理由

1. 共働き世帯との不公平感:専業主婦世帯だけが優遇される構造への批判
2. 女性の働き控え問題:103万円の壁を意識して労働時間を調整する主婦が多い
3. 女性の社会進出促進:女性がフルタイムで働きやすい環境づくり
4. 少子高齢化対策:労働力不足を補うために女性の労働参加を促進

特に、「103万円の壁」を意識してシフトを減らす主婦が多いという現状は、政府にとって大きな課題となっています。

配偶者控除を廃止すれば、この壁を気にせず働けるようになり、結果として家計全体の所得が増えるという見方もあるんです。

ふわママ
ふわママ

えぇ!でも103万円超えたら夫の税金が増えちゃうでしょ?

しごにゃん
しごにゃん

そこが問題なんだにゃ。壁を気にして働き控えするより、思い切り働いた方が家計全体ではプラスになるケースも多いんだにゃ

配偶者控除廃止は2030年代が有力?

未来の税制を予測する

現在の情報では、政府は2030年代までに本格的な税制改革を進める方針を示しています。

配偶者控除の廃止もその一環として検討されており、早ければ2028年〜2030年頃に実施される可能性があるといわれています。

ただし、これはあくまで予測であり、国民の反応や経済状況によって計画が変更される可能性も十分にあります

配偶者控除廃止の実施時期(予測)

・2025年〜2027年:議論の加速、制度設計の具体化
・2028年〜2030年:段階的な廃止または完全廃止の実施?
・2030年代以降:新たな税制への完全移行

今後の税制改正の動向には、引き続き注目が必要です。

配偶者控除が廃止されたら何が変わる?

もし配偶者控除が廃止されたら、私たち主婦の生活にどんな影響があるのでしょうか。

具体的に見ていきましょう。

税負担が増える世帯とは?

税負担の増加を心配する

配偶者控除が廃止されると、納税者(主に夫)の所得税が増えることになります。

具体的には、今まで控除されていた38万円分が課税対象に含まれるため、所得税と住民税が上がるんです。

年収現在の税負担廃止後の税負担増加額
年収400万円約14万円約18万円約4万円増
年収500万円約20万円約27万円約7万円増
年収600万円約30万円約38万円約8万円増

特に、子育て世帯や住宅ローンを抱えている家庭にとっては、年間数万円の負担増は決して小さくありません。

働き方の選択肢が広がる面も

働き方を考える主婦

一方で、配偶者控除が廃止されれば、103万円の壁を気にせず働けるというメリットもあります。

これまで「103万円を超えないように」とシフトを調整していた主婦にとっては、もっと自由に働けるようになるんです。

配偶者控除廃止のメリット

・103万円の壁を気にせず働ける
・フルタイムや正社員を目指しやすくなる
・家計全体の収入が増える可能性
・キャリアアップのチャンスが広がる

たとえば、今まで年収100万円に抑えていた人が、年収150万円で働けるようになれば、家計全体ではプラスになるケースも多いでしょう。

ふわママ
ふわママ

なるほど!壁を気にしなくていいなら、もっと働けるわね♪

しごにゃん
しごにゃん

そうなんだにゃ!働き方の自由度が上がるのは、大きなメリットだにゃ!

130万円・106万円の壁はどうなる?

社会保険の壁について悩む

配偶者控除が廃止されても、社会保険の壁(130万円・106万円)は残ります

これらは税金の壁ではなく、社会保険料の負担が発生するラインです。

年収の壁内容配偶者控除廃止後の扱い
103万円(123万円)所得税の壁廃止により影響なくなる
106万円社会保険加入義務(大企業)引き続き存在
130万円社会保険加入義務(全企業)引き続き存在

つまり、配偶者控除が廃止されても、社会保険料を払いたくない場合は130万円以内に抑える必要があるということです。

ただし、社会保険に加入すれば将来の年金額が増えるなどのメリットもあるため、必ずしもデメリットばかりではありません。

配偶者控除廃止に備えて今からできる対策

配偶者控除の廃止がいつになるかはわかりませんが、今のうちから準備しておくことが大切です。

ここでは、主婦が今すぐ始められる対策をご紹介します。

働き方を見直してみよう

働き方を見直す主婦

配偶者控除が廃止されるなら、103万円の壁を気にする必要がなくなります

それなら、思い切って勤務時間を増やしたり、正社員を目指したりするのも一つの選択肢です。

働き方の見直しポイント

・パート時間を増やして年収150万円以上を目指す
・派遣や契約社員にステップアップする
・正社員登用制度のある会社に転職
・在宅ワークやフリーランスで収入を増やす

特に、正社員や契約社員になれば、社会保険にも加入できて将来の年金も増えるため、長期的にはプラスになることが多いです。

家計の見直しと節約を進める

家計を見直す主婦

配偶者控除が廃止されて税負担が増える場合、家計全体の見直しも重要です。

固定費の削減や無駄な支出を減らすことで、税負担増をカバーできるかもしれません。

家計見直しのポイント

・スマホ代を格安SIMに変更
・保険の見直しで月々の支出削減
・電気・ガスの契約プラン変更
・サブスクサービスの整理
・ふるさと納税の活用

月に1万円でも固定費を削減できれば、年間12万円の節約になります。

これなら、配偶者控除廃止による税負担増をカバーできるでしょう。

スキルアップで収入アップを目指す

スキルアップに励む主婦

配偶者控除廃止を機に、スキルアップして収入を増やすことも検討してみましょう。

資格を取得したり、新しいスキルを身につけたりすることで、より条件の良い仕事に就けるチャンスが広がります。

主婦におすすめの資格・スキル

・簿記3級・2級(事務職で有利)
・医療事務(安定した需要)
・MOS(Word・Excel)(オフィスワークに必須)
・WEBライティング(在宅ワークに)
・登録販売者(ドラッグストアで時給アップ)

資格取得には時間もお金もかかりますが、長期的に見れば投資対効果は十分にあります

ふわママ
ふわママ

わぁ!資格取れば時給も上がるのね!

しごにゃん
しごにゃん

その通りにゃ!スキルは裏切らないから、今のうちにコツコツ準備するのがおすすめだにゃ!

配偶者控除廃止のメリット・デメリットまとめ

ここで、配偶者控除廃止のメリットとデメリットを改めて整理しましょう。

配偶者控除廃止のメリット

メリットを考える

配偶者控除廃止のメリット

✅ 103万円の壁を気にせず働ける
✅ 女性の正社員化やキャリアアップが促進される
✅ 共働き世帯との不公平感が解消される
✅ 家計全体の収入が増える可能性
✅ 将来の年金額が増える(社会保険加入で)

特に、働き控えをしなくて済むことで、もっと自由に働けるようになる点は大きなメリットです。

配偶者控除廃止のデメリット

デメリットを心配する

配偶者控除廃止のデメリット

❌ 税負担が増える世帯が出る
❌ 特に子育て世帯は家計への影響大
❌ 専業主婦や扶養内で働きたい人にはマイナス
❌ 社会保険の壁(130万円・106万円)は残る
❌ 急な制度変更に対応が難しい

特に、今まで専業主婦だった人や扶養内で働きたい人にとっては、税負担の増加は避けられません。

制度変更に対応するための準備期間も必要です。

配偶者控除廃止に関するよくある質問

最後に、配偶者控除廃止に関してよくある質問にお答えします。

配偶者控除廃止は確定したの?

制度について疑問を持つ

Q:配偶者控除廃止は確定したの?

A:いいえ、2025年10月時点では確定していません。政府が2030年代までに検討する方針を示していますが、具体的な廃止時期は未定です。

廃止されたら専業主婦はどうなる?

専業主婦の未来を考える

Q:廃止されたら専業主婦はどうなる?

A:専業主婦の場合、夫の所得税が増えるため、家計全体での税負担が増加します。ただし、専業主婦であること自体は何も変わりません。

103万円の壁はなくなるの?

壁について疑問を持つ

Q:103万円の壁はなくなるの?

A:配偶者控除が廃止されれば、103万円(現在は123万円)の壁は実質的になくなります。ただし、社会保険の壁(106万円・130万円)は残ります。

ふわママ
ふわママ

うぅ…制度が変わると不安になっちゃうわ…

しごにゃん
しごにゃん

大丈夫にゃ!制度が変わっても、準備さえしておけば怖くないにゃ。今からできることをコツコツ始めればいいんだにゃ!

配偶者控除廃止はいつから?まとめと今後の対策

配偶者控除の廃止はまだ確定していませんが、2030年代までに実施される可能性は高いといえます。

前向きに未来を考える主婦

政府は、女性の社会進出促進や共働き世帯との不公平感解消を目的に、配偶者控除の見直しを進めています。

もし廃止されれば、103万円の壁を気にせず働けるメリットがある一方で、税負担が増えるデメリットもあるでしょう。

配偶者控除廃止に備える3つのポイント

1. 働き方を見直す:103万円を気にせず、もっと働くことを検討
2. 家計を見直す:固定費削減で税負担増に備える
3. スキルアップする:資格取得で収入アップを目指す

制度が変わるのは不安かもしれませんが、今のうちから準備しておけば怖くありません

働き方の見直しやスキルアップ、家計管理の改善など、できることから少しずつ始めていきましょう。

しごママでは、主婦の再就職やキャリアアップに役立つ情報を発信しています。

配偶者控除廃止に備えて働き方を見直したい方、スキルアップしたい方は、ぜひ他の記事もチェックしてみてください!

ふわママ
ふわママ

なんだか前向きな気持ちになってきたわ!準備しておけば大丈夫よね♪

しごにゃん
しごにゃん

その意気だにゃ!変化を恐れず、チャンスに変えていこうにゃ!

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