パート扶養はなくなる?2025年・2026年の変化を解説

お金・制度

「2026年からパート扶養がなくなるって本当?」
「今まで通り扶養内で働けなくなるの?」
「私の働き方、どう変えればいいのかしら…」

ネットやニュースで「パート扶養廃止」という言葉を見て、不安になっていませんか?

パート扶養に悩む主婦

安心してください。パート扶養制度そのものがなくなるわけではありません

変わるのは「106万円の壁」という社会保険加入の基準です。

この記事では、2025年・2026年にパート扶養で何が変わるのか、主婦の働き方にどう影響するのかを徹底解説!

不安を解消して、賢く働き続けるための情報をお届けします。

パート扶養がなくなるのは本当か。2025年・2026年の真実

結論から言うと、パート扶養制度そのものはなくなりません

「扶養がなくなる」という言葉が一人歩きしていますが、正確には制度の一部が変わるだけなんです。

扶養制度そのものはなくならない

扶養制度は継続

まず理解しておきたいのは、配偶者の扶養に入る制度自体は2026年以降も継続するということです。

税制上の扶養も、社会保険の扶養も、どちらも残ります。

変わるのは「どういう条件で社会保険に加入するか」という基準だけです。

2026年以降も残る扶養制度

✓ 税制上の扶養(配偶者控除・配偶者特別控除)
✓ 社会保険の扶養(健康保険・年金の扶養認定)
✓ 年収130万円以下なら扶養内で働ける
✓ 配偶者の税金が軽減される仕組み

ふわママ
ふわママ

えっ!?扶養制度そのものはなくならないの!?ほっとしたわ〜!

しごにゃん
しごにゃん

そうだにゃ!扶養制度は残るから安心するにゃ。変わるのは社会保険の加入基準だけにゃ!

2026年10月に106万円の壁が撤廃される

106万円の壁撤廃

では何が変わるのかというと、「106万円の壁」が撤廃されることです。

106万円の壁とは、一定の条件下で年収106万円を超えると勤め先の社会保険に加入しなければならないというルールでした。

この壁が2026年10月に撤廃され、年収に関わらず週20時間以上働く人は社会保険に加入することになります。

項目現在(2025年)2026年10月以降
加入条件年収106万円以上+週20時間以上週20時間以上のみ
企業規模従業員51人以上段階的に撤廃
年収の基準月収8.8万円以上撤廃
雇用期間2ヶ月超の見込み継続

つまり、年収が80万円でも100万円でも、週20時間以上働いていれば社会保険に加入することになるわけです。

2027年以降は企業規模要件も撤廃予定

企業規模要件の撤廃

さらに、2027年10月には企業規模の要件も撤廃される予定です。

現在は「従業員51人以上の企業」という条件がありますが、これがなくなると、どんなに小さな会社でも週20時間以上働く人は社会保険に加入する対象になります。

段階的な制度変更スケジュール

2025年10月:
従業員51人以上の企業が対象

2026年10月:
106万円の壁撤廃(週20時間以上で加入)

2027年10月:
企業規模要件も撤廃(全企業が対象)

これにより、個人商店や小規模企業でパートをしている主婦も、社会保険加入の対象になっていきます。

2025年・2026年にパート扶養で変わること

それでは、具体的に2025年・2026年でパート扶養に関して何が変わるのか見ていきましょう。

時系列で整理すると理解しやすくなります!

2025年は税制改正で123万円に変更済み

2025年の税制改正

2025年にすでに大きな変化がありました。

税制改正により、配偶者控除の年収上限が103万円から123万円に引き上げられたんです。

2025年の税制改正のポイント

・配偶者控除の年収上限:103万円 → 123万円
・配偶者特別控除の満額適用:150万円 → 160万円
・本人の所得税非課税:123万円まで
・基礎控除の引き上げによる変更

この改正により、年収123万円まで働いても所得税がかからず、配偶者控除も満額受けられるようになりました。

「103万円の壁」は実質的に「123万円の壁」に変わったわけです。

2026年10月から週20時間で社会保険加入

週20時間で社会保険加入

そして2026年10月からは、週20時間以上働けば年収に関わらず社会保険に加入します。

これまでは「年収106万円以上」という条件があったので、時給や労働時間を調整して106万円以内に抑える主婦が多くいました。

しかし2026年10月以降は、年収が60万円でも80万円でも、週20時間以上働いていれば社会保険に加入することになります。

2026年10月以降の社会保険加入条件

✓ 週の労働時間が20時間以上
✓ 雇用期間が2ヶ月超の見込み
✓ 学生でないこと(例外あり)
✓ 年収の制限はなし
✓ 従業員51人以上の企業(2027年に撤廃予定)

週20時間ということは、1日4時間×週5日、または1日5時間×週4日などが該当します。

ふわママ
ふわママ

えっと…私、週4日で1日5時間働いてるから、週20時間よね?じゃあ対象になるのね?

しごにゃん
しごにゃん

そうにゃ!週20時間ぴったりだから、2026年10月以降は社会保険に加入する対象になるにゃ!

130万円の壁は2026年以降も残る

130万円の壁は継続

重要なポイントとして、130万円の壁は2026年以降も変わらず残ります

年収130万円を超えると、勤め先の社会保険に加入できない場合でも、配偶者の扶養から外れて自分で国民健康保険・国民年金に加入しなければなりません。

年収の壁2025年2026年10月以降
123万円の壁所得税の扶養継続
106万円の壁社会保険加入撤廃
130万円の壁扶養から外れる継続
160万円の壁配偶者特別控除継続

つまり、週20時間未満で働いて社会保険加入を回避したとしても、年収が130万円を超えれば扶養から外れるわけです。

扶養内で働きたいなら、130万円の壁が引き続き重要な基準になります。

パート扶養がなくなると何が変わるのか

106万円の壁が撤廃されると、パート主婦の働き方にどんな影響があるのでしょうか。

メリットとデメリットの両面から見ていきましょう。

年収制限を気にせず働けるようになる

年収制限を気にせず働ける

106万円の壁が撤廃される最大のメリットは、年収を気にせず働けるようになることです。

これまでは「今月はもう106万円を超えそうだから、シフトを減らさなきゃ」と調整していた主婦も多かったはず。

2026年10月以降は、週20時間以上働いていれば最初から社会保険に加入するので、年収を気にする必要がありません。

106万円の壁撤廃のメリット

・繁忙期にシフトを増やしても大丈夫
・年収調整のストレスがなくなる
・時給アップや昇給を素直に喜べる
・働きたいだけ働ける自由度が増す
・キャリアアップの選択肢が広がる

特に、年末の繁忙期に「もう働けない」と断る必要がなくなるのは大きなメリットです。

社会保険料の負担が発生する

社会保険料の負担

一方、デメリットとして社会保険料の負担が発生します。

これまで年収100万円で社会保険に加入していなかった人も、2026年10月以降は週20時間以上働いていれば保険料を払うことになります。

具体的な保険料負担の例を見てみましょう。

年収健康保険料(年額)厚生年金保険料(年額)合計負担手取り
80万円約4.0万円約7.4万円約11.4万円約68.6万円
100万円約5.0万円約9.2万円約14.2万円約85.8万円
120万円約6.0万円約11.0万円約17万円約103万円

年収100万円で働いていた場合、約14万円の保険料負担で手取りは約86万円に減ってしまいます。

手取りが減る分、家計への影響を考える必要があります

ふわママ
ふわママ

うわーん!年収100万円なのに14万円も引かれちゃうなんて…こんなに減るの〜!

しごにゃん
しごにゃん

確かに負担は大きいにゃ。でも将来の年金が増えたり、病気の時の保障があったり、メリットもあるにゃよ!

将来の年金額が増えるメリット

将来の年金が増える

社会保険に加入することには、長期的なメリットもあります。

特に大きいのが、将来受け取れる年金額が増えることです。

社会保険加入のメリット

老齢厚生年金が上乗せされる(老後の年金額アップ)
傷病手当金が受けられる(病気で働けない時の保障)
出産手当金がもらえる(産休中の給与保障)
障害厚生年金の対象になる(万が一の保障)
遺族厚生年金の対象になる(家族への保障)

例えば、年収100万円で10年間厚生年金に加入すると、老後の年金が年間約5万円増えます。

65歳から85歳まで20年間受け取ると、合計100万円も多く受け取れる計算です。

目先の手取りは減りますが、長期的に見ればメリットも大きいわけです。

2026年以降のパート主婦が取るべき行動

それでは、2026年の制度改正に向けて、パート主婦は何をすべきでしょうか。

具体的な対策を見ていきましょう!

週の労働時間を再確認する

労働時間の確認

まず最初にすべきは、自分の週の労働時間を正確に把握することです。

2026年10月以降は、週20時間が社会保険加入の基準になります。

労働時間の確認ポイント

✓ 現在の週の労働時間は何時間か
✓ 契約書上の所定労働時間は何時間か
✓ 繁忙期に増える可能性はあるか
✓ 残業は含まれるのか(含まれません)
✓ 週20時間未満に抑えることは可能か

週19.5時間以内に抑えれば社会保険加入を回避できるので、週4日×4.5時間や週3日×6時間などの働き方も選択肢です。

雇用契約書を見直して、勤務先と相談してみましょう。

手取りと将来の保障を天秤にかける

手取りと保障のバランス

社会保険に加入するかどうかは、目先の手取りと将来の保障を天秤にかけて判断しましょう。

判断基準週20時間未満で扶養内週20時間以上で社会保険加入
手取り多い保険料負担で減る
将来の年金国民年金のみ厚生年金上乗せ
病気の保障なし傷病手当金あり
働ける時間制限あり自由
おすすめの人子どもが小さい、家事優先子育て落ち着いた、長期で働く

子どもが小学生で教育費がかかる時期なら、手取りを優先して週20時間未満に抑えるのも一つの選択です。

一方、40代以降で子育てが落ち着いているなら、将来の年金を優先して社会保険に加入するのも賢い選択でしょう。

勤務先の企業規模と制度を把握する

勤務先の制度確認

最後に、勤務先の企業規模と社会保険の制度を確認しましょう。

勤務先に確認すべきこと

✓ 従業員数は何人か(51人以上か)
✓ 2026年10月以降の対応方針は決まっているか
✓ 労働時間の調整は可能か
✓ 社会保険に加入した場合の保険料は
✓ 企業負担の支援策はあるか

企業によっては、保険料負担を軽減する支援策を検討しているところもあります。

不明な点は人事担当者に早めに相談して、2026年10月までに働き方を決めておくと安心です。

ふわママ
ふわママ

よくわかったわ!まずは会社に相談してみようかしら♪

しごにゃん
しごにゃん

その調子にゃ!早めに準備しておけば安心にゃ!

パート扶養がなくなる2025年・2026年。まとめ

パート扶養がなくなるのではなく、2026年10月に106万円の壁が撤廃されることが大きな変化です。

扶養制度そのものは継続しますが、社会保険加入の基準が変わります。

パート扶養2026年まとめ

2025年・2026年のパート扶養変化まとめ

✓ パート扶養制度そのものはなくならない
✓ 2025年に税制改正で123万円の壁に変更済み
✓ 2026年10月に106万円の壁が撤廃
✓ 週20時間以上働けば年収に関わらず社会保険加入
✓ 130万円の壁は2026年以降も継続
✓ 手取りは減るが将来の年金や保障が充実
✓ 週19.5時間未満なら社会保険加入を回避可能

2026年10月以降は、年収ではなく週の労働時間が社会保険加入の基準になります。

週20時間以上働いている主婦は、社会保険料の負担が発生する一方で、将来の年金や病気の時の保障が充実します。

手取りを優先するなら週19.5時間未満に抑える、将来の保障を優先するなら社会保険に加入する。

どちらを選ぶかは、家庭の状況やライフプランによって異なります。

大切なのは、制度の変化を正しく理解して、自分に合った働き方を選ぶことです。

2026年10月まではまだ時間があります。

勤務先や家族とよく話し合って、後悔のない選択をしてくださいね!

ふわママ
ふわママ

よくわかったわ!扶養制度は残るし、自分に合った働き方を選べばいいのね♪

しごにゃん
しごにゃん

その調子にゃ!制度をしっかり理解して、賢く働いていこうにゃ!

タイトルとURLをコピーしました