ダブルワークで社会保険に入りたくない!加入回避の条件とリスク

お金・制度

「ダブルワークで稼ぎたいけど、社会保険には入りたくない…」
「扶養から外れたくないし、保険料も払いたくないんだけど、どうすればいいの?」
「手取りが減るのは困るから、社会保険を避ける方法ってないの?」

ダブルワークで収入を増やしたいけど、社会保険の加入は避けたい。

保険料負担に悩む主婦

この気持ち、とてもよく分かります。

でも実は、社会保険に入らないためには条件があり、加入を避けることで生じるリスクもあるんです。

この記事では、ダブルワークで社会保険に入りたくない場合の具体的な対処法を解説します。

加入を避けるための労働時間・収入調整、扶養内で働く方法、加入しない場合のリスク、代替手段まで、あなたが知っておくべき情報をすべてお伝えします。

ダブルワークで社会保険に入りたくない。まず理解すべき基本

社会保険に入りたくないなら、まず「どうすれば加入を避けられるか」を正しく理解する必要があります。

社会保険加入は「義務」であって「選択」ではない

法律を確認する女性

まず大前提として、条件を満たせば社会保険への加入は義務です。

「入りたくない」という個人的な希望で拒否することはできません。

重要ポイント

社会保険の加入条件を満たしているのに「入りたくないから入らない」という選択はできません。これは法律違反になります。加入を避けたいなら、条件を満たさないように働き方を調整する必要があります。

つまり、「入らない方法」ではなく「条件を満たさない働き方」を選ぶということです。

ふわママ
ふわママ

え!?「入りたくない」って言えば入らなくていいわけじゃないの?

しごにゃん
しごにゃん

そうにゃ!条件を満たしたら必ず入らないといけないにゃ。だから条件を満たさないように働くことが大事にゃ!

社会保険加入条件をおさらい

条件を確認する女性

では、どんな条件で社会保険に加入するのでしょうか?

条件基準
①週の所定労働時間20時間以上
②月額賃金88,000円以上
③雇用期間2カ月超の見込み
④学生でない昼間学生は対象外
⑤従業員数51人以上の企業

この5つをすべて満たすと、その職場で社会保険に加入する義務が発生します。

逆に言えば、どれか1つでも満たさなければ加入義務はないということです。

ダブルワークは「各職場ごと」に判断される

2つの職場を比較する女性

ダブルワークで重要なのが、各職場ごとに条件を判断されるという点です。

ダブルワークの判断例

A社:週25時間、月収10万円 → 加入義務あり
B社:週15時間、月収6万円 → 加入義務なし
結果:A社のみ加入、B社は加入なし

つまり、両方の職場で条件を満たさなければ、どちらも加入しなくて済むんです。

ダブルワークで社会保険に入りたくない。加入を避ける具体的な方法

では、具体的にどう働けば社会保険への加入を避けられるのでしょうか?

方法①:両方の職場で週20時間未満に抑える

シフトを調整する女性

最もシンプルな方法が、両方の職場で週20時間未満に抑えることです。

週20時間未満の働き方例

A社:週19時間勤務(1日4時間×週5日など)
B社:週18時間勤務(1日6時間×週3日など)
合計:週37時間勤務
→ どちらの職場でも加入義務なし

合計で週37時間働いていても、各職場で20時間未満なら社会保険には入らなくて済むんです。

これが、最も確実に加入を避ける方法ですね。

方法②:両方の職場で月収8.8万円未満に抑える

給料を計算する女性

もう一つの方法が、各職場で月収8.8万円未満に抑えることです。

職場労働時間月収加入義務
A社週22時間月8万円なし
B社週20時間月7万円なし
合計週42時間月15万円

週20時間以上働いていても、月収が8.8万円未満なら加入義務はありません

ただし、この方法だと時給が低い職場でないと難しいですね。

ふわママ
ふわママ

なるほど!週20時間以上でも、月収が少なければ入らなくていいのね!

しごにゃん
しごにゃん

そうにゃ!でも5つの条件を全部満たさないといけないから、時間も収入も両方調整するのが一番確実にゃ

方法③:従業員50人以下の小規模企業で働く

小規模な店舗で働く女性

意外と見落としがちなのが、従業員数の条件です。

2024年10月から、従業員51人以上の企業が対象になりましたが、50人以下の企業は対象外です。

従業員数による違い

従業員51人以上:週20時間・月8.8万円で加入義務
従業員50人以下:週20時間・月8.8万円でも加入義務なし

つまり、小規模な個人経営の店などで働けば、週20時間以上でも加入しなくて済む可能性があるんです。

ダブルワークで扶養内に収める。130万円の壁を超えない働き方

社会保険に入りたくない理由の多くが、「扶養から外れたくない」ということですよね。

扶養内で働く2つの壁

収入の壁を確認する女性

扶養内で働くには、2つの壁を意識する必要があります。

壁の種類年収内容
106万円の壁年収106万円社会保険加入義務(条件あり)
130万円の壁年収130万円必ず扶養から外れる

ダブルワークの場合、2社の収入を合算した金額で判断されます。

A社で年収70万円、B社で年収65万円なら、合計135万円で扶養から外れてしまうんです。

扶養内で働くダブルワークの収入例

家計簿をつける主婦

扶養内で働くなら、以下のような働き方がおすすめです。

扶養内ダブルワークの例

パターン①(安全策)
A社:週18時間、月6万円(年72万円)
B社:週15時間、月4.5万円(年54万円)
合計:年126万円(扶養内)

パターン②(ギリギリ)
A社:週19時間、月7万円(年84万円)
B社:週18時間、月6万円(年72万円)
合計:年156万円(扶養外)

パターン②は合計年収が156万円なので、扶養から外れてしまいます。

扶養内に収めたいなら、合計年収129万円以内を目指しましょう。

年収を毎月管理することが大切

収入を記録する女性

ダブルワークで扶養内に収めるには、毎月の収入を記録することが重要です。

年収管理のコツ

1. 毎月の給料明細を保管
2. A社とB社の収入を合算して記録
3. 年間累計を毎月計算
4. 12月に130万円を超えそうなら、シフトを減らす
5. スマホのアプリなどで管理すると楽

気づかないうちに130万円を超えていた、というのが一番困りますからね。

ダブルワークで社会保険に入らない場合のリスクと代替手段

社会保険に入らないことには、実は大きなリスクもあります。

リスク①:将来の年金額が少なくなる

老後の年金を心配する女性

社会保険に入らない最大のデメリットが、将来の年金額が少なくなることです。

年金の種類月額受給額(目安)
国民年金のみ約6.5万円
厚生年金あり約10~14万円
差額約3.5~7.5万円

社会保険に加入していれば、老後の年金が月3~7万円も多くもらえるんです。

目先の手取りを優先して加入しないと、老後に大きく損をすることになります。

ふわママ
ふわママ

え…将来の年金がそんなに違うの?

しごにゃん
しごにゃん

そうにゃ。老後25年で計算すると、2,000万円以上の差になることもあるにゃ…

リスク②:傷病手当金や出産手当金がもらえない

病気で困る女性

社会保険に入っていないと、病気やケガで働けないときの傷病手当金がもらえません。

社会保険なしのデメリット

・病気で働けないとき、収入ゼロになる
・出産前後の手当金がもらえない
・障害年金が少ない
・遺族年金が少ない

特に、病気やケガで長期間働けなくなったときのリスクは大きいです。

社会保険に入っていれば給料の約3分の2がもらえますが、入っていないと収入がゼロになります。

代替手段:国民年金・国民健康保険に必ず加入する

手続きをする女性

社会保険に入らない場合でも、国民年金と国民健康保険には必ず加入しなければなりません。

項目社会保険国民年金+国民健康保険
保険料負担会社が半分負担全額自己負担
月額保険料約1.5万円(自己負担)約2~3万円(全額自己負担)
将来の年金多い少ない
手当金ありなし

実は、国民年金と国民健康保険に自分で入ると、保険料が社会保険より高くなることも多いんです。

会社が半分負担してくれる社会保険の方が、実はお得なんですね。

ダブルワークで社会保険に入りたくない。よくある質問Q&A

ここからは、よくある質問にお答えします。

Q1. 条件を満たしているのに「入りたくない」と拒否できる?

疑問を持つ女性

A. いいえ、拒否できません。

条件を満たしている場合、社会保険への加入は法律で定められた義務です。「入りたくない」という理由で拒否することはできません。加入を避けたいなら、条件を満たさないように働き方を調整する必要があります。

Q2. 会社に内緒で労働時間を調整してもらうことはできる?

秘密にしたい女性

A. 正直に希望を伝えるべきです。

「扶養内で働きたいので、週19時間以内でお願いします」と最初から伝えておくのがベストです。会社に内緒で調整しようとすると、後々トラブルになる可能性があります。

Q3. 社会保険に入らなくても、配偶者の扶養に入っていれば大丈夫?

家族で相談する様子

A. 最低限の保障はありますが、将来の年金は少なくなります。

配偶者の扶養に入っていれば、健康保険は使えますし、国民年金も払ったことになります。ただし、厚生年金に入っていないので、老後の年金額は少なくなります。若いうちなら、社会保険に入って将来に備える方が賢明です。

主婦のダブルワークなら「しごママ」で情報収集

ダブルワークの働き方や社会保険のこと、もっと詳しく知りたいと思いませんか?

情報を調べる主婦

しごママでは、主婦のダブルワークに役立つ情報を幅広く発信しています。

扶養内で働くコツ、確定申告の方法、おすすめの掛け持ち職種、履歴書の書き方まで、あなたの働き方をサポートする記事が満載です。「もっと詳しく知りたい」という方は、ぜひ他の記事もチェックしてみてください。

ふわママ
ふわママ

しごママ、本当に役立つわね!他の記事も読んでみよう♪

しごにゃん
しごにゃん

その調子にゃ!正しい知識で賢く働けば、絶対に損しないにゃ!

ダブルワーク社会保険入りたくない場合の対処法とリスク:まとめ

ダブルワークで社会保険に入りたくない場合、条件を満たさないように働くことが重要です。

理解して安心する女性

この記事のポイント

・条件を満たせば加入は義務、拒否はできない
両方の職場で週20時間未満に抑えれば加入義務なし
各職場で月8.8万円未満でも加入義務なし
・扶養内なら合計年収129万円以内を目指す
・加入しないと将来の年金が少なくなるリスク
・代替手段として国民年金・国民健康保険は必須

社会保険に入りたくない気持ちは分かります。

でも、目先の手取りを優先して加入を避けると、将来大きく損をする可能性があります。

今日からできるアクション

1. 現在の各職場での労働時間と月収を確認
2. 加入条件を満たしているか判断
3. 扶養内で働きたいなら、年収合計を管理
4. 会社に「週19時間以内で」と明確に伝える
5. 将来の年金額を試算して、長期的に判断

特に20~40代の方には、社会保険に加入して将来に備えることをおすすめします。

どうしても加入を避けたいなら、各職場で週19時間以内・月8.8万円未満に抑えることです。

あなたの年齢や家庭の状況に合わせて、最適な働き方を選びましょう。

正しい知識があれば、ダブルワークも怖くありません。

ふわママ
ふわママ

よし!まずは両方の職場に週19時間以内でお願いしてみるわ♪

しごにゃん
しごにゃん

その意気にゃ!ただし将来のことも考えて、本当にそれがベストか家族とも相談するんだにゃ!応援してるにゃ!

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