「パートを2つ掛け持ちしてるけど、確定申告って自分でやるの?」
「確定申告のやり方がさっぱり分からない…」
「書類がたくさんあって、何から手をつければいいの?」
ダブルワークをしている主婦の方なら、一度はこんな不安を感じたことがあるはず。

確定申告って聞くと、「難しそう」「面倒くさい」「専門知識が必要」というイメージがありますよね。
でも実は、パートのダブルワークの確定申告は思っているほど難しくないんです。
この記事では、パートでダブルワークをしている方が確定申告をスムーズに進められるよう、必要書類の準備から申告書の書き方、提出方法まで、初心者でも分かるように徹底解説します。
「会社にバレたくない」「住民税はどうなるの?」といった気になる疑問にもお答えします。
パートでダブルワークしている人は確定申告が必要?
まず最初に確認しておきたいのが、「自分は確定申告が必要なのか?」という点です。
ダブルワークをしているからといって、全員が確定申告をしなければならないわけではありません。
年末調整を1箇所でしか受けていない場合は必須

パートを掛け持ちしている場合、年末調整は1つの勤務先でしか受けられません。
つまり、メインのパート先で年末調整をしてもらっても、もう一方のパート先の収入は年末調整に含まれていないということ。
この場合、必ず確定申告をして両方の収入を合算する必要があるんです。

え?両方のパート先で年末調整してもらっちゃダメなの?

ダメにゃ!年末調整は1箇所だけって決まってるんだにゃ!2箇所でやると二重控除になっちゃうにゃ!
副業の収入が20万円を超えている場合

本業のパート以外に、もう一つのパートで年間20万円を超える収入がある場合も、確定申告が必要です。
これは「20万円ルール」と呼ばれるもので、給与所得者の副業収入が20万円を超えると確定申告の義務が発生します。
源泉徴収された税金を取り戻したい場合

月々の給料から源泉徴収(天引き)されている場合、確定申告をすることで払いすぎた税金が戻ってくる可能性があります。
特に、医療費控除や生命保険料控除などを受ける場合、確定申告をすれば数千円〜数万円の還付金が受け取れることも。
「義務ではないけど、やった方が得」というケースですね。

えぇっ!?お金が戻ってくるの!?それなら絶対やりたいわ!

そうにゃ!確定申告は「取られる」だけじゃなく、「取り戻す」チャンスでもあるんだにゃ!
パートのダブルワーク確定申告やり方。ステップ別完全ガイド
ここからは、実際の確定申告のやり方を、ステップごとに詳しく解説していきます。
初めての方でも迷わないよう、順番に見ていきましょう。
ステップ1:必要な書類をすべて揃える

確定申告で最も重要なのが、事前の書類準備です。
必要な書類が揃っていないと、申告書を作成できません。
確定申告に必要な書類チェックリスト
✅ 源泉徴収票(すべての勤務先分)
✅ マイナンバーカード(または通知カード+身分証明書)
✅ 銀行口座情報(還付金振込先)
✅ 印鑑(シャチハタ不可)
✅ 生命保険料控除証明書(該当する場合)
✅ 医療費の領収書(医療費控除を受ける場合)
✅ 給与所得の内訳書(必要に応じて)
特に源泉徴収票は、年末から翌年1月末までに各勤務先から発行されます。
もらっていない場合は、必ず勤務先に連絡して発行してもらいましょう。
ステップ2:確定申告書を入手する(オンラインがおすすめ)

確定申告書は、以下の3つの方法で入手できます。
入手方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
国税庁のWebサイト | 24時間いつでもアクセス可能 自動計算機能あり | パソコン・スマホが必要 |
税務署窓口 | その場で質問できる 記入方法を教えてもらえる | 営業時間内のみ 混雑している |
確定申告会場 | サポートスタッフがいる 直接提出もできる | 期間限定(2月中旬~3月中旬) 待ち時間が長い |
おすすめは国税庁の「確定申告書等作成コーナー」です。
画面の指示に従って入力するだけで、税額が自動計算されるので初心者でも安心ですよ。

自動計算してくれるの?それなら私でもできそう♪

そうにゃ!スマホでも簡単にできるから、家でゆっくり作業できるにゃ!
ステップ3:申告書に収入と所得を記入する

申告書の記入で最も重要なのが、収入金額と所得金額の計算です。
パートのダブルワークの場合、以下の手順で記入します。
給与所得控除は、収入金額に応じて自動的に決まります。
オンラインの作成コーナーなら、源泉徴収票の数字を入力するだけで自動計算してくれるので安心です。
ステップ4:控除項目を入力する

収入と所得の記入が終わったら、次は各種控除を入力していきます。
控除を正しく入力することで、税金が安くなったり、還付金が増えたりします。
年末調整で適用されなかった控除も、確定申告で申請すれば適用されるので、忘れずに入力しましょう。
ステップ5:申告書を提出する

申告書が完成したら、以下のいずれかの方法で提出します。
提出方法 | おすすめ度 | 特徴 |
---|---|---|
e-Tax(電子申告) | ★★★★★ | 自宅から24時間提出可能 還付が早い(2~3週間) マイナンバーカード必要 |
郵送 | ★★★☆☆ | 自宅から提出可能 郵送料がかかる 到着確認に時間がかかる |
税務署窓口 | ★★☆☆☆ | その場で確認できる 混雑して待ち時間が長い 営業時間内のみ |
最もおすすめはe-Taxです。
マイナンバーカードがあれば、スマホやパソコンから簡単に提出でき、還付金も早く振り込まれます。
ステップ6:還付金を受け取る

確定申告が完了すると、払いすぎた税金が還付金として指定の銀行口座に振り込まれます。
還付までの期間は、提出方法によって異なります。
還付金の金額は、確定申告書作成時に表示されるので、その金額が振り込まれるのを待つだけですよ。

わぁ!思ったより簡単そうね♪これならできそうな気がしてきたわ!

その調子にゃ!一度やってみれば、来年からはもっとスムーズにできるにゃ!
ダブルワークの確定申告で見落としがちな注意点
確定申告のやり方が分かったところで、実際によくあるミスや見落としがちなポイントも押さえておきましょう。
住民税の申告も忘れずに

副業の収入が20万円以下で確定申告が不要でも、住民税の申告は別途必要なんです。
これは意外と知られていないポイント。
所得税と住民税は別の税金なので、確定申告をしない場合は、市区町村に直接住民税の申告をしなければなりません。
会社にダブルワークがバレないようにする方法

「会社にダブルワークがバレたくない」という方も多いはず。
実は、確定申告の際に住民税の徴収方法を選ぶことで、会社にバレるリスクを減らせます。
会社にバレないための設定方法
確定申告書の第二表にある「住民税の徴収方法」欄で、「自分で納付」を選択すること。
これを選ぶと、副業分の住民税が自宅に納付書で届き、会社の給料から天引きされません。「給与から差引き」を選ぶと、会社に副業分の住民税が通知されてバレる可能性が高くなります。
ただし、市区町村によっては「自分で納付」が選択できない場合もあるので、事前に確認しておくと安心です。

えー!?住民税でバレちゃうなんて知らなかった…こわい…

大丈夫にゃ!ちゃんと「自分で納付」にチェックを入れれば、会社にバレる心配はほとんどないにゃ
年末調整を2箇所でしてしまった場合

うっかり2つのパート先で年末調整をしてしまった場合、どうすればいいのでしょうか。
これは二重控除という違法状態になってしまうため、必ず確定申告で修正する必要があります。
気づいた時点で税務署に相談すれば、丁寧に対応してもらえるので安心してください。
申告期限を守らないとペナルティがある

確定申告の期限(3月15日)を過ぎると、無申告加算税や延滞税が課される可能性があります。
期限に間に合わない場合でも、できるだけ早く提出すれば、ペナルティを軽減できる場合があります。
「もう遅いから」と諦めず、気づいた時点で速やかに申告しましょう。
確定申告で困ったときの相談先
「自分で確定申告するのは不安…」「やり方が分からない…」
そんなときは、専門家に相談するのも一つの方法です。
税務署の無料相談窓口

税務署では、確定申告に関する無料相談を受け付けています。
特に確定申告期間中(2月中旬~3月中旬)は、税務署内に相談コーナーが設置され、申告書の書き方から提出まで丁寧にサポートしてもらえます。
予約制の場合もあるので、事前に電話で確認しておくと安心ですね。
しごママで情報をチェック

当サイト「しごママ」では、主婦の働き方に関する情報を幅広く発信しています。
ダブルワークの税金や社会保険の仕組み、扶養の範囲内で働くための方法、確定申告の詳しいやり方など、主婦が知っておきたい情報が満載です。
「これってどうすればいいの?」と迷ったときは、ぜひ他の記事もチェックしてみてください。

分からないことがあったら、税務署に聞けばいいのね…少し安心したわ

そうにゃ!困ったときは一人で抱え込まず、どんどん相談するのが一番にゃ!
パートのダブルワーク確定申告やり方。正しく申告して安心を手に入れよう
パートでダブルワークをしている方の確定申告のやり方について、ステップごとに詳しく解説してきました。

確定申告は難しそうに見えますが、必要書類を揃えて、順番に進めていけば誰でもできます。
国税庁の確定申告書等作成コーナーを使えば、画面の指示に従うだけで自動計算してくれるので、初めての方でも安心です。
「面倒だから」「バレるのが怖いから」と放置すると、後で大きなトラブルになる可能性があります。
確定申告は、あなたの権利でもあり義務でもあるのです。
まずは源泉徴収票を集めるところから始めて、一歩ずつ進めていきましょう。
正しく申告して、安心してダブルワークを続けられる環境を作ってくださいね。

よーし!今年こそちゃんと確定申告するわ!がんばるわよ♪

その意気にゃ!一緒にがんばろうにゃ!分からないことがあったら、またしごママを見に来てにゃ!