「失業保険をもらいながら、ちょっとだけバイトしたいな…」
「4時間未満なら大丈夫って聞いたけど、減額されるの?」
「実際いくら減るのか計算方法が知りたい!」
失業保険を受給中の主婦の皆さんなら、こんな疑問を持ったことがあるはず。

実は、4時間未満の労働でも失業保険は減額されるんです。
ただし、計算式を理解すれば、どのくらい働けばいいのか、どのくらい減額されるのかがはっきり分かります。
この記事では、失業保険受給中に4時間未満働いた場合の減額計算式を徹底解説!
具体的な計算例や、月いくらまで働けるのか、減額を避ける方法まで主婦目線で分かりやすくお伝えしますね。
失業保険受給中に4時間未満働くと減額される?
まず最初に押さえておきたいのが、「4時間未満なら減額されない」は間違いということ。
多くの人が勘違いしているポイントなので、しっかり確認していきましょう。
4時間未満の労働でも失業保険は減額対象になる

失業保険を受給しながら1日4時間未満の労働をした場合、その日の失業手当は減額されます。
「4時間未満なら働いても大丈夫」という情報を耳にすることがありますが、これは「給付停止にならない」という意味。
実際には、働いた収入に応じて失業手当が減額される仕組みになっているんです。
減額の計算には、あなたの賃金日額や基本手当日額、そして内職控除額という3つの数字が関係してきます。
4時間以上と4時間未満の違いを知っておこう

失業保険の扱いは、4時間以上働くか、4時間未満で働くかで大きく変わります。
労働時間 | 失業保険の扱い | 給付日数への影響 |
---|---|---|
4時間以上 | その日の給付は停止 | 給付日数が後ろにずれる(繰越) |
4時間未満 | 収入に応じて減額 | 給付日数は減る |
4時間以上働いた日は、失業保険が支給停止になりますが、その分の日数は後ろに繰り越されるんです。
一方、4時間未満で働いた日は、減額されながらも支給され、給付日数も1日分消費されます。
つまり、4時間未満の方が「その日はもらえるけど、減額される上に日数も減る」という扱いになるわけです。

えっ?4時間未満でも減額されるの?知らなかったわ!

ちょっと待てぇぇ!勘違いしてる人が多いけど、4時間未満でも減額はあるんだにゃ!
減額されても働いた方が得なケースもある

「減額されるなら働かない方がいいのでは?」と思うかもしれませんが、実はそうでもないんです。
減額される金額より、働いて得た収入の方が多ければ、トータルの手取りは増えるからです。
例えば、基本手当日額が4,500円の人が、1日3,000円のバイトをして失業保険が1,500円減額されたとします。
この場合、失業保険は3,000円に減りますが、バイト代3,000円が加わるので、合計6,000円の収入になります。
何もしなければ4,500円だったので、働いた方が1,500円多くもらえることに。
失業保険4時間未満の減額計算式を分かりやすく解説
それでは、実際の減額計算式を見ていきましょう。
少し複雑に見えますが、順番に理解すれば大丈夫です。
基本的な減額計算式はこちら

失業保険の4時間未満労働時の減額計算式は、以下の通りです。
減額計算式
減額分 = 〔(4時間未満の労働による収入 ÷ 働いた日数) - 内職控除額 + 基本手当日額〕 - 賃金日額 × 80%
この計算式、一見難しそうですが、順番に計算していけば誰でもできます。
ポイントは、1日あたりの収入から内職控除額を引いた金額に注目すること。
この金額が大きいほど、減額される金額も大きくなる仕組みです。
計算結果がプラスなら、その金額分が減額されます。
マイナスやゼロなら、減額なしで満額支給されるんです。
内職控除額1,331円の意味とは

計算式に出てくる内職控除額って何?と思いますよね。
これは、少額の収入なら減額しないという配慮から設けられている金額です。
2025年現在、内職控除額は1,331円(令和7年8月1日から)。
つまり、1日の収入が1,331円以下なら、減額される心配はありません。
この金額は最低賃金の変動に合わせて定期的に見直されるので、最新の情報はハローワークで確認するのが確実ですね。
計算結果がマイナスなら減額なし

減額計算式で算出した結果がマイナスまたはゼロになった場合、減額はありません。
つまり、失業保険が満額支給されるということ。
これは、働いた収入が少ない場合や、賃金日額と基本手当日額のバランスによって起こります。
逆に、計算結果がプラスになった場合は、その金額分が減額されるわけです。
例えば、計算結果が500円なら、基本手当日額から500円引かれた金額が支給されます。

なるほど!計算してマイナスなら、減額されないのね。少し安心したわ!

その通りにゃ!だから、少額なら気にせず働いてOKにゃ!
失業保険4時間未満で働いた場合の減額計算の具体例
計算式だけ見てもピンとこない方も多いはず。
ここでは、実際の数字を使って具体的に計算してみましょう。
【ケース1】時給1,000円で3時間働いた場合

まずは、時給1,000円で3時間働いたケースを見てみましょう。
【条件】
・賃金日額:6,000円
・基本手当日額:4,585円
・バイト収入:3,000円(時給1,000円×3時間)
・内職控除額:1,331円
【計算】
減額分 = 〔(3,000円 - 1,331円)+ 4,585円〕 - (6,000円 × 0.8)
= 〔1,669円 + 4,585円〕 - 4,800円
= 6,254円 - 4,800円
= 1,454円の減額
この場合、基本手当日額4,585円から1,454円が引かれて、3,131円が支給されます。
バイト代3,000円と合わせると、この日の合計収入は6,131円。
何もしなければ4,585円だったので、働いた方が約1,500円多く手に入りますね。
【ケース2】時給1,200円で2時間働いた場合

次に、時給が少し高めで、労働時間が短いケースです。
【条件】
・賃金日額:5,500円
・基本手当日額:4,200円
・バイト収入:2,400円(時給1,200円×2時間)
・内職控除額:1,331円
【計算】
減額分 = 〔(2,400円 - 1,331円)+ 4,200円〕 - (5,500円 × 0.8)
= 〔1,069円 + 4,200円〕 - 4,400円
= 5,269円 - 4,400円
= 869円の減額
この場合、基本手当日額4,200円から869円が引かれて、3,331円が支給されます。
バイト代2,400円と合わせると、合計5,731円。
労働時間が短くても、時給が高ければそこそこの収入になりますね。

へぇ!時給が高いと、短い時間でもそこそこ稼げるのね!

そうにゃ!時給が高い仕事を選ぶのも賢い方法にゃ!
【ケース3】時給1,500円で3.5時間働いた場合

最後に、時給が高く、4時間ギリギリまで働いたケースです。
【条件】
・賃金日額:7,000円
・基本手当日額:5,000円
・バイト収入:5,250円(時給1,500円×3.5時間)
・内職控除額:1,331円
【計算】
減額分 = 〔(5,250円 - 1,331円)+ 5,000円〕 - (7,000円 × 0.8)
= 〔3,919円 + 5,000円〕 - 5,600円
= 8,919円 - 5,600円
= 3,319円の減額
この場合、基本手当日額5,000円から3,319円が引かれて、1,681円が支給されます。
バイト代5,250円と合わせると、合計6,931円。
収入が多いほど減額も大きくなりますが、それでもトータルでは働いた方が得になっていますね。
失業保険受給中に4時間未満で月いくらまで働ける?
「具体的に月いくらまで稼げるの?」というのが、一番気になるところですよね。
ここでは、実用的な目安をお伝えしていきます。
月に何日働けば減額されるか目安を知ろう

月にどのくらい働けるかは、1日あたりの収入と内職控除額の関係で決まります。
1日の収入が1,331円以下なら、何日働いても減額されません。
逆に、1日の収入が1,331円を超えると、働いた分だけ減額される可能性が高まります。
例えば、時給1,000円で1日2時間働くと、収入は2,000円。
これを週3回続けると、月に約24,000円の収入になりますが、その分失業保険も減額されます。
時給 | 1日の労働時間 | 1日の収入 | 週3回で月収 |
---|---|---|---|
1,000円 | 2時間 | 2,000円 | 約24,000円 |
1,200円 | 2時間 | 2,400円 | 約28,800円 |
1,500円 | 2時間 | 3,000円 | 約36,000円 |
減額を最小限にしつつ収入を得たいなら、週2〜3回、1日2〜3時間程度がバランスが良いでしょう。
週何時間までなら影響が少ないか

週の労働時間で考えると、週10時間未満に抑えるのが一つの目安。
これなら、1日2〜3時間を週3回程度で、無理なく働けます。
ただし、あまりにも頻繁に働いていると、ハローワークから「就職したのでは?」と疑われる可能性も。
失業保険は「求職中」の人への給付なので、週5日フルに働いていると、受給資格を失う恐れがあります。
収入と受給額のバランスを考える

結局のところ、バイト収入と失業保険のバランスをどう取るかは、個人の状況次第。
「とにかく手取りを最大化したい」なら、減額されても気にせずしっかり働く。
「失業保険を満額もらいながら、少しだけ働きたい」なら、内職控除額以下に抑える。
どちらが正解というわけではなく、自分のライフスタイルや家計に合わせて選ぶことが大切です。
迷ったら、ハローワークで相談するのが一番確実ですよ。

週2〜3回、1日2〜3時間くらいがちょうど良さそうね!

その調子にゃ!自分に合ったペースで働くのが一番にゃ!
失業保険4時間未満の減額を避けるための働き方
「できるだけ減額されたくない」という方のために、減額を最小限に抑える働き方をご紹介します。
内職控除額以下に抑える方法

一番確実なのは、1日の収入を1,331円以下に抑えること。
これなら、減額される心配はまったくありません。
例えば、時給1,000円なら1日1時間まで、時給1,300円なら1日1時間未満に抑えればOK。
ただし、これだと月の収入がかなり少なくなってしまうので、「失業保険を満額もらいたい」という人向けの方法ですね。
内職控除額以下に抑える具体例
・時給900円 → 1日1時間30分まで
・時給1,000円 → 1日1時間20分まで
・時給1,200円 → 1日1時間まで
・時給1,500円 → 1日50分まで
申告を忘れずに正直に報告する

失業保険を受給しながら働く場合、必ずハローワークへの申告が必要です。
「ちょっとだけだからバレないだろう」と申告しないのは絶対にNG。
後からバレると、不正受給として受給額の3倍返しを求められることもあるんです。
失業認定日にもらう「失業認定申告書」に、働いた日と収入を正直に記入しましょう。
申告さえしっかりすれば、減額されても何の問題もありません。

3倍返しなんて恐ろしいわ…!ちゃんと申告しないとダメね!

その通りにゃ!正直に申告すれば何も怖いことないにゃ!
ハローワークに事前相談するのが安心

「自分の場合はどうなるんだろう?」と不安なら、働き始める前にハローワークに相談しましょう。
あなたの賃金日額や基本手当日額を踏まえて、具体的なアドバイスをもらえます。
「週何回、何時間までなら問題ないか」「どのくらい減額されるか」など、事前に確認しておけば安心して働けますね。
ハローワークの職員さんは、こうした相談に慣れているので、丁寧に教えてくれますよ。
失業保険4時間未満の減額計算でよくある疑問
ここでは、4時間未満の労働と失業保険についてよくある質問をまとめました。
同じ疑問を持っている人も多いはず。
4時間ピッタリで働いたらどうなる?

A. 4時間以上の扱いになります。
4時間ピッタリで働いた場合、「4時間以上」に該当するため、その日の失業保険は支給停止。
ただし、給付日数は後ろにずれるので、損するわけではありません。
4時間未満に抑えたいなら、3時間59分以下にする必要があります。
通勤時間は4時間に含まれる?

A. 含まれません。
4時間の判定に使われるのは、実際に働いた時間だけ。
通勤時間や休憩時間は含まれないので、安心してください。
例えば、往復1時間かけて3時間働いた場合、労働時間は3時間とカウントされます。
複数のバイトを掛け持ちしたら合算される?

A. 1日あたりの労働時間は合算されます。
同じ日に複数のバイトをした場合、合計の労働時間で判定されます。
例えば、A社で2時間、B社で2時間働くと、合計4時間になり「4時間以上」扱いに。
収入も合算されるので、申告書には合計金額を記入しましょう。

掛け持ちは合算されるのね…知らなかったわ!

掛け持ちするときは、1日の合計時間に気をつけるにゃ!
失業保険4時間未満の減額計算。賢く働いて受給しよう
失業保険受給中に4時間未満働いた場合の減額計算について、詳しく解説してきました。
4時間未満でも減額されるという点が、最も重要なポイントです。

ただし、減額されても働いた方が手取りは増えるので、恐れる必要はありません。
減額計算式をしっかり理解すれば、「どのくらい働けばいいか」「どのくらい減額されるか」が分かります。
大切なのは、自分の状況に合わせて働き方を選ぶこと。
「失業保険を満額もらいたい」なら内職控除額以下に抑え、「トータルの手取りを増やしたい」なら減額を気にせず働く。
どちらも正しい選択なので、家計の状況やライフスタイルに応じて決めましょう。
迷ったときは、ハローワークに相談すれば、あなたの賃金日額や基本手当日額を踏まえた具体的なアドバイスがもらえます。
失業保険は、求職活動を支えるための大切な制度。
ルールを守って正しく申告しながら、賢く活用していきましょう。
4時間未満の減額計算をしっかり理解して、あなたに合った働き方を見つけてくださいね!

すごくよく分かったわ!これで安心してバイトできそうね♪

その調子にゃ!分からないことがあったら、いつでもハローワークに相談するにゃ!応援してるにゃ!
失業保険受給中の働き方で迷ったら専門家に相談しよう
失業保険と4時間未満の労働について理解が深まったところで、最後に相談先をご紹介します。
一人で悩まず、専門家の力を借りることも大切です。
ハローワークで無料相談できる

失業保険に関する疑問は、ハローワークで無料相談できます。
「自分の場合は月いくらまで働けるか」「減額される金額はどのくらいか」など、具体的な数字を教えてもらえるんです。
雇用保険受給資格者証を持参すれば、あなたの賃金日額や基本手当日額を元に、その場で計算してくれることも。
電話でも相談できますが、窓口に行って直接相談する方が、より詳しいアドバイスがもらえますよ。
しごママで再就職の情報をチェック

「失業保険を受けながら働きたいけど、どんな仕事を選べばいいか分からない」という方は、当サイト「しごママ」の他の記事もぜひチェックしてみてください。
しごママは、主婦の再就職や働き方に特化したメディアです。
失業保険の受給方法、パート選びのコツ、面接対策、履歴書の書き方まで、主婦が働くために必要な情報を網羅的に掲載しています。「自分に合った働き方が分からない」という方は、関連記事で具体的なステップを確認できます。

困ったときに相談できる場所があるって心強いわね!

一人で悩まないことが大事にゃ!ハローワークも「しごママ」も頼ってほしいにゃ!