失業保険中のバイト31日以上20時間未満。就職扱いになる？

「バイト先から31日以上の契約って言われたけど…」
「週20時間未満なら大丈夫だよね？」
「これって就職扱いになるの？失業保険はどうなるの？」

失業保険を受給中にバイトを探している主婦なら、こんな不安を感じたことがあるはず。

実は、31日以上の雇用見込みがあると、週20時間未満でも就職扱いになるんです。

この2つの条件は、どちらか一方ではなく「両方」を満たす必要があります。

失業保険受給中のバイトで31日以上と20時間未満とは

まずは、「31日以上」と「20時間未満」という2つの条件について、正確に理解していきましょう。

31日以上の雇用見込みとは何を指すのか

「31日以上の雇用見込み」とは、雇用契約の期間が31日以上ある、または31日以上継続する見込みがあることを指します。

これは、雇用保険の加入条件の一つでもあるんです。

具体的には、以下のようなケースが該当します。

つまり、31日未満の短期契約でない限り、基本的に「31日以上」に該当すると考えた方が安全です。

「とりあえず1ヶ月だけど、良かったら続けてね」という曖昧な契約も、31日以上の見込みと判断されることがあります。

週20時間未満が失業保険継続の条件

もう一つの条件が、週の労働時間が20時間未満であること。

これも雇用保険の加入条件に関連していて、週20時間以上働くと「就職した」とみなされるんです。

週20時間というのは、例えば以下のような働き方。

働き方の例	週の合計時間	判定
週5日×4時間	20時間	NG（20時間以上）
週4日×5時間	20時間	NG（20時間以上）
週4日×4時間	16時間	OK（20時間未満）
週3日×6時間	18時間	OK（20時間未満）

週20時間ちょうどでもアウトなので、必ず20時間未満に抑える必要があります。

両方の条件を同時に満たす必要がある

失業保険を受けながらバイトをするには、31日未満かつ20時間未満という条件を両方とも満たす必要があります。

どちらか一方だけ守っても意味がないんです。

契約期間	週の労働時間	判定
31日未満	20時間未満	○ 失業保険継続
31日未満	20時間以上	× 就職扱い
31日以上	20時間未満	× 就職扱い
31日以上	20時間以上	× 就職扱い

この表を見れば一目瞭然。

失業保険を継続してもらえるのは、「31日未満」かつ「20時間未満」の場合だけなんです。

失業保険中バイトが31日以上20時間未満だとどうなる？

それでは、31日以上の契約で週20時間未満で働いた場合、具体的にどうなるのか見ていきましょう。

31日以上の契約だと就職扱いになる

31日以上の雇用契約を結んだ時点で、「就職した」とみなされます。

たとえ週の労働時間が20時間未満でも、契約期間が31日以上なら失業保険の受給資格を失うんです。

これは、雇用保険の加入基準が「週20時間以上」かつ「31日以上の雇用見込み」だから。

31日以上の契約があるということは、「安定した雇用がある」と判断されるわけです。

たとえ週10時間しか働かなくても、契約が31日以上なら失業状態ではないと見なされてしまいます。

20時間未満でも31日以上なら受給資格を失う

「週20時間未満なら大丈夫」と思っている人が多いのですが、これは大きな誤解。

確かに週20時間以上働くと就職扱いになりますが、31日以上の契約も同じく就職扱いになるんです。

つまり、以下のようなケースは全てアウト。

労働時間が少なくても、契約期間が31日以上あれば失業保険は停止されてしまいます。

これを知らずに働き始めて、後から「失業保険がもらえなくなった」と気づく人も多いので注意が必要です。

契約更新で31日以上になる場合も注意

最初は「30日だけ」という契約でも、更新することで合計31日以上になると、やはり就職扱いになります。

例えば、以下のようなケース。

【ケース】
最初に30日契約でバイトを開始
↓
「もう少し続けてほしい」と言われて更新
↓
合計で31日以上働くことに
↓
この時点で「就職した」とみなされる

つまり、更新を前提とした契約や、実際に更新した時点で31日以上の雇用見込みと判断されるんです。

「とりあえず1ヶ月だけ」と言われても、雰囲気的に継続しそうなら注意が必要ですね。

失業保険を受けながら働ける条件を整理しよう

それでは、失業保険を受けながら安全に働くための条件を整理していきましょう。

31日未満かつ20時間未満が絶対条件

失業保険を受けながらバイトをするには、31日未満の契約で、かつ週20時間未満の労働という条件を両方とも満たす必要があります。

これらの条件を全て満たしていれば、失業保険を受けながらバイトができます。

特に「31日未満」と「20時間未満」の2つは絶対に守るべき条件なので、契約する前に必ず確認しましょう。

実際の労働日数や時間で判断される

判定には、契約上の時間だけでなく、実際に働いた時間も関係してきます。

例えば、契約では「週15時間」となっていても、実際には残業などで週20時間以上働いてしまった場合、やはり就職扱いになる可能性があるんです。

逆に、契約は「週18時間」でも、実際には休みが多くて週10時間程度しか働いていない場合は、実態に基づいて判断されます。

大切なのは、契約内容と実態の両方をしっかり管理すること。

シフト表や勤務記録をきちんとつけて、週20時間を超えないよう自己管理しましょう。

単発・短期バイトが最も安全

失業保険を受けながら働くなら、単発・短期バイトが最も安全です。

これらの仕事なら、31日以上の契約になることもなく、週20時間も超えにくいです。

「継続前提」や「更新あり」というバイトは避けて、完全に単発で終わる仕事を選ぶのが賢明ですね。

失業保険中に31日以上の契約をしてしまったら

もし、知らずに31日以上の契約をしてしまった場合、どうすればいいのでしょうか。

就職扱いになり受給資格を失う

31日以上の雇用契約を結んだ時点で、「就職した」とみなされ、失業保険の受給資格を失います。

これは、週の労働時間に関係なく適用されるんです。

つまり、残りの失業保険の給付日数があっても、その時点で支給が停止されてしまいます。

「知らなかった」では済まされないので、契約する前に必ず確認することが大切です。

再就職手当の対象になるか確認する

ただし、31日以上の契約で就職扱いになった場合、再就職手当の対象になる可能性があります。

再就職手当とは、早期に就職が決まった人に支給される一時金のこと。

以下の条件を満たせば、残りの給付日数に応じた金額がもらえるんです。

31日以上の契約で失業保険が停止されても、再就職手当がもらえれば損失を少し補えます。

ハローワークに必ず相談すること

31日以上の契約をしてしまった、またはしようとしている場合は、必ずハローワークに相談しましょう。

自己判断で「大丈夫だろう」と進めてしまうと、後で取り返しのつかないことになります。

ハローワークに相談すれば、以下のことが確認できます。

専門家のアドバイスを受けることで、最善の選択ができますよ。

失業保険バイト31日以上20時間未満。条件を守って賢く働こう

失業保険受給中のバイトにおける「31日以上」と「20時間未満」の条件について、詳しく解説してきました。

31日未満かつ20時間未満という条件を両方とも満たす必要があるというのが最重要ポイントです。

どちらか一方だけ守っても意味がなく、両方の条件をクリアして初めて失業保険を受けながら働けます。

失業保険を受けながらバイトをする場合、契約内容を事前にしっかり確認することが何より大切。

「週20時間未満だから大丈夫」と安心していても、契約期間が31日以上なら失業保険の受給資格を失ってしまいます。

バイトを始める前に、契約書や求人票で以下を必ずチェックしましょう。

・雇用契約の期間は31日未満か
・週の労働時間は20時間未満か
・更新の可能性はあるか
・「継続前提」と言われていないか

迷ったときは、ハローワークに事前相談するのが最も確実です。

条件を守って賢く働きながら、理想の仕事を見つけてくださいね！