「週3日、1日6時間働いてるけど、社会保険に入れてもらえない…」
「パートだから社会保険はないって言われたんだけど、本当?」
「年収106万円超えてるのに、なんで加入させてくれないの?」
パートとして働く主婦の皆さん、こんな疑問や不安を感じていませんか?

実は、パートでも条件を満たせば社会保険に加入する権利があるんです。
会社が「パートだから」という理由で加入させないのは、完全に違法である可能性が高いんですよ。
この記事では、社会保険に加入させない会社がパートに対してよく使う理由と、あなたが本当に知るべき加入条件を徹底解説!
パートの立場だからこそ押さえておきたい、具体的な対処法もお伝えします。
パートでも社会保険に加入できる?基本条件をチェック
まずは、パートが社会保険に加入するための条件を確認しましょう。
「私って対象なの?」と疑問に思っている方も多いはずです。
パートの社会保険加入条件。4つの基準

パートが社会保険に加入する条件は、主に4つの基準があります。
2024年10月から適用範囲が拡大されたので、以前は対象外だった人も今は対象になっている可能性が高いんです。
パートの社会保険加入条件(4つの基準)
① 週の所定労働時間が20時間以上
② 雇用期間が2ヶ月以上見込まれる
③ 月額賃金が8.8万円以上(年収106万円以上)
④ 学生でないこと
※従業員51人以上の企業で適用
この4つすべてに当てはまる場合、あなたは社会保険の加入対象者です。
会社が「パートだから入れません」と言っても、それは通用しません。
正社員の4分の3基準も知っておこう

もう一つ覚えておきたいのが、「正社員の4分の3基準」です。
これは、正社員の所定労働時間や日数の4分の3以上働いている場合、年収が106万円未満でも社会保険に加入できる制度。
たとえば、正社員が週40時間働いている会社なら、週30時間以上働くパートは自動的に加入対象になるんです。
この基準は、従業員数に関係なく適用されるので、小さな会社で働くパートさんにも関係がある重要なルールです。
2024年10月からの変更点

2024年10月から、従業員51人以上の企業にパートの社会保険加入義務が拡大されました。
以前は「101人以上」が基準でしたが、対象がさらに広がったんです。
つまり、中小企業で働くパートさんも、かなりの割合で加入対象になっているということ。
「うちの会社は小さいから関係ない」と思っていた人も、もう一度確認してみる価値がありますよ。

えっ!51人以上なら入れるんだ!うちの会社、60人くらいいるわ!
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それなら完全に加入対象だにゃ!すぐに確認するべきにゃ!
会社がパートを社会保険に加入させない理由
加入条件を満たしているのに、会社がパートを社会保険に加入させない理由は何でしょうか?
企業側の本音を見ていきましょう。
パートの社会保険料負担を避けたい

最大の理由は、やはり社会保険料の会社負担を避けたいからです。
パート1人あたり、月額約1.5万円〜2万円の会社負担が発生します。
パートを10人雇っていれば、月15万円〜20万円、年間で180万円〜240万円もの負担増。
特に人件費率が高い飲食業や小売業では、この負担が経営を圧迫するため、できるだけ避けたいと考える企業が多いんです。
「パートは短期雇用」という誤解

「パートは短期で辞める人が多いから、社会保険は不要」と考えている経営者もいます。
しかし、これは完全な誤解。
雇用期間が2ヶ月以上見込まれるなら、短期雇用だろうと加入義務は発生するんです。
「どうせすぐ辞めるから」という理由で加入させないのは、単なる言い訳に過ぎません。
パートが希望しないと思い込んでいる

「扶養内で働きたいパートさんが多いから、社会保険に入りたくないはず」と勝手に判断している会社もあります。
確かに、扶養内で働きたい主婦は多いですが、それは本人が選ぶこと。
会社が勝手に「入らなくていいだろう」と決めるのは、完全に違法です。

まさにうちの会社、こんなこと言ってる!全部言い訳だったのね!

その通りにゃ!法律を守らない会社の言い訳に騙されちゃダメだにゃ!
パートが社会保険に加入させてもらえないときの対処法
では、会社がパートを社会保険に加入させてくれない場合、どう対処すればいいのでしょうか?
具体的なステップを見ていきましょう。
自分の労働条件を整理する

まず最初にやるべきことは、自分の労働条件を正確に整理することです。
以下の項目を確認してみましょう。
確認すべき労働条件
✅ 週の労働時間は20時間以上か?
✅ 月収は8.8万円以上か?
✅ 雇用契約は2ヶ月以上か?
✅ 会社の従業員数は51人以上か?
✅ 正社員の4分の3以上働いているか?
これらを証明するために、契約書や給与明細、タイムカードのコピーなどを準備しておくと、後々の手続きがスムーズです。
会社に直接確認してみる

次に、会社の人事担当者や店長に直接確認してみましょう。
もしかすると、単なる手続きの遅れや、担当者の知識不足かもしれません。
「私の労働時間だと社会保険の対象だと思うんですが、加入手続きはどうなっていますか?」と、やんわり聞いてみてください。
このとき、会社の反応を観察するのも大切。
真摯に対応してくれるなら良いですが、はぐらかしたり怒ったりするようなら、次のステップに進みましょう。
年金事務所に相談する

会社が対応してくれない場合は、年金事務所に相談するのが最も効果的です。
年金事務所は、社会保険の加入指導を行う権限を持っているので、あなたの相談を受けて会社に指導してくれます。
匿名での相談も可能なので、「会社にバレたくない」という方も安心です。
年金事務所からの指導は、ほとんどの会社にとって無視できないもの。
真面目に対応しないと、罰則や追徴金のリスクがあるからです。

うぅ…会社に言うのは怖いけど、年金事務所なら匿名でもいいのね…

その通りにゃ。あなたの権利を守るために、公的機関をしっかり頼っていいんだにゃ!
パートが社会保険未加入で働くデメリット
「別に社会保険に入らなくてもいいかな…」と思っている方もいるかもしれません。
でも、パートが社会保険未加入で働くことには、大きなデメリットがあるんです。
将来の年金額が大幅に減る

社会保険に加入しないということは、厚生年金に入らないということ。
つまり、将来受け取れる年金は国民年金だけになります。
国民年金だけだと月約6.5万円、厚生年金に加入していれば月14万円以上になることも。
その差は、生涯で1000万円以上になる可能性があるんです。
傷病手当金や出産手当金が受けられない

社会保険に加入していないと、傷病手当金や出産手当金が受けられません。
国民健康保険にはこれらの給付制度がないため、病気やケガで働けなくなったとき、収入がゼロになってしまいます。
特に、出産を控えているパートの方にとっては、出産手当金がもらえないのは大きな損失です。
パート仲間との不公平感

同じような条件で働いているパート仲間が社会保険に加入しているのに、自分だけ加入していないとなると、不公平感が生まれます。
「なんで私だけ?」という疑問が、仕事へのモチベーション低下につながることも。
会社への不信感も募り、長く働き続ける気持ちが失われてしまうんです。

老後のこと考えると、やっぱり入った方がいいのね…

その通りにゃ!目先の手取りより、将来の安心を選ぶべきだにゃ!
パートで扶養内で働きたい場合の注意点
「でも私、扶養内で働きたいんだけど…」という方もいますよね。
扶養内で働きたい場合の注意点を見ていきましょう。
扶養内で働くなら労働時間の調整が必要

扶養内で働きたい場合は、労働時間や給与を加入条件未満に調整する必要があります。
具体的には、週20時間未満、月収8.8万円未満に抑えることで、社会保険の加入対象から外れます。
ただし、正社員の4分の3基準には注意。
正社員の4分の3以上働いていると、年収106万円未満でも加入対象になってしまいます。
会社が勝手に調整するのは違法

あなたが「扶養内で働きたい」と希望していないのに、会社が勝手にシフトを調整するのは違法です。
「社会保険に入らないように、週19時間でシフトを組んでおくね」と言われたら、それは会社の都合で加入義務を逃れようとしている証拠。
本当に扶養内で働きたいなら、自分から会社に伝えて、労働条件を調整してもらいましょう。
長期的には社会保険加入がお得

目先の手取りは減りますが、長期的には社会保険に加入した方がお得です。
厚生年金に10年、20年と加入し続ければ、将来の年金額は大きく増えます。
「今は扶養内でいいけど、将来が不安…」と思っているなら、思い切って社会保険に加入することも検討してみてください。

扶養内 vs 社会保険加入の比較
【扶養内で働く】
○ 手取りが多い
○ 夫の扶養に入れる
× 将来の年金が少ない
× 傷病手当金がない
【社会保険に加入】
× 手取りが減る
× 扶養から外れる
○ 将来の年金が増える
○ 傷病手当金・出産手当金がもらえる

なるほど!目先のお金じゃなくて、将来のことも考えないとダメなのね!

その通りにゃ!今の手取りより、20年後30年後の安心が大事なんだにゃ!
こんな会社は要注意。パートに冷たいブラック企業の特徴
社会保険に加入させない会社の中には、明らかにパートを軽視しているブラック企業もあります。
以下のような特徴が複数当てはまる場合は、転職を考えた方がいいかもしれません。
労働契約書を渡さない

入社時に労働契約書や労働条件通知書を渡さない会社は、完全にアウトです。
法律で、労働条件を書面で明示することが義務付けられています。
契約書がないと、労働時間や給与、社会保険加入の有無などが曖昧になり、トラブルの元に。
シフトを一方的に減らされる

週20時間以上のシフトで働いていたのに、会社の都合で一方的にシフトを減らされる場合も要注意。
これは、社会保険の加入義務を逃れるための違法な調整です。
「今月は暇だから」と言われても、それが何ヶ月も続くなら、明らかに意図的な操作です。
パートの意見を聞かない

「パートの意見なんて聞かない」「パートは黙って言われた通りにしろ」というパワハラ的な態度の会社も危険です。
社会保険について質問しただけで怒られたり、嫌な顔をされたりするなら、その会社に未来はありません。

うわーん!うちの会社、全部当てはまってるわ!!

それは完全にブラックにゃ!真剣に転職を考えるべきだにゃ!
パートで転職を考えるなら。次の職場選びのポイント
もし今の会社が社会保険に加入させてくれなくて、転職を考えているなら、次の職場選びは慎重に。
同じ失敗を繰り返さないためのポイントをお伝えします。
求人票で「社会保険完備」を確認

求人票に「社会保険完備」と明記されているかを必ず確認しましょう。
ただし、「完備」と書いてあっても、条件付きの場合があるので注意が必要です。
面接のときに、「パートでも社会保険に加入できますか?」と直接聞いてみるのが確実です。
大手企業やチェーン店が安心

社会保険の加入体制が整っているのは、大手企業やチェーン店です。
コンプライアンス意識が高く、パートの権利もきちんと守ってくれる傾向があります。
スーパー、コンビニ、ファストフード、ドラッグストアなどの大手チェーンは、パートの社会保険加入にも積極的です。
面接で労働条件を詳しく確認

面接では、労働条件を詳しく確認することが大切です。
以下の質問を必ずしましょう。
面接で確認すべきこと
・週の勤務時間は何時間ですか?
・パートでも社会保険に加入できますか?
・労働契約書はもらえますか?
・給与明細は毎月もらえますか?
・シフトは事前に決まりますか?
これらの質問に曖昧な返事をする会社は、避けた方が無難です。


次はちゃんと確認してから働くわ!同じ失敗はしたくないもの♪

その意気だにゃ!しっかり確認して、安心して働ける会社を見つけるんだにゃ!
社会保険に加入させない会社とパート。まとめ
ここまで、社会保険に加入させない会社とパートの関係について、詳しく解説してきました。
最後に、大切なポイントをもう一度おさらいしましょう。

パートでも、週20時間以上・月収8.8万円以上などの条件を満たせば、社会保険に加入する権利があります。
会社が「パートだから」という理由で加入させないのは、完全に法令違反です。
社会保険に加入することは、将来の年金額を増やし、病気やケガのときの保障を得ることにつながります。
「パートだから我慢しなきゃ」と思う必要はありません。
あなたには権利があり、それを守るための味方がいるんです。
もし今の会社が社会保険に加入させてくれないなら、まずは年金事務所に相談してみましょう。
それでも改善されないなら、転職を検討するのも一つの選択肢です。しごママでは、パート主婦の再就職に役立つ情報をたくさん発信しています。あなたの働き方をサポートする記事が満載なので、ぜひ他の記事もチェックしてみてくださいね!
パートだからといって、権利を諦める必要はありません。
自分の将来を守るために、今できることから始めてみましょう。
きっと、安心して働ける未来が待っているはずです!

パートでも権利があるって分かって、すごく勇気が出たわ!

その調子にゃ!パートだって立派な労働者。自分の権利はしっかり守るんだにゃ!