ダブルワークが「やめとけ」と言われる理由。再就職という選択肢

「ダブルワークを始めたいけど、周りから”やめとけ”って言われた…」
「本当にそんなにデメリットがあるの？」
「でも収入を増やしたいし、どうすればいいの？」

パートの掛け持ちを考えている主婦の皆さんなら、一度は聞いたことがある「ダブルワークやめとけ」という言葉。

実は、ダブルワークには体力面・税金面・社会保険面で多くのデメリットがあり、思ったより大変なんです。

でも、収入を増やしたいという気持ちは当然のこと。

実は、ダブルワークより正社員として再就職する方が、安定して収入が増えることも多いんですよ。

ダブルワークやめとけと言われる7つの理由

まず、なぜ「ダブルワークやめとけ」と言われるのか、その理由を正直にお伝えします。

これを知った上で、自分に合っているか判断することが大切です。

理由①体力的・精神的にきつい

ダブルワークの最大のデメリットは、体力的・精神的な負担です。

2つの職場を掛け持ちすると、労働時間が長くなり、休む時間がほとんどなくなります。

例えば、午前中A社で4時間、午後B社で5時間働くと、移動時間を含めて1日10時間以上拘束されることに。

家事や育児もあるのに、慢性的な疲労とストレスが溜まってしまいます。

実際、ダブルワークを始めた主婦の多くが「思ったより疲れる」「体がもたない」と感じているんです。

理由②スケジュール管理が難しい

2つの職場のシフト調整は、想像以上に大変です。

A社で急な残業が入ったらB社に遅刻してしまうし、B社のシフトが変わったらA社と被ってしまうことも。

子どもの急な発熱や学校行事があると、両方に連絡して調整しなければならず、ストレスが倍増します。

また、どちらかの職場で「もっとシフトに入ってほしい」と言われても断らざるを得ず、職場からの評価が下がることも。

理由③仕事のパフォーマンスが下がる

疲労が蓄積すると、どちらの仕事も中途半端になってしまいます。

午前中の仕事で疲れて、午後の職場ではミスが増える。

覚えることが多すぎて、どちらの職場のルールもうろ覚えになってしまう。

結果として、職場からの信頼を失い、「次のシフトは減らされるかも」という不安も出てきます。

1つの職場に集中して働く方が、評価も上がりやすく、時給アップや正社員登用のチャンスも増えるんです。

理由④家族との時間が減る

ダブルワークをすると、家族と過ごす時間が大幅に減ります。

子どもが学校から帰ってきても仕事で不在、夫との会話も減る、休日も疲れて寝ているだけ。

「お金のために働いているのに、家族との時間がなくなって何のために働いているのか分からなくなった」という声も多いんです。

子どもの成長はあっという間。

その大切な時間を犠牲にしてまで、ダブルワークをする価値があるのか、よく考える必要があります。

理由⑤社会保険や税金が複雑になる

ダブルワークをすると、社会保険や税金の手続きが複雑になります。

確定申告が必要になったり、両方の職場で社会保険に加入しなければならない場合もあります。

また、扶養内で働きたいのに、気づいたら130万円を超えていて扶養から外れてしまうことも。

税金や保険の知識がないと、損をしたり、後で追徴課税されるリスクもあるんです。

理由⑥職場に隠すとトラブルのもと

ダブルワークを職場に隠していると、後でバレたときに信頼を失います。

年末調整や住民税の通知でバレることが多く、「なぜ報告しなかったのか」と問われることに。

また、会社によっては副業・ダブルワークを禁止している場合もあり、最悪の場合解雇されるリスクもあるんです。

正直に報告しても、「シフトに穴を開けられたら困る」と嫌な顔をされることもあり、働きにくくなることも。

理由⑦思ったより稼げないことも

「ダブルワークすれば収入が増える」と思って始めたのに、実際は思ったより稼げないことも多いです。

移動時間や準備時間を考えると、実質の時給が下がっていたり、社会保険料や税金が引かれて手取りが思ったより少なかったり。

また、扶養の範囲内に収めようとすると、結局あまり稼げないという矛盾も。

それなら、1つの職場でしっかり働いた方が効率的だったということも珍しくありません。

ダブルワークのメリットも知っておこう

デメリットばかり話しましたが、もちろんメリットもあります。

公平に見るために、良い面も知っておきましょう。

メリット①収入源が複数になる

ダブルワークの最大のメリットは、収入源が複数になること。

どちらかの職場で急にシフトが減っても、もう一方で補えるため、収入が安定しやすいです。

また、1つの職場だけでは稼げない金額でも、2つ合わせれば目標額に届くこともあります。

メリット②いろいろな経験ができる

異なる業種・職種で働くことで、多様なスキルや経験が積めます。

例えば、A社で接客、B社で事務をすれば、両方のスキルが身につき、将来の転職やキャリアアップに有利です。

また、自分に合った仕事が見つかりやすくなるというメリットもあります。

メリット③人脈が広がる

2つの職場で働くことで、人脈が広がります。

新しい友人ができたり、思わぬ情報が手に入ったり、人生の選択肢が増えることも。

ただし、人間関係が2倍になるということは、ストレスも2倍になる可能性があることを忘れずに。

ダブルワークより再就職の方がいい人の特徴

実は、ダブルワークを検討しているなら、正社員として再就職する方が向いている人も多いんです。

どんな人が再就職に向いているのか見てみましょう。

安定した収入と福利厚生が欲しい人

ダブルワークは収入が不安定になりがちですが、正社員なら安定した収入が得られます。

賞与（ボーナス）もあるし、健康保険や厚生年金も会社が半分負担してくれます。

有給休暇もあるので、子どもの行事や自分の体調不良にも対応しやすいんです。

項目	ダブルワーク	正社員
収入	不安定（シフト次第）	安定（月給制）
賞与	なし	あり（年2回が一般的）
社会保険	条件次第	必ず加入
有給休暇	少ない	年10日以上
昇給	ほぼなし	定期的にあり

ダブルワークで月15万円稼ぐより、正社員で月18万円稼ぐ方が、福利厚生を含めると圧倒的にお得なんです。

長期的なキャリアを築きたい人

ダブルワークはキャリアが積み上がりにくいという弱点があります。

パートを何年続けても、時給はほとんど上がらないし、責任ある仕事を任されることも少ないです。

一方、正社員なら、経験を積めば昇進や昇給のチャンスがあります。

スキルも深まり、将来的にさらに条件の良い会社に転職することも可能。

「ただ生活費を稼ぐ」だけでなく、自分のキャリアを築きたいと思うなら、再就職がおすすめです。

家族との時間も大切にしたい人

ダブルワークは時間の融通が利くように見えて、実は常に時間に追われる働き方です。

正社員なら、勤務時間が決まっているので、オンとオフの切り替えがしやすいです。

週末は確実に休めるし、有給休暇も使えるので、家族との時間も大切にできます。

「収入も大事だけど、家族との時間も大切にしたい」という人には、正社員の方が向いているんです。

主婦の再就職は難しくない。始める方法

「でも、ブランクがあるし、正社員なんて無理…」と思っていませんか？

実は、主婦の再就職は思ったより難しくないんです。

未経験OKの求人は意外と多い

「未経験歓迎」「主婦歓迎」の正社員求人は、実はたくさんあります。

特に、介護職、医療事務、販売職、事務補助などは、ブランクがあっても採用されやすい職種。

また、最近は「正社員登用制度」のあるパートから始めるという方法もあります。

最初はパートで働いて、職場に慣れてから正社員になる道もあるんです。

しごママで再就職の情報をチェック

「再就職したいけど、何から始めればいいか分からない」という方は、当サイト「しごママ」の他の記事もぜひチェックしてみてください。

ダブルワークやめとけの理由を知って賢く選ぼう。まとめ

ダブルワークやめとけと言われる理由について、詳しく解説してきました。

ダブルワークには体力面・税金面・時間管理面で多くのデメリットがあるのは事実です。

もちろん、ダブルワークにもメリットはあります。

収入源が複数になること、いろいろな経験ができること、人脈が広がることなど。

でも、それ以上にデメリットが大きいと感じるなら、正社員として再就職することを検討してみてください。

安定した収入、充実した福利厚生、家族との時間、キャリアの構築。

正社員には、ダブルワークでは得られない多くのメリットがあります。

「ブランクがあるから無理」と諦めずに、まずは情報収集から始めてみましょう。

あなたに合った働き方を見つけて、充実した毎日を送ってくださいね！