「失業保険をもらい始めたら、扶養から外れないといけないって本当?」
「扶養から外れる日って、認定日と関係あるの?」
「いつのタイミングで手続きすればいいの?」
失業保険の受給を予定している主婦の方なら、こんな疑問を感じたことがあるはず。

実は、扶養から外れる日は認定日ではなく、失業保険の受給開始日なんです。
このタイミングを間違えると、医療費を返還しないといけなくなったり、扶養に戻れなくなったりする可能性もあるんです。
この記事では、失業保険で扶養から外れる日と認定日の関係を徹底解説!
待機期間・給付制限期間中はどうなるのか、具体的な手続きのタイミング、遅れた場合のペナルティまで、主婦目線でわかりやすくお伝えします。
失業保険で扶養から外れる日とは?認定日との違い
まず最初に押さえておきたいのが、扶養から外れる日と認定日は別物という点です。
多くの方が混同しがちなこの2つの違いを、しっかり理解しておきましょう。
扶養から外れる日は「受給開始日」

扶養から外れる日は、失業保険の給付が実際に始まる日(受給開始日)です。
具体的には、待機期間7日間と給付制限期間(自己都合退職なら1~3ヶ月)が終わった翌日のこと。
この日から失業保険が振り込まれ始めるため、収入が発生するとみなされるわけです。
そのため、扶養の収入基準を超えてしまい、扶養から外れる必要が出てきます。

え、受給開始日って何?認定日とは違うの?

全然違うにゃ!受給開始日は「お金がもらえ始める日」で、認定日は「ハローワークに行く日」にゃ。混同しちゃダメにゃ!
認定日とは「失業の認定を受ける日」

一方、認定日はハローワークに行って失業状態を認定してもらう日のことです。
失業保険を受給するには、4週間に1回ハローワークに行き、「ちゃんと求職活動をしていますよ」と報告する必要があります。
この日が「認定日」と呼ばれるもの。
認定日にハローワークに行って認定を受けると、数日後に指定口座に失業保険が振り込まれる仕組みです。
日額3,612円以上なら扶養から外れる

もう1つ重要なポイントが、失業保険の日額が3,612円以上の場合に扶養から外れる必要があるという点です。
この3,612円という金額は、年収130万円÷360日で計算されたもの。
日額が3,612円未満であれば、扶養に入ったまま失業保険を受給できるケースもあります。
ただし、これは健康保険組合によって判断が異なる場合もあるため、必ず夫の会社の健康保険組合に確認してくださいね。
失業保険の日額 | 扶養の扱い |
---|---|
3,612円未満 | 扶養に入れる可能性あり |
3,612円以上 | 扶養から外れる |
待機期間・給付制限期間中は扶養から外れる?
「待機期間や給付制限期間中も、扶養から外れないといけないの?」
これ、とても気になるポイントですよね。
結論から言うと、待機期間・給付制限期間中は扶養に入ったままでOKです。
待機期間7日間は扶養に入れる

失業保険の申請をすると、まず7日間の待機期間があります。
この7日間は、失業状態かどうかを確認するための期間。
待機期間中は失業保険が支給されないため、収入がゼロです。
収入がないので、扶養の収入基準を超えることはなく、扶養に入ったままで大丈夫なんです。

待機期間中はお金もらえないから、扶養のままでいいのね!

その通りにゃ!収入がないから扶養基準を超えないにゃ。安心するにゃ!
給付制限期間中も扶養に入れる

自己都合退職の場合、待機期間の後に給付制限期間(1~3ヶ月)があります。
この期間も失業保険は支給されないため、収入はゼロ。
したがって、給付制限期間中も扶養に入ったままでOKです。
扶養から外れる手続きをするのは、給付制限期間が終わって実際に失業保険が振り込まれ始めるタイミングです。
受給開始日から扶養を外す

待機期間と給付制限期間が終わると、いよいよ失業保険の受給が始まります。
この受給開始日が、扶養から外れる日です。
受給開始日以降は失業保険が振り込まれるため、扶養の収入基準を超えてしまうわけですね。
このタイミングで、夫の会社に「扶養から外れる手続き」をお願いする必要があります。
期間 | 扶養の扱い | 理由 |
---|---|---|
待機期間(7日間) | 扶養に入れる | 失業保険が支給されない |
給付制限期間(1~3ヶ月) | 扶養に入れる | 失業保険が支給されない |
受給開始日以降 | 扶養から外れる | 失業保険が支給される |
失業保険で扶養から外れる日の手続き方法
扶養から外れるタイミングがわかったところで、次は具体的な手続き方法を見ていきましょう。
手続きを間違えると大変なことになるので、しっかり確認してくださいね。
受給開始日に夫の会社へ連絡

失業保険の受給が始まる日が決まったら、すぐに夫の会社の人事部や総務部に連絡しましょう。
「失業保険の受給が○月○日から始まるので、扶養から外す手続きをお願いします」と伝えればOKです。
会社によっては専用の書類があるので、それに記入して提出します。
この手続きを忘れると、後で大変なことになるので要注意です。
必要書類を準備する

扶養から外れる手続きには、いくつかの書類が必要です。
一般的に必要な書類は以下の通りです。
- 雇用保険受給資格者証のコピー
- 健康保険被扶養者資格喪失届(会社から受け取る)
- 健康保険証(返却する)
雇用保険受給資格者証は、ハローワークで失業保険の手続きをした際にもらえる書類です。
日額や受給期間が記載されているので、必ずコピーを取って保管しておきましょう。

受給資格者証って大事な書類なのね!なくさないようにしないと…

その通りにゃ!この書類がないと手続きできないから、大切に保管するにゃ!
国民健康保険に切り替える

扶養から外れたら、国民健康保険に加入する必要があります。
夫の会社から健康保険証を返却したら、すぐにお住まいの市区町村の役所に行きましょう。
必要なものは以下の通りです。
- 健康保険資格喪失証明書(会社からもらう)
- 身分証明書(運転免許証やマイナンバーカード)
- 印鑑
国民健康保険の保険料は、前年の所得に基づいて計算されます。
失業保険の受給期間が終わったら、また扶養に戻ることができるので安心してくださいね。
扶養から外れる手続きが遅れたらどうなる?
「手続きを忘れてた!」「うっかり遅れちゃった!」
そんなとき、どんなペナルティがあるのか気になりますよね。
実は、手続きが遅れると大きなリスクがあるんです。
医療費の返還を請求される

扶養から外れる手続きが遅れた場合、受給開始日に遡って扶養資格が取り消されます。
つまり、本来は扶養に入れなかった期間に健康保険証を使っていたことになるわけです。
その期間に病院にかかっていた場合、医療費の7割分(保険負担分)を返還しないといけません。
例えば、1万円の医療費がかかった場合、自己負担は3,000円ですが、保険が負担していた7,000円を返す必要があるんです。
扶養に戻れなくなる可能性

手続きが大幅に遅れた場合、失業保険の受給が終わった後も扶養に戻れないケースがあります。
健康保険組合によっては「手続きが遅れた場合は再加入を認めない」という規定があることも。
そうなると、失業保険の受給が終わってからも国民健康保険に加入し続けることになり、保険料の負担が続いてしまいます。
こんなリスクを避けるためにも、手続きは絶対に遅らせないことが大切です。

こ、怖い…!手続きは絶対に遅らせちゃダメね…!

そうにゃ!受給開始日が決まったら、すぐに手続きするのが鉄則にゃ!
健康保険組合によって対応が異なる

扶養の判定基準や手続き方法は、健康保険組合によって異なります。
例えば、日額が3,612円未満でも扶養から外れる必要があるケースや、逆に日額が3,612円以上でも扶養に入れるケースもあります。
「ネットにこう書いてあったから大丈夫」と思い込まずに、必ず夫の会社の健康保険組合に確認してくださいね。
不安な場合は、失業保険の手続きをする前に確認しておくと安心です。
失業保険受給後に扶養に戻るタイミング
失業保険の受給が終わったら、また扶養に戻ることができます。
最後に、扶養に戻るタイミングと手続き方法を確認しておきましょう。
受給終了日の翌日から扶養に戻れる

失業保険の受給が終わったら、受給終了日の翌日から扶養に戻ることができます。
受給が終わるということは、失業保険という収入がなくなるということ。
収入がなくなれば、扶養の収入基準を満たすため、再び扶養に入れるわけですね。
この手続きも忘れずに行いましょう。
扶養に戻る手続き方法

扶養に戻る手続きも、夫の会社に連絡すればOKです。
必要な書類は以下の通りです。
- 健康保険被扶養者(異動)届(会社からもらう)
- 雇用保険受給資格者証のコピー(受給終了を証明するため)
- 国民健康保険証(返却する)
受給終了日の翌日から扶養に戻れるので、その日から健康保険証を使えるようになります。
国民健康保険は脱退の手続きも必要なので、役所に行って手続きしてくださいね。
扶養に戻る前に収入を確認

扶養に戻る前に、今後の年収見込みが130万円未満かどうか確認しましょう。
失業保険の受給が終わった後にパートを始める予定がある場合、そのパート収入も含めて年収130万円未満に収まるかチェックが必要です。
130万円を超える見込みがある場合は、扶養に戻れないので注意してくださいね。

失業保険で扶養から外れる日と認定日の関係。タイミングを理解して正しく手続きしよう:まとめ
失業保険で扶養から外れる日と認定日について、しっかり理解できましたか?
最後にもう一度、重要なポイントをおさらいしておきましょう。
扶養から外れるタイミングを間違えると、医療費の返還を求められたり、扶養に戻れなくなったりするリスクがあります。
受給開始日が決まったら、すぐに手続きすることが大切です。
不安なことがあれば、夫の会社の健康保険組合やハローワークに相談してみてくださいね。
正しく手続きをして、安心して失業保険を受給しましょう!

扶養から外れる日のこと、よくわかったわ!受給開始日にすぐ手続きするわね♪

その調子にゃ!タイミングを間違えないように、しっかり手続きするにゃ!応援してるにゃ!