ダブルワークで社会保険二重加入するメリット!損しないの?

お金・制度

「ダブルワークで両方の職場で社会保険に入ったらどうなるの?」
「保険料が二重に引かれるって損じゃない?」
「二重加入にメリットなんてあるの?」

ダブルワークをしている主婦の方なら、こんな疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。

社会保険二重加入に悩む主婦

実は、ダブルワークで社会保険に二重加入することには、大きなメリットがあります

特に、将来の年金額が増えることは見逃せないポイントです。

この記事では、ダブルワークで社会保険に二重加入するメリットを徹底解説!

年金額の増加、手厚い保障、デメリットとの比較まで、主婦目線でわかりやすくお伝えします。

ダブルワークで社会保険二重加入とは?基本の仕組み

まず、社会保険の二重加入とは何かを理解しておきましょう。

これは、ダブルワークで働く2つの職場が、それぞれ社会保険の加入条件を満たしている場合に起こります。

二重加入になる条件とは

条件を確認する主婦

社会保険に二重加入するのは、両方の職場で以下の条件をすべて満たした場合です。

社会保険加入の5つの条件

・週の労働時間が20時間以上
・月収が88,000円以上
・2ヶ月を超える雇用見込みがある
・学生でない
・勤務先の従業員が51人以上

たとえば、A社で週25時間・月収10万円、B社で週22時間・月収9万円という働き方なら、両方とも条件を満たすため二重加入となります。

この場合、それぞれの職場で健康保険料と厚生年金保険料が給与から天引きされる仕組みです。

ふわママ
ふわママ

え?両方から保険料引かれちゃうの?それって損じゃない?

しごにゃん
しごにゃん

目先の手取りは減るけど、将来のリターンが大きいんだにゃ!これから詳しく説明するにゃ!

保険料はどう計算される?

計算する主婦

二重加入の場合、保険料はそれぞれの職場の給与額に応じて計算されます。

具体例を見てみましょう。

二重加入の保険料例(東京都・40歳未満)

・A社:月収10万円 → 保険料約14,150円
・B社:月収9万円 → 保険料約12,735円
・合計保険料:約26,885円/月

合計月収19万円に対して、約2.7万円が保険料として引かれます。

確かに保険料負担は大きいですが、その分将来受け取れる年金額も増えるんです。

ダブルワーク社会保険二重加入の最大のメリット。将来の年金額が増える

二重加入の最大のメリットは、将来もらえる年金額が大幅に増えることです。

これは見逃せない大きなポイントなんです。

厚生年金は給与額に比例して増える

年金について考える主婦

厚生年金は、加入期間給与額によって将来の受給額が決まります。

二重加入すると、両方の職場の給与が年金計算の対象になるため、年金額が増えるんです。

たとえば、月収10万円で10年間厚生年金に加入した場合、将来の年金額は年間約10万円増えます。

でも、月収19万円で10年間加入すれば、年間約19万円増える計算になるんです。

年金額増加のイメージ

・片方のみ加入(月収10万円×10年)→ 年金+約10万円/年
・二重加入(月収19万円×10年)→ 年金+約19万円/年
・差額:約9万円/年も多くもらえる!

老後の生活を安心して送れる

安心した表情の主婦

年金額が増えることで、老後の生活水準が大きく変わります。

月に約7,500円多くもらえれば、年間で9万円。

これが20年続けば180万円、30年なら270万円もの差になるんです。

老後の旅行や趣味、孫へのプレゼント…。

余裕のある老後生活を送るための大切な資産となります。

ふわママ
ふわママ

えぇっ!そんなに差が出るの!?それは大きいわね!

しごにゃん
しごにゃん

そうなんだにゃ!今は保険料負担が重くても、将来への投資と考えれば納得できるはずにゃ!

障害年金・遺族年金も手厚くなる

保障を確認する主婦

厚生年金の加入で手厚くなるのは、老齢年金だけではありません。

障害年金遺族年金も、給与額に応じて増額されるんです。

万が一、病気やケガで働けなくなったとき。

あるいは、配偶者に万が一のことがあったとき。

こうした「もしも」のときの保障も、二重加入によって手厚くなるのは大きな安心材料です。

ダブルワーク二重加入のメリット②健康保険の保障が充実する

二重加入のもう一つの大きなメリットは、健康保険の保障が充実することです。

これは国民健康保険にはない、社会保険ならではの特典なんです。

傷病手当金で病気やケガの不安に備える

病気で休む主婦

社会保険に加入していると、傷病手当金という制度が利用できます。

これは、病気やケガで働けなくなったときに、給料の約3分の2が最長1年6カ月支給される制度です。

国民健康保険にはこの制度がないため、社会保険加入者だけの大きなメリットと言えます。

特に、二重加入している場合は、両方の給与を合わせた額をもとに計算されるため、より手厚い保障が受けられるんです。

傷病手当金の計算例

・月収10万円のみ加入 → 日額約2,200円
・月収19万円で二重加入 → 日額約4,200円
・30日間休んだ場合の差額:約6万円も多くもらえる!

出産手当金でママにも安心

出産を控えた主婦

もう一つの大きなメリットが、出産手当金です。

出産前後に仕事を休んだ期間、給料の約3分の2が支給される制度で、これも国民健康保険にはありません。

二重加入していれば、合計の給与額をもとに計算されるため、より多くの手当が受け取れます。

出産を控えている主婦の方にとっては、経済的な安心感が全然違うはずです。

ふわママ
ふわママ

わぁ!病気のときも出産のときも手厚いのね!

しごにゃん
しごにゃん

そうなんだにゃ!万が一のときの安心感が、国民健康保険とは段違いなんだにゃ!

高額療養費制度もより安心

医療費について考える主婦

医療費が高額になったときに負担を軽減してくれる高額療養費制度

これは国民健康保険でも利用できますが、社会保険のほうが自己負担限度額が低いケースがあるんです。

また、健康保険組合によっては、さらに手厚い付加給付がある場合も。

大きな病気やケガをしたときの経済的負担が、大幅に軽減されるのは心強いですね。

ダブルワーク二重加入のメリット③雇用保険も二重で保障

意外と見落とされがちですが、雇用保険も二重加入のメリットがあります。

失業したときの保障にも関わる大切なポイントです。

失業給付の計算が有利になる

失業給付を調べる主婦

雇用保険は、主たる勤務先(収入が多い方)で加入することになります。

ただし、失業給付の計算には両方の給与を合算して計算されるケースがあるんです。

つまり、月収10万円だけで計算されるより、月収19万円で計算されたほうが、失業給付が多くもらえる可能性があります。

雇用保険のポイント

・主たる勤務先で加入
・失業給付は両方の給与を考慮
・より高い給付額が期待できる
・教育訓練給付なども活用可能

教育訓練給付でスキルアップも

スキルアップする主婦

雇用保険に加入していると、教育訓練給付という制度も利用できます。

資格取得やスキルアップのための講座を受講すると、受講料の一部が戻ってくる制度です。

簿記、医療事務、介護職員初任者研修など、主婦に人気の資格も対象になっているので、キャリアアップを目指す方にはぴったりです。

ダブルワーク社会保険二重加入のデメリット

メリットが多い二重加入ですが、もちろんデメリットもあります。

両方をしっかり理解したうえで、自分に合った働き方を選ぶことが大切です。

保険料負担で手取りが大幅に減る

手取りの減少に悩む主婦

最大のデメリットは、やはり保険料負担の大きさです。

月収19万円に対して約2.7万円の保険料が引かれるため、手取りは約16.3万円になります。

毎月の生活費を考えると、この負担は決して小さくありません

項目片方のみ加入二重加入
総収入15万円19万円
保険料約1.4万円約2.7万円
手取り約13.6万円約16.3万円
増加分約2.7万円

総収入が4万円増えても、手取りの増加は2.7万円程度。

「働いた分だけ増えない」と感じてしまうのも無理はありません。

ふわママ
ふわママ

やっぱり…手取りが減るのは痛いわね…

しごにゃん
しごにゃん

そうなんだにゃ。でも、その分将来への保険と考えるのが大事にゃ。今と将来のバランスにゃ!

手続きが複雑になる

書類に追われる主婦

二重加入すると、手続きが複雑になります。

「二以上事業所勤務届」を年金事務所に提出する必要があったり、年末調整も片方だけで行い、もう片方は確定申告が必要になったり。

事務的な負担が増えるのは、忙しい主婦にとってストレスになることもあります。

二重加入の手続き負担

・二以上事業所勤務届の提出
・年末調整は片方のみ
・確定申告が必要
・保険証の選択が必要
・両方の会社への報告義務

扶養から外れることのインパクト

扶養を外れることを心配する主婦

二重加入すると、ほぼ確実に配偶者の扶養から外れます。

扶養に入っていれば保険料はゼロでしたが、外れると自分で保険料を払わなければなりません。

また、配偶者が会社から家族手当をもらっている場合、それがなくなる可能性もあります。

月1〜2万円の家族手当がなくなると、世帯収入全体で見ると損になることも。

配偶者の会社の制度を事前に確認しておくことが大切です。

二重加入すべき?しないべき?判断のポイント

メリットとデメリットを踏まえて、自分は二重加入すべきかを考えてみましょう。

判断のポイントをまとめました。

二重加入がおすすめな人

前向きに働く主婦

二重加入がおすすめなのはこんな人

・将来の年金額を増やしたい
・長期的に働く予定がある
・今の手取りより将来の保障を優先
・万が一のときの保障が欲しい
・年収200万円以上稼ぐ予定

特に、年収200万円以上稼ぐなら、二重加入のメリットが大きくなります。

保険料負担はあっても、将来のリターンが十分に見込めるからです。

片方だけの加入がおすすめな人

家計を考える主婦

片方だけ加入がおすすめなのはこんな人

・今の手取りを優先したい
・短期間だけ働く予定
・扶養内で働きたい
・年収150万円以下で働く予定
・家計の負担を増やしたくない

今の生活費を優先したい、扶養内で働きたいという方は、片方だけの加入を選ぶのが賢明です。

労働時間や給与を調整して、片方だけが加入条件を満たすように働くことができます。

ふわママ
ふわママ

なるほど…自分の状況に合わせて選べばいいのね!

しごにゃん
しごにゃん

そうなんだにゃ!正解は一つじゃないから、ライフスタイルに合わせて選ぶのが大事にゃ!

シミュレーションしてから決めよう

計算してシミュレーションする主婦

二重加入するかどうかは、具体的な金額をシミュレーションしてから決めるのがおすすめです。

日本年金機構の「ねんきんネット」を使えば、将来の年金額を試算できます。

また、保険料の計算は、協会けんぽや健康保険組合のウェブサイトで確認できます。

数字で見ることで、納得して決められるはずです。

二重加入を避けたい場合の働き方

「二重加入は避けたい」という方のために、片方だけ加入する働き方をご紹介します。

労働時間を調整する

時間調整する主婦

最もシンプルな方法は、週20時間未満に抑えることです。

たとえば、A社で週25時間、B社で週18時間なら、B社は加入条件を満たしません。

A社のみで社会保険に加入し、B社では加入しなくてOKです。

二重加入を避ける働き方の例

・A社:週25時間、月収10万円 → 社保加入
・B社:週18時間、月収7万円 → 加入なし
→ A社のみで加入、手取り減を抑えられる

小規模な職場を選ぶ

小さな職場で働く主婦

もう一つの方法は、従業員50人以下の職場を選ぶことです。

従業員数が50人以下なら、週20時間以上働いても社会保険に加入しなくて済みます。

地域の小さなお店や個人経営のカフェなどが狙い目です。

ダブルワーク社会保険二重加入のメリット。将来への投資と考えよう:まとめ

ダブルワークで社会保険に二重加入することは、将来への大きな投資になります。

希望を持って働く主婦

二重加入のメリットまとめ

・将来の年金額が大幅に増える
・傷病手当金・出産手当金が手厚い
・障害年金・遺族年金も充実
・失業給付が有利になる
・教育訓練給付でスキルアップ可能

確かに、保険料負担で手取りは減ります。

手続きも複雑になります。

でも、将来の安心を買っていると考えれば、決して損な選択ではありません。

老後に月7,500円多く年金がもらえれば、30年で270万円の差になります。

病気やケガで働けなくなったときの保障も手厚い。

これらのメリットを考えれば、今の保険料負担は将来への賢い投資と言えるでしょう。

大切なのは、自分のライフスタイルや家族の状況に合わせて判断すること。

今の手取りを優先するか、将来の安心を優先するか。

どちらが正解ということはありません。

じっくり考えて、あなたにとって最適な働き方を選んでくださいね!

ふわママ
ふわママ

二重加入のメリット、しっかり理解できたわ!将来のために頑張ってみようかな♪

しごにゃん
しごにゃん

その意気にゃ!自分に合った選択をして、無理なく続けることが一番大事にゃ!応援してるにゃ!

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