扶養手当は共働きでも両方もらえる?会社の制度を賢く使う方法

お金・制度

「共働きだけど扶養手当ってもらえるの?」
「夫婦両方とも扶養手当をもらえないの?」
「どっちの扶養にすれば手当が多くもらえる?」

共働き夫婦の皆さん、こんな疑問を抱えていませんか?

扶養手当について悩む共働き夫婦

実は、会社の扶養手当は共働きでももらえるんです!

ただし、もらい方や条件には注意が必要。知らないと損をすることもあります。

この記事では、共働き夫婦の扶養手当について徹底解説!

両方もらえるのか、公務員の場合はどうなのか、どちらの扶養にすべきか、具体的な手続きまで分かりやすくお伝えします。

共働きでも扶養手当はもらえる?基本を理解しよう

まず、扶養手当の基本的な仕組みを理解しましょう。

「共働きだから扶養手当なんて関係ない」と思っている方、それは大きな誤解かもしれませんよ!

扶養手当とは?会社が独自に支給する手当

給与明細を確認する女性

扶養手当(家族手当)とは、会社が独自に支給する手当のこと。

法律で義務付けられているわけではなく、各企業が任意で設定している福利厚生の一つなんです。

扶養手当の基本

支給対象
配偶者、子ども、両親、兄弟姉妹など(会社によって異なる)

一般的な金額
・配偶者:月額5,000円〜20,000円
・子ども1人:月額3,000円〜10,000円
・その他の扶養親族:月額3,000円〜5,000円

支給条件
・扶養親族の年収制限(103万円、130万円など)
・同居の有無
・会社ごとに異なる独自の条件

大切なのは、扶養手当は会社ごとに条件が全く違うということ。

A社では月額2万円もらえるのに、B社では5,000円だけ、ということもあるんです。

共働きでも扶養手当はもらえる条件

条件を確認する共働き夫婦

「共働きだけど扶養手当もらえるの?」という疑問、よくありますよね。

答えは「条件次第でもらえる」です!

共働きでも扶養手当がもらえるケース

配偶者の扶養手当
配偶者の年収が会社の定める基準以下(130万円以下が一般的)なら、扶養手当の対象になります。

子どもの扶養手当
共働きでも、子どもは必ずどちらかの扶養に入れるので、子どもの扶養手当はもらえます。

その他の扶養親族
両親や兄弟姉妹を扶養している場合も、条件を満たせば扶養手当の対象です。

つまり、共働きでも配偶者の収入が少なければ配偶者手当をもらえますし、子どもがいれば必ず子どもの扶養手当がもらえるわけです。

扶養手当と税制上の扶養控除は別物

扶養の違いを学ぶ女性

ここで注意したいのが、扶養手当と税制上の扶養控除は全く別物ということ。

種類管轄条件
扶養手当会社会社の就業規則で自由に決められる
税制上の扶養税務署・国税庁年収123万円以下(配偶者控除)
社会保険上の扶養健康保険組合年収130万円未満または週20時間未満

多くの会社では、社会保険上の扶養や税制上の扶養の基準に合わせて扶養手当の条件を決めています。

でも、中には独自の基準を設けている会社もあるので、必ず自分の会社の就業規則を確認しましょう!

ふわママ
ふわママ

えっ!?共働きでも扶養手当ってもらえるの!?知らなかった!

しごにゃん
しごにゃん

条件次第でもらえるにゃ!特に子どもの扶養手当は共働きでも絶対もらえるにゃ!

共働きで扶養手当は両方もらえる?重複支給の可否

「夫婦両方とも扶養手当をもらえたらいいのに!」

そう思う方も多いですよね。実際のところはどうなのでしょうか?

配偶者の扶養手当は基本的にどちらか一方のみ

扶養手当について確認する夫婦

結論から言うと、配偶者の扶養手当は基本的にどちらか一方のみです。

夫婦両方が配偶者手当をもらうことはできません。

配偶者手当を両方もらえない理由

・扶養手当の二重支給を防ぐため
・多くの会社で「配偶者が扶養手当を受けていないこと」が条件
・申請時に「配偶者の扶養手当不支給証明書」が必要なことも
・片方が扶養手当をもらったら、もう片方は申請できない

つまり、夫の会社で妻を扶養に入れて配偶者手当をもらったら、妻の会社で夫を扶養に入れて配偶者手当をもらうことはできないわけです。

子どもの扶養手当は分けてもらえる場合も

子どもと過ごす共働き夫婦

ただし、子どもの扶養手当は話が別です!

子どもが複数いる場合、分けてもらえることがあります。

子どもの扶養手当を両方もらえるケース

子どもが2人以上いる場合
・夫:長男の扶養手当
・妻:長女の扶養手当
このように分けることが可能な会社もあります。

会社の規定次第
・子どもを分けて扶養に入れることを認めている会社
・「主たる生計維持者の扶養のみ」と制限している会社
会社によって対応が異なります。

例えば、夫の会社の子ども手当が月額1万円、妻の会社が月額5,000円だとします。

子どもが2人いる場合、全員を夫の扶養に入れれば月額2万円ですが、長男を夫、長女を妻の扶養に分ければ月額1.5万円。

この場合は全員を夫の扶養に入れる方が得ですね。

不正受給には厳しいペナルティ

注意を促す女性

「バレなければ両方もらってもいいんじゃない?」

そんな考えは絶対にNGです!

扶養手当の不正受給のペナルティ

・過去に遡って全額返還
・懲戒処分(減給・降格・解雇など)
・詐欺罪で刑事告訴される可能性も
・会社からの信頼喪失
・キャリアに大きな傷

特に公務員の場合、不正受給は厳しく取り締まられています。

数年後にバレて数百万円の返還を命じられたケースもあるので、絶対に正直に申告しましょう。

ふわママ
ふわママ

子どもの扶養手当は分けられる場合もあるのね!知らなかったわ!

しごにゃん
しごにゃん

でも会社によって違うから、必ず人事部に確認するにゃ!不正受給は絶対ダメにゃ!

公務員の共働きで扶養手当はどうなる?

公務員の扶養手当は、民間企業とは少し事情が違います。

ここでは、公務員の共働き夫婦の扶養手当について詳しく見ていきましょう。

公務員の扶養手当の基準は年収130万円未満

公務員として働く女性

公務員(国家公務員・地方公務員)の扶養手当は、明確な基準があります。

公務員の扶養手当の条件

配偶者
・年間所得が130万円未満
・その公務員と生計を一にしていること
・月額6,500円(国家公務員の場合)

子ども
・22歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にある子
・1人目:月額10,000円
・2人目以降:月額5,000円加算

その他の扶養親族
・両親、祖父母、兄弟姉妹など
・月額6,500円

地方公務員の場合も、国家公務員に準じた基準になっていることが多いです。

ただし、自治体によって多少異なるので、所属する自治体の条例を確認しましょう。

2025年度から配偶者手当は段階的に廃止

制度改正について調べる公務員

実は、国家公務員の扶養手当には大きな変更が予定されています!

2024年人事院勧告による変更

配偶者手当
2025年度から段階的に廃止される予定

子ども手当
配偶者手当の廃止分を子ども手当に振り替えて増額
・1人目:月額10,000円→15,000円程度に増額予定
・2人目以降も増額

理由
・共働き世帯の増加
・女性の社会進出促進
・子育て支援の強化

この変更により、配偶者がいるだけでは手当がもらえなくなります

一方で、子どもがいる公務員の扶養手当は大幅に増える見込みです。

公務員共働きはどちらの扶養にすべき?

どちらを選ぶか考える公務員夫婦

公務員の共働き夫婦で、子どもをどちらの扶養に入れるべきか?

これは多くの方が悩むポイントです。

公務員共働きの扶養判断基準

扶養手当の金額で選ぶ
・国家公務員:子ども1人目月額10,000円
・地方公務員:自治体によって異なる(8,000円〜12,000円程度)
・民間企業:会社によって3,000円〜10,000円
→ 金額が多い方の扶養に入れるのが得

税制上の控除で選ぶ
・所得が高い方(税率が高い方)の扶養に入れると節税効果大
・扶養控除で所得税・住民税が年間約12万円安くなる

社会保険で選ぶ
・基本的に年収が高い方の扶養に入れる
・夫婦の年収が近い場合は、主に家計を支える方

公務員同士の共働きなら、子ども手当の金額はほぼ同じ。

その場合は、所得が高い方の扶養に入れるのが税制上は有利です。

ふわママ
ふわママ

えっ!?公務員の配偶者手当が廃止になるの!?

しごにゃん
しごにゃん

2025年度から段階的ににゃ。でも子ども手当が増えるから、子育て世帯は逆に増えるかもにゃ!

共働きで扶養手当を最大化する方法

扶養手当をもらえるなら、できるだけ多くもらいたいですよね!

ここでは、共働き夫婦が扶養手当を最大化するコツをお伝えします。

夫婦の扶養手当を比較して有利な方を選ぶ

比較して選ぶ夫婦

まずは、夫婦それぞれの会社の扶養手当を比較しましょう。

比較項目夫の会社妻の会社
配偶者手当月額15,000円月額10,000円
子ども手当(1人目)月額8,000円月額5,000円
子ども手当(2人目以降)月額5,000円月額3,000円
収入制限年収130万円未満年収103万円未満
合計(子ども2人の場合)月額28,000円月額18,000円

この例だと、明らかに夫の会社の扶養手当の方が有利ですね。

年間で12万円も差が出るので、しっかり比較することが大切です。

税制上の扶養控除も忘れずに活用

税金の計算をする女性

扶養手当だけでなく、税制上の扶養控除も組み合わせることで、さらにお得になります。

扶養手当と税制上の扶養の組み合わせ

ケース1:夫の年収600万円、妻の年収400万円、子ども2人

パターンA:全員を夫の扶養に
・扶養手当:月額28,000円×12ヶ月=年額33.6万円
・扶養控除:年額約24万円(所得税率20%の場合)
・合計:約57.6万円の節約

パターンB:長男を夫、長女を妻の扶養に
・扶養手当:夫8,000円+妻5,000円=月額13,000円×12ヶ月=年額15.6万円
・扶養控除:夫12万円+妻9.6万円(所得税率10%の場合)=年額21.6万円
・合計:約37.2万円の節約

結論:パターンAの方が年間20万円以上お得!

このように、扶養手当と税制上の扶養をセットで考えることが重要です。

扶養手当の申請手続きを忘れずに

申請書類を記入する女性

扶養手当は、自動的にもらえるわけではありません

必ず申請手続きが必要です!

扶養手当の申請手続き

必要書類
・扶養手当申請書(会社指定の様式)
・扶養親族の収入証明書(源泉徴収票など)
・戸籍謄本または住民票
・配偶者の扶養手当不支給証明書(配偶者が会社員の場合)

申請のタイミング
・結婚したとき
・子どもが生まれたとき
・扶養親族の収入が変わったとき
・年に1回の定期確認時

注意点
・申請が遅れると、遡って支給されないことも
・虚偽の申告は不正受給になる
・毎年の収入確認を忘れずに

特に子どもが生まれたときは、速やかに申請することが大切。

申請が遅れると、数ヶ月分の扶養手当を損することになりますよ。

ふわママ
ふわママ

扶養手当、ちゃんと比較しないと年間20万円も損することがあるのね!

しごにゃん
しごにゃん

そうなんだにゃ!夫婦の会社の扶養手当をしっかり比較して、一番お得な方法を選ぶにゃ!

共働きで扶養手当を賢く活用する。まとめ

共働き夫婦の扶養手当について、詳しく見てきました。

会社の扶養手当は夫婦で比較して、最もお得な方法を選ぶことが大切です。

幸せな共働き夫婦

この記事のポイント

✅ 扶養手当は会社独自の制度
会社によって金額も条件も全く違う

✅ 配偶者手当は基本的にどちらか一方のみ
二重支給は認められない。不正受給は厳禁

✅ 子どもの扶養手当は分けられる場合も
会社の規定次第で、子どもを分けて扶養に入れられる

✅ 公務員は2025年度から配偶者手当廃止
その分、子ども手当が増額される予定

✅ 夫婦で扶養手当を比較して選ぶ
金額、条件、税制上の扶養を総合的に判断

✅ 申請手続きを忘れずに
申請が遅れると損をすることも

扶養手当は、年間で数十万円の差が出ることもある重要な制度です。

「なんとなく」で決めてしまうのではなく、夫婦でしっかり話し合って、最もお得な方法を選びましょう。

特にチェックすべきポイントは以下の3つ。

扶養手当で確認すべき3つのポイント

①夫婦の会社の扶養手当の金額
配偶者手当、子ども手当、その他の扶養親族手当をそれぞれ比較

②支給条件と収入制限
年収103万円なのか130万円なのか、独自の条件はあるか

③税制上の扶養控除との組み合わせ
扶養手当と税控除をセットで考えて、最もお得な方法を選ぶ

分からないことがあれば、会社の人事部に遠慮なく聞きましょう。

扶養手当は正当な権利です。賢く活用して、家計を少しでも楽にしていきましょう!

ふわママ
ふわママ

扶養手当、ちゃんと理解できたわ!夫と相談してみる♪

しごにゃん
しごにゃん

その調子にゃ!夫婦でしっかり比較して、最もお得な選択をするにゃ!

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