育休中に二人目を妊娠するベストタイミング。給付金とキャリア術

育休中に二人目を妊娠するベストタイミング。給付金とキャリアの両立術

「育休中に二人目を妊娠したら、どうなるの?」
「給付金はもらえる?もらえない?」
「復帰しないまま産休に入るって、会社に悪い気がする…」

一人目の育休中に二人目を考え始めると、こんな不安が次々と浮かんできますよね。

実は、育休中に二人目を妊娠することは制度上まったく問題ありません!

むしろ、タイミング次第では給付金を効率よく受け取れたり、キャリアの中断期間を最小限にできるメリットもあるんです。

育休中に二人目を妊娠したら給付金はどうなる?

まず気になるのが、育児休業給付金のことですよね。

育休中に二人目を妊娠した場合、給付金はどうなるのでしょうか?

育休中の妊娠でも給付金は継続される

結論から言うと、一人目の育休中に二人目を妊娠しても、育児休業給付金は継続して受け取れます。

一人目の育休が終わる前に二人目の産休(出産予定日の6週間前)に入ると、自動的に二人目の産休・育休へと切り替わる形です。

つまり、職場に復帰せずに連続して休業できるということ!

給付金の計算方法には注意が必要

ただし、気をつけたいのが給付金の計算方法です。

育児休業給付金は、原則として「育休開始前6ヶ月間の賃金」をもとに計算されます。

一人目の育休中に二人目を妊娠した場合、二人目の育休前6ヶ月間は「育休中=無給期間」となるため、通常の計算方法では給付金額がゼロになってしまいます。

でも安心してください!

「4年遡り」という特例措置があり、育休や産休で働いていなかった期間を除いて、さらに遡って計算してもらえるんです。

産休手当と育休給付金の両方がもらえる

二人目を妊娠すると、一人目の育休が終わる前に二人目の産休に入ります。

産休中は、健康保険から出産手当金が支給されます。

そして産休が終わると、再び育児休業給付金がスタート。

つまり、産休手当→育休給付金→産休手当→育休給付金という流れで、継続して手当・給付金を受け取れるんです!

育休中の二人目妊娠。年子・2歳差・3歳差のメリットとデメリット

給付金の話が分かったところで、次に考えたいのが年齢差ですね。

育休中に妊娠するタイミングによって、年子になるか2歳差になるかが変わってきます。

年子のメリットとデメリット

年子とは、1学年差の兄弟姉妹のこと。

一人目の産後すぐに妊娠すると、年子になります。

年子は、キャリアの中断を最小限にしたい方や、早く育児を終わらせたい方に向いています。

ただし、産後1年未満での妊娠は母体への負担が大きいため、必ず医師と相談してくださいね。

2歳差のメリットとデメリット

2歳差は、最も人気のある年齢差の一つ。

一人目が1歳半〜2歳頃に二人目を妊娠するパターンです。

2歳差は、年子ほどハードではないけれど、育児期間を効率的に終わらせたい方に人気です。

上の子がある程度言葉を理解できるようになっているので、「赤ちゃんが来るよ」と説明できるのも利点ですね。

3歳差以上のメリットとデメリット

3歳差以上になると、一度職場復帰してから二人目を妊娠するパターンが多くなります。

3歳差以上は、一人ひとりの子どもとしっかり向き合いたい方や、体力的に余裕を持って育児したい方に向いています。

ただし、職場復帰後すぐに再び産休・育休に入ることへの罪悪感や、上司・同僚の反応が気になるという声も多いですね。

育休中の二人目妊娠。職場への報告はいつ、どう伝える?

育休中に二人目を妊娠したら、職場への報告も重要なポイントです。

「まだ復帰してないのに、また休むなんて言いづらい…」という気持ち、よくわかります。

安定期に入ったら速やかに報告を

育休中の妊娠が分かったら、安定期(妊娠5ヶ月頃)に入ったら速やかに報告しましょう。

会社側も、あなたの復帰時期や人員配置を計画しているため、早めに伝えることが信頼関係につながります。

報告のタイミングが遅れると、「いつ戻ってくるの?」と会社が混乱してしまうこともあるので注意が必要です。

申し訳なさより、感謝の気持ちを伝える

報告する時、つい「申し訳ございません」ばかり言ってしまいがちですが、過度な謝罪は逆効果。

むしろ、「ご理解とご協力をいただき、ありがとうございます」という感謝の気持ちを伝えましょう。

産休・育休は法律で認められた権利です。

堂々と、でも謙虚に、感謝の姿勢を持って報告することが大切ですよ。

復帰後すぐの妊娠は避けたほうが無難

もし3歳差以上を希望する場合、一度職場復帰することになります。

その際、復帰後すぐの妊娠は職場からの印象が良くないことが多いです。

最低でも半年〜1年は勤務してから妊娠を報告するほうが、周囲の理解も得やすくなります。

とはいえ、妊娠はコントロールできないもの。

もし復帰後すぐに妊娠が分かったとしても、それは仕方のないこと。

誠実に報告し、できる限りの引き継ぎをしっかり行うことが大切です。

育休中の二人目タイミング。夫婦で話し合うべきポイント

二人目のタイミングは、夫婦でしっかり話し合って決めることが何より大切です。

お金、キャリア、体力、家族のサポート体制など、多角的に考えましょう。

お金の面。家計は二人育児に耐えられる?

まず考えたいのが、お金の問題。

二人目が生まれると、当然ながら生活費は増えます。

おむつ代、ミルク代、保育料、教育費…これらの負担に耐えられる家計かどうか、冷静に見極めましょう。

特に、保育料は自治体によって兄弟割引の内容が大きく異なります。

事前に確認しておくと安心ですよ。

キャリアの面。復帰後の働き方はどうする?

次に大事なのが、キャリアの問題。

育休を長く取れば取るほど、職場復帰のハードルは高くなります。

「正社員として働き続けたい」「パートに切り替えたい」「しばらく専業主婦でいたい」など、あなた自身の希望を明確にしましょう。

そして、その希望を夫と共有することが重要です。

体力の面。ママの体は大丈夫?

そして忘れてはいけないのが、ママの体力と健康。

年子や2歳差で妊娠すると、体力的にかなりハードです。

産後の体が完全に回復しないうちに妊娠すると、母体への負担が大きくなります。

「理想のタイミング」と「現実の体調」は別物。

無理をせず、自分の体と相談しながら決めてくださいね。

育休中に二人目を妊娠した先輩ママの体験談

実際に育休中に二人目を妊娠した先輩ママたちの声を聞いてみましょう。

リアルな体験談は、あなたの判断の参考になるはずです!

年子で出産したママの声

「一人目の産後8ヶ月で妊娠が分かりました。正直、体力的にはかなりきつかったです。でも、育休を連続で取れたので、保育園探しの手間が省けたし、職場への負担も最小限にできたと思います。今は二人とも小学生。あの大変な時期を乗り越えられて良かったです!」(Aさん・35歳)

2歳差で出産したママの声

「一人目が1歳半の時に妊娠しました。イヤイヤ期真っ盛りで、つわり中は本当にしんどかったです。でも、上の子が”赤ちゃん来るよ”って理解してくれて、お兄ちゃんになる自覚が芽生えたのが嬉しかったですね。今は二人で仲良く遊んでいます!」(Bさん・33歳)

復帰後に妊娠したママの声

「一度職場復帰して1年後に妊娠しました。復帰後すぐだと申し訳ない気持ちが強かったので、1年働いてから報告できて良かったです。ただ、保育園に慣れた上の子をまた退園させるのが心苦しかったですね」(Cさん・36歳)

育休中の二人目妊娠。よくある質問Q&A

育休中の二人目妊娠について、よくある質問をまとめました!

Q1. 育休中に妊娠したら、会社をクビになることはある?

A. いいえ、クビになることはありません。

産休・育休の取得は法律で保護されており、妊娠を理由に解雇することは違法です。

もし不当な扱いを受けたら、労働基準監督署に相談しましょう。

Q2. 育休中に妊娠したら、上の子の保育園は退園になる?

A. 自治体によって異なります。

多くの自治体では、育休中でも「すでに保育園に通っている上の子」は継続して通園可能です。

ただし、自治体のルールによっては退園を求められることもあるため、必ず確認してください。

Q3. 二人目の育休中、一人目の育休給付金は止まる?

A. 一人目の育休給付金は、二人目の産休開始日で終了します。

その後、二人目の産休手当→育休給付金へと切り替わります。

育休中の二人目タイミングに迷ったら、専門家に相談を

育休中の二人目タイミングは、お金・キャリア・体力・家族の状況など、考えることがたくさんあります。

一人で抱え込まず、専門家やプロに相談することも大切な選択肢です。

キャリアの悩みは「しごママ」で解決

「復帰後すぐまた休むのは迷惑?」「パートにするか正社員か迷う」といったキャリアの悩みは、当サイト「しごママ」の他の記事もチェックしてみてください。

お金の相談はファイナンシャルプランナーへ

育児休業給付金の計算方法や、二人育児の家計シミュレーションについては、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談するのがおすすめ。

無料相談を行っているFP事務所も多いので、気軽に利用してみましょう。

育休中の二人目タイミング。あなたの納得できる答えを見つけよう

育休中に二人目を妊娠するタイミングには、正解はありません。

年子・2歳差・3歳差、それぞれにメリットとデメリットがあります。

大切なのは、お金・キャリア・体力・家族の状況を総合的に考えて、あなたと夫が納得できるタイミングを選ぶこと。

育休中の二人目妊娠は、不安や迷いがつきもの。

でも、制度を正しく理解し、周囲のサポートを得ながら進めば、必ず道は開けます。

あなたとあなたの家族にとって、最良のタイミングが見つかりますように。

焦らず、じっくりと、そして前向きに考えていきましょう!