「育休に入ったけど、扶養っていつから入れるの?」
「年末調整に間に合わせないとダメ?それとも来年?」
「給付金が終わってからの方がいいの?」
タイミングが分からず、不安になっていませんか?

実は、育休中に扶養に入るタイミングは3つのパターンがあり、それぞれ手続き時期が違います。
ベストなタイミングを逃すと、控除が受けられなくなることも。
この記事では、育休中に扶養に入る3つのベストタイミングから、年末調整の期限、給付金終了後の手続き、復帰時の抜け方まで、時期に特化して徹底解説します。
いつ手続きすればいいか、もう迷いません!
育休中に扶養に入るタイミング。3つのベストな時期
育休中に扶養に入るベストなタイミングは、大きく分けて3つあります。
タイミング①年末調整の時期(10月から11月)

最も一般的なタイミングは、年末調整の時期、つまり10月から11月です。
この時期に配偶者(夫)の会社で「配偶者控除等申告書」を提出すれば、その年の扶養が適用されます。
育休中で年間所得が48万円以下(給与103万円以下)なら、このタイミングで申告するのがベスト。
配偶者の会社から書類が配られたら、すぐに対応しましょう。
年末調整の締切は会社によって異なりますが、だいたい11月末から12月上旬が多いです。
このタイミングを逃すと、翌年の確定申告で手続きすることになり、還付が遅れます。

年末調整って、毎年なんとなくやってたけど、10月頃に意識すればいいのね

そうだにゃ!10月になったら「扶養の書類いつ?」って夫に確認するんだにゃ
タイミング②給付金が終わった直後

2つ目のタイミングは、育児休業給付金の支給が終わった直後です。
給付金は最長で子どもが2歳になるまで受け取れますが、支給終了後は無給になります。
この時点で、健康保険の扶養に入る手続きをするのが現実的。
給付金が出ている間は、多くの健保組合で収入があるとみなされて扶養に入れません。
でも、給付金が終われば「今後1年間の収入見込みゼロ」となり、扶養の条件を満たします。
このタイミングで配偶者の会社を通じて、健康保険の扶養認定申請をしましょう。
タイミング③育休開始後の最初の年末調整

3つ目は、育休開始後、最初に迎える年末調整のタイミング。
例えば、4月に育休開始なら、その年の10-11月の年末調整が最初のチャンス。
年の前半に育休を開始した人は、その年の年間所得が少なくなるため、すぐに扶養に入れる可能性が高いです。
一方、年の後半に育休開始なら、その年は所得が多いため、翌年の年末調整まで待つのが現実的。
育休開始のタイミング次第で、「今年」か「来年」かが変わるんです。
3つのベストタイミング
①年末調整(10-11月):税法上の扶養
②給付金終了直後:健康保険の扶養
③育休開始後の最初の年末:育休時期次第
・タイミングを逃しても確定申告で対応可
・健康保険は随時手続き可能
年末調整で扶養に入るタイミングと期限
税法上の扶養に入る実質的なタイミングは、年末調整です。
期限や手続きの流れを詳しく見ていきましょう。
年末調整の申告は10月から11月末が期限

年末調整の書類提出は、10月から始まり、11月末が締切の会社が多いです。
配偶者(夫)の会社から「給与所得者の配偶者控除等申告書」が配られたら、すぐに対応しましょう。
この書類に妻の年間所得を記入して提出すれば、その年の配偶者控除が適用されます。
育休中で給料がゼロなら「所得0円」と記入。
年の途中まで働いていた場合は、その給料額を記入します。
会社によっては12月上旬まで受け付けてくれることもありますが、早めに出すのが安心です。

11月末が締切なのね!覚えておかないと

そうだにゃ!10月になったらアラーム設定しておくと忘れないにゃ
年末調整に間に合わなかったら?確定申告は2月16日から

年末調整の締切に間に合わなくても大丈夫。翌年2月16日から3月15日の確定申告で対応できます。
確定申告で配偶者控除を申告すれば、払いすぎた税金が還付されます。
ただし、還付金が振り込まれるまで1-2ヶ月かかるため、できれば年末調整で済ませる方がスムーズ。
確定申告は配偶者(夫)が税務署やe-Taxで手続きします。
妻の年間所得を証明する書類(源泉徴収票など)が必要になるため、事前に準備しておきましょう。
年末調整で扶養に入るための準備。10月にすべきこと

年末調整でスムーズに扶養に入るため、10月にやっておくべきことがあります。
まず、自分の年間所得を計算しておくこと。
育休前にもらった給料と賞与を合計して、103万円以下かどうか確認します。
次に、配偶者に「年末調整の書類、いつ会社に出すの?」と確認してもらいます。
書類が配られたらすぐに記入できるよう、自分の所得額をメモしておくとスムーズです。
育休中は何かとバタバタするため、早めに準備しておくのが安心ですよね。
給付金終了後に扶養に入るタイミング
健康保険の扶養に入るタイミングは、給付金終了後が現実的です。
給付金が終わったらすぐに手続き開始

育児休業給付金の最終支給が終わったら、すぐに健康保険の扶養手続きを開始しましょう。
給付金終了の通知が届いたら、それをコピーして保管しておきます。
配偶者の会社に「扶養認定申請書」を提出するタイミングは、給付金終了日の翌日以降。
この時点で「今後1年間の収入見込みゼロ」となるため、扶養の条件を満たします。
手続きから保険証発行まで2-3週間かかるため、早めに動くのがおすすめ。
病院にかかる予定がある場合は、特に急いで手続きしましょう。
復帰予定がない場合は退職届を出すタイミングも考慮

職場復帰せず退職する場合、退職日と扶養手続きのタイミングを調整しましょう。
退職届を出すタイミングは、給付金の支給が終わってから。
給付金受給中に退職すると、残りの給付金がもらえなくなる可能性があります。
給付金が終わってから退職届を出し、退職日が確定したら扶養の手続きを進めるのがスムーズです。
退職後は「今後働く予定なし=収入ゼロ」となるため、健康保険の扶養に確実に入れます。
給付金延長中はどのタイミングで入る?

保育園に入れず育休を延長した場合、給付金がまだ出ているなら扶養のタイミングは先延ばしです。
給付金延長中は、まだ「収入見込みあり」とみなされることが多いため。
税法上の扶養(配偶者控除)は、その年の年末調整で申告できますが、健康保険の扶養は給付金が完全に終わってからが確実。
延長を繰り返している場合は、最終的に給付金が終了した時点で手続きしましょう。

給付金が出てる間は、扶養のこと考えなくていいのね

税金の扶養は使えるけど、健康保険の扶養は給付金終了後がベストだにゃ
復帰が決まったら?扶養から抜けるタイミング
職場復帰が決まったら、扶養から抜ける手続きも必要です。
復帰日の前月末までに扶養削除の手続きを

職場復帰が決まったら、復帰日の前月末までに扶養削除の手続きをしましょう。
例えば、4月1日復帰なら、3月末までに配偶者の会社に「扶養削除届」を提出します。
復帰後は自分の会社の健康保険に加入するため、配偶者の扶養から抜ける必要があるんです。
この手続きを忘れると、保険証が二重になったり、後で保険料を返金しなければならなくなります。
復帰が決まったら、配偶者にすぐ伝えて手続きしてもらいましょう。
時短勤務でも扶養から抜ける必要がある?

時短勤務で復帰する場合でも、社会保険に加入するなら扶養から抜ける必要があります。
正社員で時短勤務なら、ほとんどの場合、自分の会社の社会保険に加入します。
この場合、復帰日から配偶者の扶養から外れることに。
一方、パートで週20時間未満の短時間勤務なら、社会保険に加入せず、配偶者の扶養のまま働ける可能性もあります。
自分の働き方と社会保険加入の有無を確認してから、扶養を抜けるタイミングを判断しましょう。
扶養削除を忘れたらどうなる?

扶養削除を忘れたまま復帰すると、保険証が二重に発行されてトラブルになります。
自分の会社の保険証と、配偶者の扶養の保険証の両方が有効になってしまうんです。
病院で間違って扶養の保険証を使うと、後で健保組合から「保険料を返金してください」と連絡が来ることも。
また、配偶者の会社から「なぜ扶養削除していないのか」と指摘される可能性もあります。
復帰が決まったら、必ず配偶者に伝えて、早めに扶養削除の手続きをしてもらいましょう。
育休開始時期別。扶養に入るタイミングの見極め方
育休をいつ開始したかによって、扶養に入るベストなタイミングが変わります。
1月から4月に育休開始。その年の10月が狙い目

1月から4月に育休を開始した場合、その年の10月の年末調整がベストタイミング。
年の前半に育休開始なら、その年の給料は少なめ。
月給20万円なら4ヶ月で80万円、賞与を含めても103万円以下に収まる可能性が高いです。
この場合、育休開始の年の年末調整で配偶者控除を申告できます。
タイミングとしては、10月頃に配偶者に年末調整の書類を確認してもらい、すぐに提出しましょう。
5月から8月に育休開始。ギリギリ今年か翌年か

5月から8月に育休開始の場合、その年の所得が103万円以下かどうかで判断します。
月給20万円で6ヶ月働いたら120万円、賞与を含めると103万円を超える可能性が高いです。
この場合、その年は扶養に入れず、翌年の年末調整まで待つことに。
逆に、賞与がなく月給も低めなら、ギリギリ103万円以下に収まるかもしれません。
まずは自分の年間所得を計算して、「今年」か「来年」かを見極めましょう。
9月から12月に育休開始。翌年の10月を待つ

9月から12月に育休開始なら、その年は所得が多いため、翌年の10月が扶養に入るタイミング。
年の後半に育休開始すると、その年の給料は8-12ヶ月分あるため、確実に103万円を超えます。
この場合、その年は扶養に入れませんが、翌年は育休中で給料ゼロ。
翌年の10月頃、翌年分の年末調整で配偶者控除を申告すれば、翌年の税金が減ります。
年の後半に育休開始した人は、焦らず翌年を待ちましょう。
育休開始時期別のタイミング
・1-4月開始:その年の10月に年末調整
・5-8月開始:所得次第で今年or翌年
・9-12月開始:翌年の10月に年末調整
・判断基準:年間所得103万円以下か
・計算方法:給料+賞与の合計

育休開始時期で、こんなに変わるのね!自分がどのパターンか分かったわ

その調子だにゃ!自分のパターンを把握すれば、もう迷わないにゃ!
育休中に扶養に入るタイミング。迷わない選択のまとめ
育休中に扶養に入るタイミングは、3つのパターンがあります。
自分の育休開始時期と給料額を確認すれば、ベストなタイミングが見えてきます。

最も重要なのは、10月を逃さないこと。
10月になったら、配偶者に「年末調整の書類、いつ?」と確認してもらいましょう。
スマホのカレンダーに「10月1日:年末調整確認」とアラーム設定しておくと安心です。
年の前半に育休開始した人は、その年の年末調整で申告できます。
年の後半に育休開始した人は、翌年の年末調整まで待つのが現実的。
給付金が出ている間は、税金の扶養だけ考えればOK。
給付金が終わったら、健康保険の扶養も検討しましょう。
復帰が決まったら、必ず扶養削除の手続きを忘れずに。
タイミングを見極めて、家計にとって最適な選択をしてくださいね。
「扶養に入るタイミング」を考えるとき、同時に「今後の働き方」も見えてきます。
復帰してフルタイムで働くか、時短勤務にするか、パートにするか…働き方によって、扶養に入るべきかどうかも変わります。しごママでは、育休後のキャリアや働き方に関する情報を幅広く発信しています。あなたに合った働き方を見つけるために、ぜひ他の記事もチェックしてみてください。

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