「育休後に退職したいけど、失業手当はもらえるの?」
「収入がなくなるのが不安…」
「子育てしながら失業手当って受け取れる?」
育休後の退職を考えているママにとって、お金の不安は大きいですよね。

実は、育休後に退職しても、条件を満たせば失業手当は受給できます!
ただし、受給にはいくつかの条件があります。
この記事では、育休後に退職した場合の失業手当について、受給条件、金額の目安、支給期間、手続き方法まで詳しく解説。
子育て中でも安心して受給できる方法をお伝えします!
育休後退職しても失業手当はもらえる
まず結論からお伝えします。
育休後に退職しても、条件を満たせば失業手当(雇用保険の基本手当)は受給できます。
育児休業給付金を受け取った後でも、失業手当を申請することは可能なんです。
育児休業給付金と失業手当は別の制度

育児休業給付金と失業手当は、どちらも雇用保険から支給されますが、別々の制度です。
育児休業給付金は「育休中の生活支援」、失業手当は「離職後の生活支援と再就職支援」という目的の違いがあります。
同時に受け取ることはできませんが、育児休業給付金を受け取った後に失業手当を申請することは問題ありません。
すぐに働く意思があることが必須条件

失業手当を受給する最も重要な条件は、すぐに働く意思と能力があること。
「しばらく育児に専念したい」という理由では受給できません。
「子どもを預けて働く準備ができている」「積極的に求職活動をしている」ことを示す必要があります。

えっ!?育休後でも失業手当がもらえるの!?

そうにゃ!条件を満たせばもらえるにゃ。でも「すぐ働く意思」が必要だにゃ!
子どもの預け先確保が大切

子育て中のママが失業手当を受給するには、子どもの預け先が確保されていることが重要です。
保育園に申し込んでいる、または内定通知がある場合は「すぐに働ける」と判断されやすくなります。
預け先がまったくない状態では、「働く意思はあっても働けない」と見なされる可能性があります。
育休後退職で失業手当を受けるための条件
失業手当を受給するには、いくつかの条件を満たす必要があります。
一つずつ確認していきましょう。
雇用保険の加入期間が12ヶ月以上

失業手当を受給するには、退職前の過去2年間で雇用保険に12ヶ月以上加入している必要があります。
育児休業期間中は給与が支給されていないため、被保険者期間としてはカウントされません。
ただし、育休前に12ヶ月以上働いていれば条件をクリアできます。
また、出産や育児で働けなかった期間が30日以上ある場合は、その期間分だけ資格期間が延長されます。
求職活動を積極的に行っていること

失業手当は「再就職を支援するための給付」なので、積極的な求職活動が必要です。
ハローワークでの相談、求人への応募、就職セミナーへの参加など、具体的な活動をしていることを証明しなければなりません。
定期的にハローワークで「失業認定」を受ける際、求職活動の実績を報告する必要があります。
すぐに働ける健康状態であること

病気やケガで働けない場合は、失業手当を受給できません。
ただし、育児や病気で一時的に求職活動が難しい場合は、受給期間の延長申請ができます。
延長申請をすれば、最大3年間(育児の場合は最長4年間)受給開始時期を遅らせることが可能です。
失業手当を受給するための条件まとめ
・退職前2年間で雇用保険に12ヶ月以上加入
・すぐに働く意思と能力があること
・積極的に求職活動をしていること
・子どもの預け先が確保されていること
・健康で働ける状態であること

保育園に申し込んでおけば、条件を満たしやすいのね!

その通りにゃ!保育園の申込書や内定通知があると認められやすいにゃ!
育休後退職の失業手当、金額はいくら?
「失業手当っていくらもらえるの?」
これが一番気になるポイントですよね。
失業手当の金額は、退職前の給与によって決まります。
基本手当日額の計算方法

失業手当の1日あたりの支給額(基本手当日額)は、以下の手順で計算されます。
また、基本手当日額には年齢ごとに上限が設定されています。
・30歳未満:7,255円
・30〜44歳:8,055円
・45〜59歳:8,870円
(2025年8月時点)
月額の目安はどれくらい?

一般的な例として、手取り20万円前後の方であれば、1日あたり約6,000円前後の支給となります。
月あたりに換算すると、約16万円〜20万円程度のイメージです。
失業手当は給与の約50〜80%

失業手当の支給額は、退職前の給与の約50〜80%程度。
給与が低かった人ほど給付率が高く、給与が高かった人ほど給付率が低くなる仕組みです。
これは、生活に困る度合いが高い人をより手厚くサポートするための制度設計です。

あっ、月16万円くらいもらえるなら、その間に転職活動できそう!

そうにゃ!失業手当は一時的な生活支援だから、その間に次の仕事を見つけるといいにゃ!
育休後退職の失業手当、支給期間はどれくらい?
失業手当はいつまでもらえるのでしょうか。
支給期間についても確認しておきましょう。
自己都合退職の場合は90〜150日

失業手当の支給期間(給付日数)は、退職理由や年齢、被保険者期間によって異なります。
自己都合退職の場合、一般的に90日〜150日程度の給付期間が設定されます。
待機期間と給付制限期間がある

失業手当は申請してすぐにもらえるわけではありません。
まず7日間の待機期間があります。
さらに自己都合退職の場合は、待機期間後に1ヶ月の給付制限期間があります。
つまり、申請してから実際に失業手当を受け取るまで、約1ヶ月ちょっとかかるということ。
この期間の生活費は事前に用意しておく必要があります。
会社都合退職なら給付制限なし

もし会社都合(倒産、解雇、退職勧奨など)で退職した場合は、給付制限期間がありません。
7日間の待機期間後、すぐに失業手当を受け取ることができます。
また、会社都合退職の場合は給付日数も優遇され、最大330日まで受給できることもあります。
失業手当の支給開始までの流れ
①ハローワークで求職申込み
②7日間の待機期間
③(自己都合の場合)1ヶ月の給付制限期間
④失業認定を受ける
⑤失業手当の支給開始

えっ、すぐにはもらえないのね…1ヶ月は待たないといけないのか

自己都合退職の場合はそうにゃ。だから、1ヶ月分の生活費は貯めておくと安心にゃ
育休後退職で失業手当を受けるための手続き
失業手当を受給するには、ハローワークでの手続きが必要です。
手続きの流れを確認しておきましょう。
必要な書類を準備する

ハローワークでの手続きには、以下の書類が必要です。
離職票は退職後に会社から郵送されます。
届かない場合は、会社に問い合わせましょう。
ハローワークで求職申込みをする

離職票が届いたら、できるだけ早くハローワークに行きましょう。
ハローワークで求職申込みをして、失業手当の受給資格を確認してもらいます。
このとき、「すぐに働く意思がある」「子どもの預け先がある」ことをしっかり伝えることが大切。
保育園の申込書や内定通知があれば、持参すると良いでしょう。
雇用保険説明会に参加する

求職申込み後、指定された日時に雇用保険説明会に参加します。
説明会では、失業手当の受給方法や求職活動の進め方について説明があります。
この説明会に参加しないと失業手当を受け取れないので、必ず出席しましょう。
失業手当受給の手続きの流れ
①ハローワークで求職申込み
②雇用保険説明会に参加
③4週間に1回、失業認定を受ける
④認定日の5〜7日後に失業手当が振り込まれる
⑤求職活動を続けながら③④を繰り返す
育休後退職で失業手当を受ける際の注意点
失業手当を受給する際、いくつか注意すべき点があります。
定期的な求職活動実績が必要

失業手当を受け続けるには、定期的な求職活動実績が必要です。
4週間に1回の失業認定日に、求人への応募やハローワークでの相談など、具体的な活動を報告しなければなりません。
「ただお金をもらうだけ」では受給できないので、しっかり求職活動をしましょう。
アルバイトや内職をしたら申告が必要

失業手当を受給中にアルバイトや内職をした場合は、必ず申告が必要です。
収入によっては失業手当が減額されたり、支給されなかったりします。
申告せずに働くと不正受給となり、後で返還を求められるだけでなく、罰則を受けることもあるので注意しましょう。
就職が決まったらすぐに報告する

新しい仕事が決まったら、すぐにハローワークに報告しましょう。
就職日前日までの失業手当を受け取ることができます。
また、早期に再就職した場合は「再就職手当」がもらえることもあります。
再就職手当は、給付日数が3分の1以上残っている状態で就職すると支給される一時金です。

早く就職すると、お祝い金みたいなのがもらえるのね!

そうにゃ!早期再就職を応援する制度にゃ。だから積極的に仕事を探すといいにゃ!
育休後退職の失業手当、実際のケーススタディ
実際に育休後に退職して失業手当を受給したケースを見てみましょう。
Aさん:育休後すぐ退職したケース

Aさん(30歳)は、育休明けに復帰しましたが、1ヶ月で退職。
退職前の給与は手取り20万円で、育休前に3年働いていました。
保育園の内定もあり、すぐに働ける状態だったため、失業手当を受給できました。
Aさんは失業手当を受給しながら3ヶ月間転職活動を行い、育児と両立しやすい職場への再就職に成功しました。
Bさん:数ヶ月働いてから辞めたケース

Bさん(35歳)は、育休明けに半年働いてから退職。
退職前の給与は手取り25万円で、育休前に5年働いていました。
保育園に子どもを預けながら、失業手当を受給しつつ在宅ワークの仕事を探しました。
Bさんは失業手当を受給中に在宅ライターの仕事を見つけ、子育てと両立しながら働き始めました。
失業手当は一時的な支え

失業手当は、あくまで一時的な生活支援です。
受給期間中に、次の働き方をしっかり考えておくことが大切。
正社員にこだわらず、パートや在宅ワーク、短時間勤務など、自分のライフスタイルに合った働き方を探しましょう。
育休後退職後の働き方を考える
失業手当を受給している間に、次の働き方を考えておきましょう。
パートや短時間勤務から始める

いきなりフルタイム正社員に戻るのが不安なら、まずはパートや短時間勤務から始めるのもおすすめ。
週2〜3日、1日4〜5時間程度の勤務なら、育児との両立もしやすいです。
働く感覚を取り戻してから、徐々に勤務時間を増やしていく方法もあります。
在宅ワークという選択肢

在宅ワークなら、通勤時間がなく、子育てとの両立がしやすいです。
データ入力、ライティング、事務作業、カスタマーサポートなど、在宅でできる仕事は増えています。
子どもが寝ている時間や保育園に行っている時間に働けるので、柔軟な働き方が可能です。
育児と両立しやすい職場を選ぶ

転職するなら、育児と両立しやすい職場を選ぶことが何より大切。
時短勤務制度がある、在宅勤務が可能、子育て中の社員が多いなど、育児に理解のある会社を探しましょう。
面接では、子育て中であることを正直に伝え、会社の理解度を確認することも重要です。

失業手当をもらいながら、自分に合った働き方を探せばいいのね!

その通りにゃ!失業手当は次のステップへの準備期間にゃ。焦らず自分に合った仕事を見つけるにゃ!
育休後退職で失業手当を受けるか迷ったら
「失業手当を受けるべきか迷っている」という方へ、最後にアドバイスです。
経済的な不安があるなら受給を検討

退職後の収入がなくなることに不安があるなら、失業手当の受給を検討しましょう。
月16〜20万円程度の収入があれば、焦らずに次の仕事を探せます。
条件を満たしているなら、利用しない手はありません。
しばらく育児に専念したいなら延長申請

「今すぐ働くのは無理」「もう少し育児に専念したい」という場合は、受給期間の延長申請をしましょう。
延長申請をすれば、最大3年間(育児の場合は4年間)、受給開始を遅らせることができます。
子どもが幼稚園や小学校に入ってから、改めて失業手当を受給することも可能です。
しごママで情報収集する

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育休後退職でも失業手当は受給できる。安心して次へ:まとめ
育休後に退職しても、条件を満たせば失業手当は受給できます。
大切なのは、「すぐに働く意思があること」と「子どもの預け先が確保されていること」。

失業手当は、次のステップへ進むための一時的な支えです。
この期間を利用して、自分に合った働き方をじっくり探しましょう。
育休後の退職は、決して悪いことではありません。
仕事と育児の両立が難しいと感じたら、無理をせず自分に合った働き方を選ぶことが大切。
失業手当を上手に活用しながら、焦らず次のステップを踏み出していきましょう。
あなたにぴったりの働き方が、必ず見つかります。

失業手当のこと、よくわかったわ!これなら安心して次の仕事を探せそう♪

その調子にゃ!焦らず、自分のペースで進んでいくにゃ。応援してるにゃ!
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