「退職後の健康保険、どうしよう…」
「国保と任意継続、どっちが安いの?」
退職が決まった途端、こんな悩みに直面していませんか。
会社を辞めた後の健康保険は、国民健康保険(国保)に入るか、健康保険の任意継続を選ぶかの2択になります。
どちらを選ぶかで、毎月の保険料が大きく変わってくるんです。

この記事では、国保と任意継続のどっちが安いのか、あなたのケースに合わせて判断する方法を徹底解説します。
収入別のシミュレーションや、具体的な計算方法まで分かりやすくお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
国保と任意継続の基本的な違いを知ろう
まず、国保と任意継続の基本的な違いを押さえておきましょう。
この2つは保険料の計算方法から加入できる期間まで、全く異なる制度なんです。
国保と任意継続の保険料計算方法の違い

国保の保険料は、前年の所得をもとに計算されます。
一方、任意継続の保険料は、退職時の標準報酬月額をもとに決まります。
ここが最大のポイント。
| 項目 | 国民健康保険 | 任意継続 |
|---|---|---|
| 保険料の計算基準 | 前年の所得 | 退職時の標準報酬月額 |
| 会社負担 | なし(全額自己負担) | なし(全額自己負担) |
| 保険料の変動 | 毎年変わる | 2年間原則固定 |
| 扶養の仕組み | なし(家族も個別加入) | あり(扶養家族も継続) |
国保は収入が減れば保険料も下がりますが、任意継続は退職時の給料で計算されるため、保険料は基本的に変わりません。

え?計算の基準が全然違うのね!

そうにゃ!だから、どっちが安いかは人によって違うんだにゃ!
任意継続は最長2年、国保は期間制限なし

任意継続は最長2年間しか加入できません。
2年経ったら自動的に資格喪失となり、その後は国保に切り替える必要があります。
一方、国保には期間制限がありません。
再就職して社会保険に入るまで、ずっと加入し続けることができるんです。
扶養家族の扱いが大きく異なる

国保には扶養の概念がありません。
つまり、家族全員がそれぞれ保険料を支払う必要があります。
一方、任意継続なら扶養家族も継続して加入できます。
配偶者や子どもを扶養に入れている場合、任意継続のほうが保険料が安くなることが多いんです。
扶養家族がいる場合の比較
- 国保:本人+配偶者+子ども全員分の保険料が発生
- 任意継続:本人の保険料のみ(扶養家族は無料)
国保と任意継続どっちが安いか収入別に比較
では、具体的にどっちが安いのか、収入別にシミュレーションしてみましょう。
あなたの状況に近いケースを参考にしてくださいね。
年収300万円台。国保のほうが安い傾向

年収300万円台の場合、国保のほうが安くなることが多いです。
例えば、月収25万円(年収300万円)で退職した場合の保険料を比較してみましょう。
| 保険の種類 | 月額保険料(目安) |
|---|---|
| 国民健康保険 | 約1.8万円〜2.2万円 |
| 任意継続 | 約2.5万円〜2.8万円 |
国保のほうが月5,000円〜1万円程度安くなります。
年間にすると6万円〜12万円もの差になるんです。
年収500万円台。ケースバイケースで判断が必要

年収500万円台になると、どちらが安いかは自治体や家族構成によって変わってきます。
月収40万円(年収480万円)の場合の目安はこちら。
| 保険の種類 | 月額保険料(単身の場合) |
|---|---|
| 国民健康保険 | 約3.0万円〜3.5万円 |
| 任意継続 | 約3.2万円〜3.6万円 |
単身の場合はほぼ同じか、国保がやや安い程度。
しかし、扶養家族がいる場合は任意継続のほうが断然お得になります。

え!家族がいると任意継続のほうがいいの?

そうにゃ!国保は家族全員分の保険料がかかるけど、任意継続は扶養家族の分はタダだからにゃ!
年収700万円以上。任意継続のほうが安いことも

年収700万円以上の高所得者の場合、任意継続のほうが安くなるケースが増えてきます。
なぜなら、任意継続には保険料の上限があるからです。
協会けんぽの場合、標準報酬月額の上限は32万円。
つまり、どんなに高収入でも月額保険料は約3.2万円が上限になるんです。
一方、国保は前年所得に応じて青天井で上がっていくため、高所得者ほど保険料が高額になります。
国保と任意継続どっちを選ぶべきか判断基準
ここまでの情報をふまえて、どっちを選ぶべきか判断基準をまとめましょう。
あなたの状況に当てはまるものをチェックしてくださいね。
国保を選ぶべき人の特徴

以下に当てはまる人は、国保を選んだほうが得になる可能性が高いです。
国保がおすすめな人
- 年収が300万円〜500万円程度
- 単身または扶養家族が少ない
- 退職後の収入が大幅に減る予定
- 2年以上無職または自営業になる予定
- 前年の所得が低かった
国保は前年の所得で計算されるため、退職後すぐは高くても、翌年から保険料が下がるのが大きなメリットです。
任意継続を選ぶべき人の特徴

以下に当てはまる人は、任意継続を選んだほうがお得になる可能性が高いです。
任意継続がおすすめな人
- 年収が700万円以上の高所得者
- 扶養家族が2人以上いる
- 前年の所得が高かった
- 2年以内に再就職する予定
- 出産などで健康保険の給付金を受け取りたい
任意継続は扶養家族の分の保険料がかからないため、家族が多い人ほどメリットが大きくなります。

なるほど!家族構成と収入で決めればいいのね♪

その通りにゃ!ただし、必ず自分の場合の保険料を計算して確認するのが大事だにゃ!
具体的な保険料を必ず計算して比較すること

ここまでの目安はあくまで一般論。
実際の保険料は自治体の保険料率や健康保険組合の料率によって大きく変わります。
必ず以下の方法で具体的な金額を計算してから判断してください。
どちらも簡単に計算できますので、退職前に必ず確認しておきましょう。
関連記事:https://sigomama.com/kokuho-keisan/
任意継続から国保への切り替えも可能
「とりあえず任意継続にしたけど、やっぱり国保のほうが安かった…」
こんなとき、途中で切り替えることはできるのでしょうか。
任意継続から国保への切り替えは可能

結論から言うと、任意継続から国保への切り替えは可能です。
任意継続を途中でやめる方法はいくつかあります。
任意継続をやめる方法
- 保険料を期限までに納付しない(自動的に資格喪失)
- 就職して社会保険に加入する
- 2年の期間が満了する
- 任意継続の喪失申出をする(令和4年1月から可能)
ただし、一度国保に切り替えたら、再び任意継続には戻れません。
慎重に判断してくださいね。
切り替えのタイミングは翌年4月がおすすめ

もし任意継続から国保に切り替えるなら、翌年4月以降がおすすめです。
なぜなら、国保の保険料は毎年6月または7月に見直されるから。
退職した年の翌年4月に切り替えれば、前年所得が低い状態で国保の保険料が計算されるため、保険料を抑えられます。
扶養に入れるなら最優先で検討を

実は、国保と任意継続以外にもう一つ選択肢があります。
それは配偶者や家族の社会保険の扶養に入ること。
扶養に入れば、保険料は一切かかりません。
以下の条件を満たせば扶養に入ることができます。
| 扶養の条件 | 詳細 |
|---|---|
| 年収 | 130万円未満(60歳以上は180万円未満) |
| 続柄 | 配偶者、子、孫、兄弟姉妹、父母など |
| 同居・別居 | 配偶者・子・父母は別居可、その他は同居が原則 |
退職後の収入が少ない場合は、まず扶養に入れないかを検討してみてください。

そっか!夫の扶養に入れるなら、それが一番お得なのね♪

その通りにゃ!扶養に入れるなら、それが最強の選択肢だにゃ!
関連記事:https://sigomama.com/fuyou-hoken/
国保と任意継続どっちが安いか判断して賢く選ぼう。まとめ
国保と任意継続のどっちが安いかは、あなたの収入・家族構成・自治体によって大きく変わります。

一般的な傾向としては、以下の通りです。
どっちが安いか判断基準
- 年収300万円台:国保のほうが安い
- 年収500万円台:ケースバイケース(単身なら国保、扶養家族がいるなら任意継続)
- 年収700万円以上:任意継続のほうが安い
- 扶養家族が多い:任意継続のほうが有利
- 前年の所得が低かった:国保のほうが有利
ただし、これはあくまで目安。
必ず具体的な金額を計算して、自分のケースではどっちが安いか確認してください。
また、配偶者や家族の社会保険の扶養に入れるなら、それが最もお得な選択です。
退職後の健康保険選びは、毎月の固定費に直結する大事な判断。
この記事を参考に、あなたにとって最適な選択をしてくださいね。

よくわかったわ!ちゃんと計算してから決めるわね♪

その調子にゃ!賢く選んで、保険料を少しでも抑えるんだにゃ!応援してるにゃ!

