国民健康保険と社会保険の二重払い、返金方法を徹底解説

「社会保険に入ったのに、国保の請求がまだ来る…」
「両方に保険料を払ってるけど、これって二重払い？」
「払いすぎた分は返ってくるの？」

転職や就職で社会保険に切り替えた後、こんな不安を感じていませんか？

実は、国民健康保険と社会保険の二重払いは、脱退手続きを忘れると誰にでも起こりえます。

でも安心してください。過払いした分は、きちんと返金してもらえるんです。

国民健康保険と社会保険の二重払いが起こる原因

まず、なぜ二重払いが起こるのかを理解しておきましょう。

仕組みを知っておくと、今後の予防にもつながります。

国保の脱退手続きを忘れると二重払いに

社会保険に加入したら、国民健康保険の脱退手続きは自動では行われません。

自分で市区町村の窓口に行って、脱退手続きをする必要があるんです。

この手続きを忘れると、国民健康保険の保険料が引き続き請求されてしまいます。

社会保険の保険料は給与から天引きされるため、結果的に両方の保険料を支払う「二重払い」になってしまうんです。

「社会保険に入ったら自動的に切り替わるだろう」と思い込んでいる人が多いため、二重払いのトラブルはよく起こります。

転職や就職で社会保険に加入したら、必ず14日以内に国民健康保険の脱退手続きを行いましょう。

手続きが遅れるほど二重払いの期間が長くなる

国民健康保険の脱退手続きが遅れれば遅れるほど、二重払いの期間が長くなります。

たとえば、4月に社会保険に加入したのに、国保の脱退手続きを6月にした場合、4月・5月分の保険料を二重に支払うことになります。

もちろん過払い分は後で返金されますが、一時的に大きな出費になってしまうんです。

特に国民健康保険の保険料は高額なことが多いため、数か月分の二重払いは家計に大きな負担になります。

返金までには1〜2か月かかるため、その間のキャッシュフローも苦しくなりがちです。

できるだけ早く脱退手続きを済ませることが、二重払いの負担を最小限にするコツです。

口座振替だと気づきにくい

国民健康保険の保険料を口座振替にしていると、二重払いに気づきにくいことがあります。

社会保険の保険料は給与から天引きされ、国保の保険料は口座から自動で引き落とされます。

通帳をこまめにチェックしていないと、いつの間にか両方支払っていた、ということになりかねません。

社会保険に切り替えたら、必ず口座の引き落としをチェックして、国保の保険料が引き落とされていないか確認しましょう。

もし引き落とされていたら、すぐに市区町村の窓口に連絡して脱退手続きをしてください。

国民健康保険と社会保険の二重払いの返金手続き

二重払いになってしまっても、過払い分は返金してもらえます。

ここでは、具体的な返金手続きの流れを解説します。

まずは国民健康保険の脱退手続きを行う

二重払いに気づいたら、すぐに市区町村の国民健康保険窓口で脱退手続きを行いましょう。

脱退手続きをしないと、過払い分の返金手続きも始まりません。

脱退手続きに必要な書類は以下の通りです。

窓口で脱退届を記入し、必要書類を提出すれば手続き完了です。

手続きが完了すると、市区町村で保険料の再計算が行われます。

社会保険に加入した日以降の国民健康保険料が過払いとして確定し、返金手続きが始まるんです。

還付通知書が届いたら必要事項を記入して返送

脱退手続きから1〜2週間後、市区町村から「還付通知書」が郵送されてきます。

還付通知書には、返金される金額と必要な手続きが記載されています。

還付通知書に返金先の口座情報などを記入し、必要書類を添えて返送しましょう。

返送後、1〜2か月程度で指定した口座に返金されます。

還付通知書が届いたら、できるだけ早く返送してください。

返送が遅れると、それだけ返金も遅くなってしまいます。

返金までの期間と確認方法

還付通知書を返送してから、返金までには通常1〜2か月程度かかります。

市区町村によっては、もっと早く返金されることもあれば、3か月程度かかることもあります。

返金予定日を過ぎても入金がない場合は、市区町村の国民健康保険課に問い合わせてみましょう。

「還付通知書を返送したのですが、返金はいつ頃になりますか？」と確認してください。

返金が完了すると、口座に入金される際の名義は「○○市国民健康保険」などと表示されます。

通帳やネットバンキングで入金を確認したら、金額が正しいかチェックしておきましょう。

国民健康保険と社会保険の二重払いで注意すべきこと

二重払いの返金手続きで、注意すべきポイントをまとめました。

知っておくと、スムーズに対応できますよ。

還付請求は2年以内に行う

過払いした保険料の還付請求には、2年という期限があります。

脱退手続きから2年を過ぎると、還付請求ができなくなってしまうんです。

「そのうち手続きしよう」と後回しにしていると、気づいたときには期限切れ、ということもあり得ます。

二重払いに気づいたら、すぐに脱退手続きと還付請求を行いましょう。

特に転職や引っ越しで忙しいときは忘れがちなので、カレンダーやスマホのリマインダーに登録しておくと安心です。

未納分がある場合は相殺されることも

国民健康保険の保険料に未納分がある場合、還付金と相殺されることがあります。

たとえば、過払い分が3万円あっても、未納分が1万円あれば、実際に返金されるのは2万円になります。

還付通知書に返金額が記載されているので、金額が予想より少ない場合は未納分と相殺されている可能性があります。

市区町村の窓口で「未納分はありますか？」と確認しておくと、後でトラブルになりません。

未納分がある場合は、還付金で相殺されることに納得した上で手続きを進めましょう。

社会保険加入後は必ず14日以内に脱退手続きを

二重払いを防ぐ一番の方法は、社会保険加入後14日以内に国民健康保険の脱退手続きを行うことです。

会社に入社したら、すぐに市区町村の窓口に行って脱退手続きを済ませましょう。

「会社が忙しくて時間がない」という場合でも、土曜日に開庁している市区町村もあります。

事前に窓口の営業時間を確認して、時間を作って手続きに行ってください。

14日以内に手続きすれば、二重払いの期間を最小限に抑えられます。

返金手続きの手間も省けるので、忘れずに対応しましょう。

国民健康保険と社会保険の二重払い。返金手続きで損をしない方法：まとめ

国民健康保険と社会保険の二重払いは、脱退手続きを忘れると誰にでも起こりえます。

過払い分は返金してもらえますが、還付請求は2年以内に行う必要があります。

二重払いに気づいたら、すぐに市区町村の窓口で脱退手続きを行いましょう。

還付通知書が届いたら、必要事項を記入して速やかに返送してください。

返金手続きには時間がかかるので、早めに対応することが大切です。

また、社会保険に加入したら、必ず14日以内に国民健康保険の脱退手続きを行うことが、二重払いを防ぐ最善の方法です。

「会社が全部やってくれる」と思わず、自分で手続きすることを忘れないでください。

不安なことがあれば、市区町村の国民健康保険課に問い合わせてくださいね！