扶養を夫から妻に変更する書類と手続き。5日以内に完了させる方法

お金・制度

「子どもの扶養を夫から妻に変えたい」
「扶養変更にはどんな書類が必要?」
「手続きって難しいの?」

共働き夫婦で扶養を変更したい方、こんな疑問を抱えていませんか?

扶養変更の書類について悩む女性

実は、扶養の変更手続きは5日以内に必要な書類を揃えて提出するだけなんです!

難しそうに見えますが、ポイントを押さえれば意外と簡単。

この記事では、扶養を夫から妻に変更する書類と手続きを徹底解説!

必要書類の一覧、被扶養者異動届の書き方、提出の流れ、よくある失敗例まで分かりやすくお伝えします。

扶養を夫から妻に変更する。まず知っておくべき基本

扶養変更の手続きを始める前に、基本的な知識を押さえておきましょう。

これを理解しておけば、スムーズに手続きが進められます。

扶養変更が必要になる主なケース

扶養変更が必要になるケース

まず、どんなときに扶養を夫から妻に変更する必要があるのでしょうか?

扶養変更が必要な主なケース

妻の年収が夫の年収を上回った
社会保険の扶養は原則として年収が多い方に入れる必要があります。

妻の扶養手当の方が手厚い
会社の扶養手当(家族手当)の金額を比較して、妻の方が多い場合。

税制上のメリットが大きい
妻の所得税率が高い場合、妻の扶養に入れる方が節税効果大。

夫が退職・転職した
夫が会社を辞めた場合、子どもを妻の扶養に変更する必要がある。

特に多いのは、妻の年収が夫を上回ったケースです。

2021年からは「今後1年間の収入見込み」で判断されるため、妻の年収が高くなったら速やかに変更しましょう。

扶養変更の手続きは5日以内が原則

期限を意識する女性

扶養変更の手続きには、期限があります。

扶養変更手続きの期限

社会保険(健康保険・年金)
異動があった日から5日以内に「被扶養者異動届」を提出

税制上の扶養
年末調整または確定申告時に「扶養控除等(異動)申告書」を提出

会社の扶養手当
会社の規定による(多くは14日以内程度)

特に社会保険の扶養は5日以内と期限が短いので注意!

遅れても受理されることが多いですが、できるだけ早く手続きしましょう。

夫と妻、両方の会社で手続きが必要

両方の会社で手続きが必要なイメージ

扶養を夫から妻に変更する場合、両方の会社で手続きが必要です。

手続きの流れ

ステップ1:夫の会社で扶養から外す
・「被扶養者異動届」を提出(削除の申請)
・夫の会社の健康保険証を返却
・扶養削除証明書をもらう

ステップ2:妻の会社で扶養に入れる
・「被扶養者異動届」を提出(追加の申請)
・必要書類を添付
・新しい健康保険証が発行される

同時進行で進めるのがベストですが、先に夫の会社で外してから妻の会社で入れるという順番が一般的です。

ふわママ
ふわママ

えっ!?5日以内に手続きしないといけないの!?

しごにゃん
しごにゃん

原則は5日以内だけど、遅れても大丈夫なことが多いにゃ。でもできるだけ早く手続きするのが大事にゃ!

扶養変更に必要な書類。夫から妻への変更書類リスト

ここからは、具体的にどんな書類が必要かを見ていきましょう。

これを事前に準備しておけば、スムーズに手続きできますよ!

必須書類①被扶養者異動届

書類を記入する女性

扶養変更のメイン書類が「被扶養者異動届」です。

被扶養者異動届の基本情報

正式名称
健康保険被扶養者(異動)届・国民年金第3号被保険者関係届

入手方法
・会社の人事・総務部からもらう
・日本年金機構のウェブサイトからダウンロード
・年金事務所で入手

記入する人
・夫の会社で外す場合:夫(被保険者)が記入
・妻の会社で入れる場合:妻(被保険者)が記入

主な記入項目
・被保険者の情報(氏名・生年月日・基礎年金番号など)
・被扶養者の情報(子どもの氏名・生年月日・続柄など)
・異動日(扶養から外す日・入れる日)
・異動理由(収入増加、扶養者変更など)

この書類は夫と妻それぞれの会社で1枚ずつ必要です。

必須書類②続柄を証明する書類

戸籍謄本を確認する女性

子どもが扶養される本人(妻)の扶養親族であることを証明する書類が必要です。

書類名取得場所費用有効期限
戸籍謄本本籍地の市区町村役場450円程度発行から3ヶ月以内
住民票(続柄入り)住所地の市区町村役場300円程度発行から3ヶ月以内

どちらを取得すべき?

戸籍謄本
・続柄が明確に分かる
・本籍地でしか取得できない
・郵送請求も可能

住民票(続柄入り)
・住所地ですぐに取得できる
・コンビニ交付も可能(マイナンバーカードがあれば)
・「続柄入り」を必ず指定すること

健康保険組合によっては、マイナンバーの記載があれば続柄証明書類が不要な場合もあります。

事前に確認しておくと手間が省けますよ。

必須書類③収入を証明する書類

源泉徴収票を確認する女性

扶養変更の理由が収入の変化の場合、収入を証明する書類が必要です。

収入証明書類の種類

夫婦両方の収入証明
・前年の源泉徴収票
・直近3ヶ月分の給与明細
・所得証明書(市区町村役場で取得)

妻の年収が夫を上回ったことを証明
・今後1年間の収入見込み額の証明
・昇給通知書
・雇用契約書(給与額の記載があるもの)

健康保険組合によっては、「今後1年間の収入見込み証明書」という独自の書式がある場合も。

妻の会社に依頼して発行してもらいましょう。

ふわママ
ふわママ

戸籍謄本と住民票、どっちがいいのかしら?

しごにゃん
しごにゃん

マイナンバーカードがあれば住民票がコンビニで取れるから便利にゃ!「続柄入り」を忘れずに指定するにゃ!

被扶養者異動届の書き方。夫から妻への変更手順

ここからは、具体的な被扶養者異動届の書き方を見ていきます。

記入例を参考にしながら、正確に記入しましょう!

ステップ1:夫の会社で扶養から外す書類の書き方

書類に記入する男性

まずは、夫の会社で子どもを扶養から外す手続きです。

夫側の被扶養者異動届の記入ポイント

①被保険者欄
・夫の氏名、生年月日、基礎年金番号を記入
・会社の整理番号・事業所番号も記入(会社が記入する場合も)

②被扶養者欄
・子どもの氏名、生年月日、続柄を記入
・「削除」または「喪失」にチェック

③異動年月日
・扶養から外れる日付を記入
・通常は「妻の年収が夫を上回った日」または「妻の扶養に入れる日」

④異動理由
・「収入増加により扶養者変更」
・「配偶者の年収が被保険者を上回ったため」など

異動日は妻の扶養に入れる日と同じ日にするのが一般的です。

空白期間がないようにしましょう。

ステップ2:妻の会社で扶養に入れる書類の書き方

書類に記入する女性

次に、妻の会社で子どもを扶養に入れる手続きです。

妻側の被扶養者異動届の記入ポイント

①被保険者欄
・妻の氏名、生年月日、基礎年金番号を記入
・会社の整理番号・事業所番号も記入

②被扶養者欄
・子どもの氏名、生年月日、続柄を記入
・「追加」または「取得」にチェック
・子どもの個人番号(マイナンバー)も記入

③異動年月日
・扶養に入れる日付を記入
・夫の扶養から外れた日と同じ日にする

④収入・同居に関する事項
・「収入あり・なし」「同居・別居」をチェック
・子どもは通常「収入なし・同居」

妻の会社では、追加の証明書類も一緒に提出します。

続柄証明(住民票など)と収入証明(源泉徴収票など)を忘れずに!

よくある記入ミスと対処法

ミスに気づく女性

被扶養者異動届でよくあるミスをまとめました。

よくある記入ミス

①異動日の記入ミス
・夫側と妻側で異動日が異なる
・未来の日付を記入してしまう
→ 同じ日付にし、手続き日より前の日付にする

②基礎年金番号の記入ミス
・番号を間違える、桁数が合わない
→ 年金手帳や基礎年金番号通知書で確認

③続柄の記入ミス
・「長男」「長女」ではなく「子」と記入
→ 続柄は正確に記入する

④マイナンバーの記入漏れ
・マイナンバー欄を空白にしてしまう
→ 必ず記入する(省略できる場合もあるので確認)

記入ミスがあると、差し戻しになって時間がかかります。

提出前に必ずダブルチェックしましょう!

ふわママ
ふわママ

うぅ…記入する項目が多くて大変そう…

しごにゃん
しごにゃん

分からないことは会社の人事部に聞けば教えてくれるにゃ!一人で悩まないで相談するにゃ!

扶養変更の手続きの流れ。スムーズに完了させるコツ

書類の準備ができたら、実際の提出の流れを見ていきましょう。

ここでは、スムーズに手続きを完了させるコツもお伝えします!

提出の順番と流れ

手続きの流れを確認する夫婦

扶養変更の手続きは、この順番で進めるのがスムーズです。

扶養変更手続きの流れ

1週間前:書類の準備
・住民票または戸籍謄本を取得(発行から3ヶ月以内)
・源泉徴収票など収入証明を用意
・被扶養者異動届を会社からもらう

手続き当日(夫の会社)
・被扶養者異動届(削除)を人事部に提出
・子どもの健康保険証を返却
・扶養削除証明書をもらう(会社によって異なる)

同日または翌日(妻の会社)
・被扶養者異動届(追加)を人事部に提出
・続柄証明、収入証明を添付
・(夫の)扶養削除証明書も添付(必要な場合)

1〜2週間後
・妻の会社から新しい健康保険証が発行される
・扶養変更完了

理想は同日に両方の手続きを完了させることですが、難しければ数日のズレはOK。

ただし、保険証の空白期間ができないように注意しましょう。

会社の人事部とのやり取りのポイント

人事部と相談する女性

扶養変更の手続きは、会社の人事部が窓口になります。

人事部とのやり取りのコツ

事前に電話やメールで確認
「扶養を夫から妻に変更したいのですが、必要書類を教えてください」と聞けば、詳しく教えてもらえます。

健康保険組合の独自ルールを確認
会社の健康保険組合によっては、独自の書式や追加書類が必要な場合があります。

提出前に書類をチェックしてもらう
記入ミスがあると差し戻しになるので、提出前に人事部に見てもらうと安心です。

扶養手当の変更も忘れずに
社会保険の扶養変更と同時に、会社の扶養手当(家族手当)の変更手続きも必要です。

健康保険証が届くまでの対応

健康保険証を待つ女性

妻の会社で扶養に入れる手続きをしてから、新しい保険証が届くまで1〜2週間かかります。

その間に子どもが病院にかかったらどうすればいいのでしょうか?

保険証がない期間の対応

①資格証明書を発行してもらう
妻の会社の人事部に依頼すれば、「被保険者資格証明書」を即日発行してもらえます。これがあれば保険証の代わりになります。

②一旦全額自己負担して後で還付請求
保険証がない場合、医療費を全額自己負担し、後日保険証が届いたら健康保険組合に還付請求できます。

③緊急の場合は病院に相談
「保険証を申請中」と伝えれば、後日保険証を持参することで差額を精算できる病院もあります。

空白期間をなるべく短くするため、速やかに手続きすることが大切です。

ふわママ
ふわママ

資格証明書っていうのがあるのね!これなら安心ね♪

しごにゃん
しごにゃん

そうなんだにゃ!人事部に「資格証明書をください」って言えば発行してくれるにゃ!

扶養を夫から妻に変更する書類と手続き。スムーズに完了させる方法まとめ

扶養を夫から妻に変更する書類と手続きについて、詳しく見てきました。

5日以内に必要書類を揃えて提出すれば、意外とスムーズに完了できます

手続きが完了して安心する夫婦

この記事のポイント

✅ 扶養変更は5日以内が原則
異動があった日から5日以内に被扶養者異動届を提出

✅ 必要書類は3種類
①被扶養者異動届 ②続柄証明(住民票など) ③収入証明(源泉徴収票など)

✅ 夫と妻、両方の会社で手続き
夫の会社で「外す」、妻の会社で「入れる」

✅ 異動日は同じ日にする
空白期間ができないように注意

✅ 記入ミスに注意
基礎年金番号、異動日、続柄などをダブルチェック

✅ 資格証明書で空白期間をカバー
新しい保険証が届くまでの間も安心

扶養変更の手続きで最も大切なのは、早めに動くことです。

特に以下のポイントを押さえておきましょう。

扶養変更をスムーズに進めるチェックリスト

□ 夫と妻、どちらの扶養に入れるべきか確認済み
□ 住民票(続柄入り)または戸籍謄本を取得済み
□ 夫婦両方の収入証明を用意済み
□ 夫の会社の人事部に扶養削除の手続き方法を確認済み
□ 妻の会社の人事部に扶養追加の必要書類を確認済み
□ 被扶養者異動届を正確に記入
□ 異動日を夫側・妻側で統一
□ 子どもの健康保険証を返却
□ 扶養手当(家族手当)の変更手続きも実施
□ 資格証明書の発行を依頼(必要な場合)

分からないことがあれば、会社の人事部に遠慮なく聞きましょう。

扶養変更は決して難しい手続きではありません。

この記事を参考に、スムーズに手続きを完了させてくださいね!

ふわママ
ふわママ

扶養変更の手続き、ちゃんと理解できたわ!これなら私にもできそう♪

しごにゃん
しごにゃん

その調子にゃ!書類を準備して、5日以内に提出すればバッチリにゃ!

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