「パートでも社会保険に入るの?」
「社会保険料って、給料からいくら引かれるんだろう…」
「手取りが減るのは困るんだけど…」
パートやアルバイトで働く主婦にとって、社会保険料がいくらかかるのかは最大の関心事ですよね。

実は、パートでも月収8万8,000円以上、週20時間以上働くと、社会保険に加入する義務が発生するんです。
そうなると、月収10万円のパートなら約1万5,000円が天引きされてしまいます。
「えっ、そんなに引かれるの!?」と驚きませんか?
この記事では、パート主婦の社会保険料がいくらかかるのか、月収別にシミュレーション。
健康保険・厚生年金・雇用保険の内訳から、加入条件、さらには「社会保険に入りたくない場合の働き方」まで徹底解説します。扶養の範囲で働くべきか、それとも社会保険に入るべきか、その答えがここにあります!
パート主婦も社会保険に入るの?加入条件を知ろう
まず、パートで社会保険に加入する条件を見ていきましょう。
「パート主婦なのに社会保険?」と思うかもしれませんが、条件を満たせば加入義務が発生するんです。
パート主婦の社会保険加入条件

パートで社会保険に加入する条件は、以下のすべてを満たす場合です。
パート主婦の社会保険加入条件(2025年)
・週の所定労働時間が20時間以上
・月収が8万8,000円以上(年収約106万円以上)
・雇用期間が2か月以上見込まれる
・従業員数51人以上の会社で働いている
この条件を満たすと、パート主婦でも社会保険(健康保険・厚生年金)に加入しなければなりません。
これが、よく聞く「106万円の壁」なんです。

えっ、週20時間以上で月収8万8,000円以上だと、社会保険に入らないといけないの?

そうなんだにゃ!でも従業員50人以下の会社なら対象外だから、小さな会社で働くのも一つの方法にゃ!
週20時間・月収8万8,000円が境界線

社会保険加入の境界線は、週20時間と月収8万8,000円です。
例えば、時給1,100円で週20時間働くと、月収は約8万8,000円になります。
つまり、シフトや時給の調整次第で、社会保険に入るかどうかが決まるんですね。
通勤手当は月収に含まれない

ちなみに、通勤手当(交通費)は月収8万8,000円の計算に含まれません。
基本給のみで判定されるので、交通費が月1万円支給されていても、基本給が8万円なら社会保険の対象外です。
これは知っておくと便利ですね。
パート主婦の社会保険料はいくら?月収別シミュレーション
それでは、パートで社会保険に加入すると、実際にいくら引かれるのかを見ていきましょう。
月収別にシミュレーションします。
月収8万8,000円の場合の社会保険料

月収8万8,000円は、社会保険加入のボーダーラインです。
この金額で働くと、どれくらい引かれるのでしょうか?
保険の種類 | 月額保険料 |
---|---|
健康保険料 | 約4,300円 |
厚生年金保険料 | 0円(93,000円未満は対象外) |
雇用保険料 | 約260円 |
介護保険料 | 約800円(40歳以上のみ) |
合計 | 約4,560円~5,360円 |
月収8万8,000円の場合、社会保険料は約4,560円程度です。
月収10万円の場合の社会保険料

次に、月収10万円のケースを見てみましょう。
扶養を外れてパートで働く主婦に多い収入帯ですね。
保険の種類 | 月額保険料 |
---|---|
健康保険料 | 約4,800円 |
厚生年金保険料 | 約9,000円 |
雇用保険料 | 約300円 |
介護保険料 | 約900円(40歳以上のみ) |
合計 | 約14,100円~15,000円 |
月収10万円になると、厚生年金保険料が加わり、合計約1万4,100円が引かれます。
月収10万円でも、手取りは約8万6,000円ほどになってしまいます。

えぇっ!?10万円稼いでも、1万4,000円も引かれちゃうの!?

そうなんだにゃ。でも、この保険料には意味があるから、後で詳しく説明するにゃ!
月収15万円の場合の社会保険料

最後に、月収15万円のケースです。
フルタイムに近い働き方をしている主婦の目安ですね。
保険の種類 | 月額保険料 |
---|---|
健康保険料 | 約7,500円 |
厚生年金保険料 | 約13,650円 |
雇用保険料 | 約450円 |
介護保険料 | 約1,200円(40歳以上のみ) |
合計 | 約21,600円~22,800円 |
月収15万円になると、約2万1,600円が社会保険料として引かれます。
月収が上がるほど、社会保険料も増えていくんですね。
パート主婦が社会保険に入るメリットとは?
「こんなに引かれるなら、社会保険に入りたくない!」と思うかもしれません。
でも、社会保険には意外と大きなメリットがあるんです。
将来の年金が増える

パートでも厚生年金に加入すれば、将来もらえる年金が増えます。
国民年金だけだと月約6万5,000円ですが、厚生年金に加入していれば、その分が上乗せされるんです。
若いうちは「年金なんてまだ先の話」と思うかもしれませんが、長期的に見れば大きなメリットです。
病気やケガのとき安心

健康保険に加入すると、傷病手当金や出産手当金がもらえます。
病気やケガで働けなくなったとき、給料の約3分の2が最長1年6か月支給されるんです。
国民健康保険にはこの制度がないので、大きな差になります。
会社が保険料の半分を負担してくれる

実は、あなたが払っている社会保険料と同じ金額を会社も負担しています。
月収10万円で約1万4,000円払っているなら、会社も約1万4,000円払ってくれているんです。
実質的には、約2万8,000円分の保険に加入していることになります。

なるほど!会社も半分払ってくれてるのね。それなら少し納得できるわ♪

そうなんだにゃ!会社負担分も含めると、かなりお得な制度なんだにゃ!
パート主婦が社会保険に入りたくない!その方法は?
「でも、やっぱり手取りを減らしたくない!」という方のために、社会保険に入らない方法もご紹介します。
週20時間未満に抑える

最もシンプルな方法は、週の労働時間を20時間未満に抑えることです。
週19時間以下なら、月収がいくらでも社会保険に加入しなくて済みます。
ただし、週20時間未満だと雇用保険にも加入できないので、失業手当はもらえません。
月収を8万8,000円未満にする

月収が8万8,000円未満なら、社会保険に加入する必要はありません。
年収に換算すると約105万6,000円以下です。
この範囲内で働けば、社会保険料を払わずに済みます。
従業員50人以下の会社で働く

2025年現在、社会保険の加入義務があるのは従業員51人以上の企業です。
従業員50人以下の小規模な会社で働けば、月収10万円でも社会保険に加入しなくて済む場合があります。

なるほど!工夫次第で社会保険を避けられるのね♪

でも、将来のことも考えて、本当に避けるべきかよく考えるにゃ!
扶養内で働くか社会保険に入るか?判断のポイント
社会保険に入るべきかどうかは、あなたの状況次第です。
扶養内で働くべき人

以下に当てはまる人は、扶養内(年収103万円以下)で働く方がおすすめです。
扶養内で働くべき人
・今すぐ手取りを増やしたい人
・夫の会社の家族手当が充実している人
・短期間だけ働く予定の人
・子育てや介護で時間に制約がある人
・夫の扶養控除を維持したい人
扶養内なら、手取りが減らず、夫の扶養控除も受けられます。
短期的には、こちらの方が有利です。
社会保険に入って働くべき人

一方、以下に当てはまる人は、社会保険に入って働くのがおすすめです。
社会保険に入って働くべき人
・将来の年金を増やしたい人
・長期的に働き続ける予定がある人
・夫の会社に家族手当がない、または少額の人
・病気やケガのリスクに備えたい人
・年収150万円以上を目指している人
社会保険に入れば、将来の年金が大幅に増えます。
長期的に見れば、社会保険料を払う価値は十分にあるんです。
よくある質問。パート主婦の社会保険について
パート主婦の社会保険について、よくある質問をまとめました。
Q1. パートでも雇用保険に入れる?

はい、雇用保険にも入れます。
週20時間以上働いていれば、雇用保険に加入できます。
失業したときに失業手当がもらえるので、加入しておくと安心です。
Q2. 夫の扶養から外れるとどうなる?

年収130万円を超えると、夫の扶養から外れます。
そうなると、夫の所得税・住民税が増え、家族全体の負担が増えます。
また、夫の会社の家族手当がなくなることもあるので、夫とよく相談しましょう。
Q3. 社会保険料は年末調整で戻ってくる?

残念ながら、社会保険料は戻ってきません。
年末調整で戻ってくるのは、払いすぎた所得税だけです。
社会保険料は税金ではないので、還付されることはありません。
パート社会保険いくら引かれる?賢く働こう
パート主婦の社会保険料がいくらかかるか、しっかり理解できましたか?
月収10万円なら約1万4,000円、月収15万円なら約2万1,000円が天引きされます。

「こんなに引かれるなんて!」と驚いたかもしれませんが、将来の年金や病気・ケガの保障を考えると、決して損ではありません。
大切なのは、目先の手取りだけで判断しないこと。
扶養内で働くのもアリですが、長期的に働くなら社会保険に加入した方がメリットが大きいです。
あなたの立場や将来の計画に合わせて、賢い働き方を選んでくださいね。
パート主婦の社会保険や扶養の範囲について、もっと詳しく知りたい方は、しごママの他の記事もぜひご覧ください。
年収の壁、扶養内で働くコツ、社会保険加入のタイミングなど、主婦の再就職に役立つ情報が満載です。あなたの不安や疑問を解決するヒントがきっと見つかるはずです!

パートの社会保険料のこと、よく分かったわ!自分に合った働き方を選ぶわね♪

その調子にゃ!自分の状況に合わせて、賢く働いてほしいにゃ!