パートは社会保険と国民保険どっちが得?2026年改正で変わる常識

お金・制度

「パートで働くなら社会保険と国民保険、どっちが得?」
「手取りが減るって聞いたけど本当?」
「2026年から何が変わるの?」

パートで働いている方、これから働こうと考えている方、こんな疑問を抱えていませんか?

保険について悩むパート主婦

実は、ほとんどのケースで社会保険の方が得なんです!

特に2026年からは制度が大きく変わるので、最新情報を知っておくことが大切です。

この記事では、パートの社会保険と国民保険、どっちが得かを徹底比較!

保険料の違い、保障内容、年収別シミュレーション、2026年改正の影響まで分かりやすく解説します。

パートの社会保険と国民保険。基本的な違いを知ろう

まず、社会保険と国民保険の基本的な違いを理解しましょう。

この違いが分かれば、どっちが得かが見えてきます。

社会保険は会社が半分負担してくれる

パートで働く女性

社会保険(健康保険・厚生年金)の最大の特徴は、会社が保険料の半分を負担してくれることです。

社会保険の特徴

保険料の負担
会社と従業員で折半。実質的な負担は半分!

扶養の概念
扶養家族がいれば、その分の保険料は0円。家族全員が同じ保険に入れます。

保障内容
・医療費の3割負担
・傷病手当金(病気やケガで働けないとき)
・出産手当金(出産前後の休業期間)
・障害厚生年金・遺族厚生年金

年金
国民年金+厚生年金の2階建て。将来もらえる年金が多い!

つまり、同じ保険料でも実質的な負担は半分。これが社会保険の大きなメリットです。

国民保険は全額自己負担で扶養の概念なし

国民保険について悩む女性

一方、国民健康保険(国保)は全額自己負担です。

国民健康保険の特徴

保険料の負担
全額自己負担。会社の補助はなし。

扶養の概念
なし。家族それぞれが個別に保険料を支払う必要があります。

保障内容
・医療費の3割負担
・傷病手当金なし
・出産手当金なし
・基本的な医療保障のみ

年金
国民年金のみ。厚生年金はないので、将来の年金額が少ない。

国民健康保険は、自営業者やフリーランスが加入する保険。

パートで社会保険に入れない場合に加入することになります。

保険料と保障を比較。社会保険の方が圧倒的に有利

比較する女性

社会保険と国民保険を比較すると、社会保険の方が圧倒的に有利です。

項目社会保険国民健康保険
保険料負担会社と折半(実質半額)全額自己負担
扶養家族保険料0円で加入可家族それぞれ保険料が必要
傷病手当金あり(給料の約2/3)なし
出産手当金あり(給料の約2/3)なし
年金国民年金+厚生年金国民年金のみ
将来の年金額月額12万円〜15万円月額6.5万円

このように、保険料は半額なのに保障は2倍以上

だからこそ、ほとんどのケースで社会保険の方が得なんです。

ふわママ
ふわママ

えっ!?社会保険の方が保険料は半額なのに保障は手厚いの!?

しごにゃん
しごにゃん

そうなんだにゃ!会社が半分負担してくれるから、お得度が全然違うにゃ!

パートの社会保険と国民保険。年収別でどっちが得か比較

「結局、私の場合はどっちが得なの?」

そんな疑問にお答えするため、年収別のシミュレーションを見ていきましょう。

年収120万円のパート。社会保険と国民保険の比較

年収を計算する女性

まずは、年収120万円のパートの場合を見てみましょう。

項目社会保険国民健康保険+国民年金
年収120万円120万円
健康保険料(年額)約3万円(会社負担含めて6万円)約8万円(全額自己負担)
年金保険料(年額)約5.5万円(会社負担含めて11万円)約20万円(国民年金)
保険料合計約8.5万円約28万円
手取り約111.5万円約92万円
差額社会保険の方が年間19.5万円も手取りが多い!

年収120万円の場合、社会保険の方が年間約20万円も手取りが多いんです!

しかも、社会保険なら傷病手当金や出産手当金ももらえます。

年収150万円のパート。社会保険と国民保険の比較

保険料を計算する女性

次に、年収150万円のパートの場合を見てみましょう。

項目社会保険国民健康保険+国民年金
年収150万円150万円
健康保険料(年額)約4万円(会社負担含めて8万円)約12万円(全額自己負担)
年金保険料(年額)約7万円(会社負担含めて14万円)約20万円(国民年金)
保険料合計約11万円約32万円
手取り約139万円約118万円
差額社会保険の方が年間21万円も手取りが多い!

年収150万円の場合も、社会保険の方が年間21万円も得です。

さらに、将来もらえる年金も月額5万円以上多くなります。

扶養内パート(年収130万円未満)の場合

扶養内で働く主婦

「扶養内で働きたい」という方も多いですよね。

扶養内(夫の社会保険の扶養)の場合はどうなるのでしょうか?

扶養内パートの場合

夫の社会保険の扶養に入る
・年収130万円未満(2026年以降は週20時間未満)
・自分の健康保険料・年金保険料は0円
・国民年金3号被保険者として年金受給権あり
・傷病手当金・出産手当金はなし

保険料負担
0円(夫の扶養に入るため)

将来の年金
国民年金のみ(月額約6.5万円)

扶養内パートなら保険料は0円なので、手取りは最も多くなります。

ただし、将来の年金は国民年金のみなので、長期的に見ると社会保険の方が有利な場合も。

ふわママ
ふわママ

社会保険の方が年間20万円以上も手取りが多いのね!

しごにゃん
しごにゃん

そうなんだにゃ!国民保険は保険料が全額自己負担だから、社会保険の2倍以上かかるにゃ!

2026年改正でパートの社会保険はどう変わる?

2026年10月から、パートの社会保険加入要件が大きく変わります!

この改正を知っておくことが、とても大切です。

週20時間以上で社会保険加入が義務化

2026年改正について調べる女性

2026年10月から、週20時間以上働くパートは全員、社会保険加入が義務になります。

2026年10月からの変更点

現在(2025年まで)
・従業員51人以上の企業
・週20時間以上
・月給8.8万円以上
・2ヶ月超の雇用見込み
→ 4つの条件すべてを満たすと社会保険加入

2026年10月以降
従業員数要件撤廃(1人以上の企業も対象)
週20時間以上
収入要件撤廃(月給8.8万円の壁がなくなる)
→ 週20時間以上働けば自動的に社会保険加入

つまり、収入関係なく週20時間以上働けば社会保険加入になるんです。

これにより、パートの社会保険加入者が大幅に増えると予想されています。

106万円の壁が撤廃。働き方の自由度アップ

自由に働く女性

これまで「106万円の壁」と言われていた収入制限が撤廃されます。

106万円の壁撤廃のメリット

収入を気にせず働ける
月給8.8万円(年収106万円)を気にして働く時間を調整する必要がなくなります。

高時給でも社会保険に入れる
時給が高くて月給8.8万円を超えても、週20時間未満なら扶養のまま。逆に週20時間以上なら社会保険に加入できます。

働き方の選択肢が増える
「扶養内で週20時間未満」または「社会保険に入って週20時間以上」の2択がシンプルに。

改正で影響を受ける人、受けない人

影響を考える女性

2026年改正で、影響を受ける人と受けない人がいます。

働き方改正の影響対応
週20時間未満影響なし扶養のまま働ける
週20時間以上
(従業員51人以上)
影響なしすでに社会保険加入済み
週20時間以上
(従業員50人以下)
影響大2026年10月から社会保険加入
高時給で週15時間
(月給8.8万円超)
影響なし→メリット扶養のまま高収入を得られる

最も影響を受けるのは、従業員50人以下の小規模企業で週20時間以上働いているパートです。

これまで社会保険に入っていなかった方も、2026年10月からは加入が義務になります。

ふわママ
ふわママ

えっ!?2026年から週20時間が基準になるの!?

しごにゃん
しごにゃん

そうなんだにゃ!収入要件がなくなって、週20時間以上働けば自動的に社会保険加入になるにゃ!

パートは結局どっちを選ぶべき?ケース別の判断基準

「結局、私はどっちを選べばいいの?」

そんな疑問にお答えするため、ケース別の判断基準を見ていきましょう。

社会保険を選ぶべき人

社会保険で働く女性

以下に当てはまる方は、社会保険を選ぶべきです。

社会保険を選ぶべき人

①年収150万円以上稼ぎたい人
年収150万円以上なら、社会保険の方が手取りも保障も圧倒的に有利です。

②将来の年金を増やしたい人
厚生年金に加入すれば、将来の年金が月額5万円以上増えます。老後の安心を重視するなら社会保険一択。

③出産の予定がある人
出産手当金(約65万円)や育児休業給付金(約120万円/1年)がもらえます。

④キャリアを積みたい人
社会保険に入れば、収入制限なく働けます。昇給や昇進も遠慮する必要なし。

⑤単身や独身の人
配偶者の扶養に入れないので、社会保険と国民保険の2択。社会保険の方が圧倒的にお得です。

扶養内(国民保険)を選ぶべき人

扶養内で働く主婦

一方で、扶養内(夫の社会保険の扶養)を選ぶべき人もいます。

扶養内を選ぶべき人

①短時間だけ働きたい人
週20時間未満(2026年以降も)なら、保険料0円で扶養のまま働けます。

②子育てや介護で長時間働けない人
家庭の事情で短時間勤務しかできない場合、扶養内が現実的です。

③目先の手取りを重視する人
保険料0円なので、手取りは最も多くなります。ただし、将来の年金は少ないので注意。

④夫の扶養手当が手厚い人
夫の会社の配偶者手当が月額2万円以上あるなら、扶養内の方が得な場合も。

長期的視点で考えることが大切

将来を考える女性

社会保険と国民保険、どっちが得かを考えるとき、長期的な視点が大切です。

長期的視点での比較

社会保険に10年加入した場合
・保険料支払い総額:約110万円(会社負担含めて220万円)
・将来の年金増加額:月額5万円×20年=約1,200万円
差し引き約1,090万円もプラス!

扶養内で10年働いた場合
・保険料支払い総額:0円
・将来の年金:国民年金のみ(月額6.5万円)
・老後の生活費不足のリスク

目先の手取りだけでなく、将来の年金や保障も含めて考えることが大切です。

ふわママ
ふわママ

社会保険、長期的に見たら1,000万円以上もお得なのね!

しごにゃん
しごにゃん

そうなんだにゃ!目先の手取りだけじゃなくて、将来の年金も考えることが大事にゃ!

パートの社会保険と国民保険どっちが得か。賢い選択をしよう。まとめ

パートの社会保険と国民保険、どっちが得かについて詳しく見てきました。

ほとんどのケースで社会保険の方が得ですが、家庭の事情や働き方によって最適な選択は変わります。

賢い選択をした女性

この記事のポイント

✅ 社会保険は会社が半分負担
保険料は実質半額なのに保障は2倍以上

✅ 国民保険は全額自己負担
保険料が高く、保障も少ない

✅ 年収120万円〜150万円なら社会保険が得
年間20万円以上手取りが多くなる

✅ 2026年10月から週20時間が基準に
収入要件が撤廃され、働き方がシンプルに

✅ 将来の年金は月額5万円以上の差
長期的に見れば1,000万円以上の差が出る

✅ 扶養内は週20時間未満
短時間勤務なら保険料0円で働ける

最後に、あなたに合った選択をするためのフローチャートをご紹介します。

あなたに合った選択は?

Q1:週20時間以上働きたいですか?
→ YES:社会保険に入ることになる(2026年以降)
→ NO:扶養内で働ける

Q2:年収150万円以上稼ぎたいですか?
→ YES:社会保険の方が圧倒的に得
→ NO:扶養内も選択肢

Q3:将来の年金を増やしたいですか?
→ YES:社会保険に入るべき
→ NO:扶養内でもOK

Q4:出産の予定はありますか?
→ YES:社会保険なら手当金約200万円!
→ NO:どちらでもOK

パートの働き方は、ライフステージによって変わります。

子どもが小さいうちは扶養内で短時間、子どもが大きくなったら社会保険に入ってフルで働く、というステップアップも賢い選択です。

2026年の制度改正を機に、自分に合った働き方を見直してみてください!

ふわママ
ふわママ

社会保険と国民保険の違い、しっかり理解できたわ!私の場合は社会保険の方が得そうね♪

しごにゃん
しごにゃん

その調子にゃ!自分のライフスタイルに合った働き方を選んで、賢くパートするにゃ!

タイトルとURLをコピーしました