「パートで社会保険に入ったら、給料からいくら引かれるの?」
「手取りがどれくらい減っちゃうんだろう…」
「社会保険料の計算、全然わからない!」
パートで働く主婦にとって、社会保険料がいくら引かれるかは最も気になるポイントですよね。

実は、月収8万8,000円のパートで働くと、毎月約1万3,000円前後が社会保険料として天引きされるんです。
月収10万円なら約1万5,000円~2万円ほど。
「えっ、そんなに引かれるの!?」と驚かれるかもしれませんね。
この記事では、パートの社会保険料が月収別にいくら引かれるのか、具体的なシミュレーションと計算方法を徹底解説します!
健康保険・厚生年金・介護保険の内訳から、実際の手取り額まで分かりやすくご紹介。あなたの働き方に合った保険料の目安がすぐに分かります。
パートの社会保険料はいくら引かれる?基本を知ろう
まずは、パートの社会保険料の基本から見ていきましょう。
「社会保険料」と一言で言っても、実は3つの種類があるんです。
パートで引かれる社会保険料の種類

パートで社会保険に加入すると、以下の3つが給料から天引きされます。
パートで引かれる社会保険料の内訳
・健康保険料:病気やケガの医療費をカバー
・厚生年金保険料:将来の年金を増やすため
・介護保険料:40歳以上のみ対象
これらの保険料は、会社と労働者が折半で負担します。
つまり、給料から引かれるのはあなたの負担分(半額)だけ。
残りの半額は会社が払ってくれているんですね。

えっ、3種類もあるの?全部でいくらになるんだろう…

その調子にゃ!自分に合った働き方を見つけて、楽しく働いてほしいにゃ!
社会保険料は月収によって変わる

社会保険料は、あなたの月収(標準報酬月額)に応じて決まります。
月収が高いほど、引かれる金額も多くなるんです。
また、住んでいる都道府県や加入している健康保険組合によっても、保険料率が微妙に異なります。
40歳以上になると介護保険料も加わるため、さらに負担が増える点にも注意が必要です。
パートの社会保険加入条件をおさらい

そもそも、パートで社会保険に加入する条件を知っていますか?
以下の条件をすべて満たすと、社会保険への加入義務が発生します。
パートの社会保険加入条件(2025年)
・週の所定労働時間が20時間以上
・賃金月額が8万8,000円以上(年収約106万円以上)
・雇用期間が2か月以上見込まれる
・学生でないこと
・従業員数51人以上の企業(段階的に拡大中)
この条件を満たすと、パートでも社会保険に加入することになります。
つまり、月収8万8,000円以上で週20時間以上働く場合、社会保険料が給料から引かれるということなんです。
パート社会保険料いくら引かれる?月収別シミュレーション
それでは、具体的に月収別のシミュレーションを見ていきましょう!
あなたの月収に近いケースを参考にしてくださいね。
月収8万8,000円の場合の社会保険料

月収8万8,000円は、社会保険加入のボーダーラインです。
この金額でパートをすると、毎月いくら引かれるのでしょうか?
保険の種類 | 月額保険料(40歳未満) | 月額保険料(40歳以上) |
---|---|---|
健康保険料 | 約4,400円 | 約4,400円 |
厚生年金保険料 | 約8,000円 | 約8,000円 |
介護保険料 | - | 約700円 |
合計 | 約12,400円 | 約13,100円 |
月収8万8,000円の場合、40歳未満なら約1万2,400円、40歳以上なら約1万3,100円が天引きされます。
思ったより引かれる金額が大きいと感じませんか?
手取りが約7万5,000円になるため、月収8万8,000円でも実際に使えるお金は減ってしまうんです。

えっ!?1万円以上も引かれちゃうの!?

そうなんだにゃ。でも、将来の年金が増えるメリットもあるから、一概に損とは言えないにゃ!
月収10万円の場合の社会保険料

次に、月収10万円のケースを見てみましょう。
このくらいの収入で働いているパート主婦も多いですよね。
保険の種類 | 月額保険料(40歳未満) | 月額保険料(40歳以上) |
---|---|---|
健康保険料 | 約5,000円 | 約5,000円 |
厚生年金保険料 | 約9,100円 | 約9,100円 |
介護保険料 | - | 約800円 |
合計 | 約14,100円 | 約14,900円 |
月収10万円の場合、40歳未満なら約1万4,100円、40歳以上なら約1万4,900円が天引きされます。
月収10万円でも、手取りは約8万5,000円になってしまいます。
社会保険料だけで月収の約15%が引かれる計算です。
月収15万円の場合の社会保険料

最後に、月収15万円のケースを見てみましょう。
フルタイムに近い働き方をしているパート主婦の目安です。
保険の種類 | 月額保険料(40歳未満) | 月額保険料(40歳以上) |
---|---|---|
健康保険料 | 約7,500円 | 約7,500円 |
厚生年金保険料 | 約13,650円 | 約13,650円 |
介護保険料 | - | 約1,200円 |
合計 | 約21,150円 | 約22,350円 |
月収15万円の場合、40歳未満なら約2万1,150円、40歳以上なら約2万2,350円が天引きされます。
月収15万円でも、約2万円以上が社会保険料として引かれてしまうんです。
ただし、その分将来の年金額も大きく増えるメリットがあります。

うぅ…月収が増えても、引かれる金額も増えちゃうのね…

でも、その分将来もらえる年金も増えるから、長い目で見れば決して損じゃないにゃ!
パート社会保険料の計算方法を理解しよう
「自分の社会保険料を自分で計算したい!」という方のために、計算方法も解説します。
実は、社会保険料の計算は意外とシンプルなんですよ。
標準報酬月額とは?

社会保険料を計算する際に使われるのが「標準報酬月額」です。
これは、あなたの月収を一定の区分に当てはめた金額のこと。
例えば、月収8万8,000円の場合、標準報酬月額は「88,000円」の等級に該当します。
この標準報酬月額に、それぞれの保険料率をかけて計算するんです。
健康保険料の計算方法

健康保険料は、以下の計算式で求められます。
健康保険料の計算式
標準報酬月額 × 健康保険料率 ÷ 2(労使折半)
例:88,000円 × 10%(概算) ÷ 2 = 約4,400円
健康保険料率は、都道府県や加入している健康保険組合によって異なります。
一般的には約10%前後ですが、詳細は協会けんぽや健康保険組合のサイトで確認できますよ。
厚生年金保険料の計算方法

厚生年金保険料も同じように計算します。
厚生年金保険料の計算式
標準報酬月額 × 厚生年金保険料率(18.3%) ÷ 2(労使折半)
例:88,000円 × 18.3% ÷ 2 = 約8,052円
厚生年金保険料率は全国一律で18.3%です。
この料率は当面据え置かれる予定なので、計算しやすいですね。
パートで社会保険に入るメリットとデメリット
「こんなに引かれるなら、社会保険に入りたくない!」と思う方もいるかもしれません。
でも、社会保険にはメリットもたくさんあるんです。
パートで社会保険に入るメリット

社会保険に加入すると、以下のようなメリットがあります。
特に、将来の年金が増えるのは大きなメリット。
国民年金だけだと月約6万5,000円ですが、厚生年金に加入すれば月10万円以上になることも。
長い目で見れば、社会保険料を払う価値は十分あるんです。
パートで社会保険に入るデメリット

一方、デメリットもあります。
特に、手取りが減るのは短期的には痛手ですよね。
また、配偶者の扶養から外れることで、世帯全体の税負担が増える可能性もあります。

じゃあ、扶養内で働いた方がいいのかな?それとも社会保険に入った方がいいのかな?

それは、あなたの働き方や将来設計次第にゃ!次の章で判断基準を説明するにゃ!
扶養内で働くか社会保険に入るか?判断のポイント
「扶養内で働くべきか、それとも社会保険に入って働くべきか」
これは、パート主婦にとって最大の悩みですよね。
年収の壁を理解しよう

まず、パート主婦が意識すべき「年収の壁」をおさらいしましょう。
年収の壁 | 内容 |
---|---|
103万円の壁 | 所得税がかかり始める |
106万円の壁 | 社会保険加入義務が発生(条件あり) |
130万円の壁 | 配偶者の扶養から外れる |
150万円の壁 | 配偶者特別控除が減り始める |
この中でも特に重要なのが106万円の壁と130万円の壁です。
106万円を超えると社会保険に加入する必要があり、130万円を超えると配偶者の扶養から完全に外れてしまいます。
扶養内で働くべき人

以下に当てはまる人は、扶養内で働くのがおすすめです。
扶養内で働くべき人
・子育てや家事を優先したい
・短時間だけ働きたい
・夫の会社の家族手当が充実している
・すぐにお金が必要ではない
・働く時間に制約がある
扶養内で働けば、手取りが減らず、夫の扶養控除も受けられます。
家計全体で見れば、こちらが有利なケースも多いんです。
社会保険に入って働くべき人

一方、以下に当てはまる人は、社会保険に入って働くのがおすすめです。
社会保険に入って働くべき人
・将来の年金額を増やしたい
・長く働き続ける予定がある
・病気やケガのリスクに備えたい
・年収150万円以上を目指している
・キャリアを積みたい
社会保険に入れば、将来の年金が大幅に増えます。
長期的に見れば、社会保険料を払う価値は十分にあるんです。
パート社会保険料を抑える方法はある?
「どうにかして社会保険料を抑えられないかな?」
そう思う気持ち、よく分かります。
実は、合法的に保険料を抑える方法もあるんです。
労働時間を調整する

最もシンプルな方法は、週の労働時間を20時間未満に抑えることです。
週20時間未満なら、社会保険の加入条件を満たさないため、保険料がかかりません。
ただし、その分収入も減るので、よく考えて決めましょうね。
月収を8万8,000円未満に調整する

月収が8万8,000円未満なら、社会保険に加入する必要はありません。
これは年収に換算すると約105万6,000円です。
この範囲内で働けば、社会保険料を払わずに済みます。
複数のパートを掛け持ちする

1つの勤務先で週20時間未満、月収8万8,000円未満に抑え、複数のパートを掛け持ちする方法もあります。
この場合、それぞれの勤務先で社会保険の加入条件を満たさなければ、保険料を払わずに済みます。
ただし、体力的にきつくなる可能性もあるので、無理は禁物ですよ。

なるほど!工夫次第で保険料を抑えられるのね♪

でも、長期的には社会保険に入った方が得なこともあるから、よく考えるにゃ!
よくある質問。パート社会保険料に関する疑問を解決
パートの社会保険料について、よくある質問をまとめました。
あなたの疑問もここで解決できるはずです!
Q1. パートの社会保険料は年末調整で戻ってくる?

残念ながら、社会保険料は年末調整で戻ってきません。
年末調整で戻ってくるのは、払いすぎた所得税だけです。
社会保険料は税金ではないので、還付されることはないんです。
Q2. 夫の扶養から外れるとどうなる?

夫の扶養から外れると、以下のような影響があります。
ただし、年収150万円以上稼げるなら、トータルで見れば損にならないケースが多いです。
Q3. パートでも厚生年金は将来もらえる?

はい、パートでも厚生年金に加入すれば、将来年金がもらえます。
国民年金に上乗せされる形で、厚生年金が受け取れるんです。
例えば、月収10万円で10年間厚生年金に加入すれば、将来年間約10万円の年金が上乗せされます。
長い目で見れば、かなり大きなメリットですよね。
パート社会保険いくら引かれる?手取りを把握して賢く働こう
パートの社会保険料がいくら引かれるか、しっかり理解できましたか?
月収8万8,000円なら約1万3,000円、月収10万円なら約1万5,000円、月収15万円なら約2万2,000円が天引きされます。

「こんなに引かれるの!?」と驚いたかもしれませんが、その分将来の年金が増えるメリットがあります。
大切なのは、あなたのライフスタイルや働き方に合った選択をすること。
短期的には手取りが減りますが、長期的には社会保険に入る価値は十分にあります。
家族ともよく相談して、あなたに合った働き方を見つけてくださいね。
パートの働き方や扶養の範囲について、もっと詳しく知りたい方は、しごママの他の記事もぜひチェックしてみてください。
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社会保険料のこと、すごくよく分かったわ!私にも計算できそう♪