育休復帰したくない気持ちと向き合う。選択肢と前向きな決断の仕方

「もうすぐ復帰なのに、全然気持ちが乗らない…」
「正直、このまま辞めちゃいたい」
「子どもと離れたくない。仕事なんて考えられない」

育休復帰が近づくと、こんな気持ちになること、ありますよね。

実は、育休復帰したくないと感じるママは、あなただけじゃありません。

育休中の幸せな時間に慣れてしまい、仕事と育児の両立に不安を感じるのは、とても自然なことなんです。

育休復帰したくない。その気持ちは当たり前です

まず最初に、はっきり言います。

育休復帰したくないと思うのは、決して甘えでも逃げでもありません。

多くのママが感じる「復帰したくない」気持ち

育休から復帰する多くのママが、「本当は戻りたくない」と感じています。

子どもとの時間が何より幸せで、その日常が「当たり前」になったからこそ、仕事に戻ることへの抵抗感が生まれるんです。

これは、あなたが母親として子どもを大切に思っている証拠。

自分を責める必要はありません。

育休中と復帰後のギャップが大きすぎる

育休中は、子どものペースで生活できます。

朝はゆっくり起きて、昼寝の時間は自分の時間、夕方は公園で遊んで…。

もちろん育児は大変ですが、子どもの笑顔という「幸せ」がすぐそばにある生活です。

一方、復帰後は朝から晩までフル稼働。

保育園送迎、仕事、お迎え、夕食、お風呂、寝かしつけ…息つく暇もありません。

このギャップが、「復帰したくない」という気持ちを強くするんです。

仕事が好きでも復帰したくなくなる理由

「仕事が好きだったのに、今は全く戻りたくない」

こんな風に感じる人も多いです。

それは、育休中に「日常」が更新されてしまったから。

2年近く子どもとの生活に慣れると、仕事中心だった頃の自分が遠い過去のように感じてしまうんです。

仕事が嫌いになったわけじゃない。

ただ、今の幸せを手放したくないだけなんですよね。

育休復帰したくないときの選択肢3つ

「復帰したくない」と思ったとき、あなたには3つの選択肢があります。

それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

選択肢1. 育休を延長する

まず一つ目は、育休を延長するという選択肢。

保育園に入れなかった、子どもが病気になったなど、一定の条件を満たせば、最大で子どもが2歳になるまで延長できます。

育休延長は、「もう少し時間が欲しい」と思う人に向いています。

ただし、延長しても根本的な解決にはならないことも覚えておきましょう。

選択肢2. 退職して専業主婦になる

二つ目は、退職して専業主婦になるという選択肢。

育休から復帰せずに退職することは、法的には問題ありません。

退職は、家計的に専業主婦でもやっていける場合や、どうしても仕事と育児の両立が無理と感じる場合に検討する選択肢です。

選択肢3. 頑張って復帰する

三つ目は、不安はあるけど頑張って復帰するという選択肢。

多くのママが、最終的にこの道を選びます。

復帰は、将来のことも考えて経済的安定を優先したい場合や、キャリアを大切にしたい場合に選ぶべき道です。

育休復帰したくないとき、後悔しない決断の仕方

選択肢が分かったところで、次は後悔しない決断の仕方です。

感情だけで決めず、冷静に考えることが大切ですよ。

家計を冷静にシミュレーションする

まず最初にやるべきは、家計のシミュレーションです。

あなたが働かなくても、家計はやっていけますか?

夫の収入だけで生活費、住宅ローン、教育費、老後資金…すべてカバーできるか、具体的に計算してみましょう。

経済的に厳しいなら、復帰するか、パートなど柔軟な働き方を検討する必要があります。

5年後・10年後の自分をイメージする

次に、将来の自分をイメージしてみましょう。

5年後、子どもが小学生になったとき、あなたはどうしていたいですか?

10年後、子どもが中学生になったとき、あなたはどんな生活をしていたいですか?

「今の気持ち」だけでなく、「将来の自分」も考えることが、後悔しない決断につながります。

夫や家族と本音で話し合う

決断する前に、夫や家族と本音で話し合うことが何より大切です。

「復帰したくない」という気持ちを正直に伝えて、どうするのがベストか一緒に考えましょう。

夫が家事・育児をもっと分担してくれるなら、復帰のハードルは下がるかもしれません。

逆に、夫が「専業主婦でいてほしい」と思っているなら、退職という選択肢もありです。

完璧を求めず、柔軟な働き方も考える

「フルタイム正社員」か「専業主婦」かの二択ではありません。

時短勤務、パート、在宅ワークなど、柔軟な働き方も検討してみましょう。

完璧を求めず、今の自分にできる範囲で働くことも、立派な選択肢ですよ。

育休復帰したくない理由を深掘りしてみる

「復帰したくない」という気持ちの奥には、いろいろな理由が隠れています。

自分の気持ちを深掘りして、本当の理由を見つけてみましょう。

職場の人間関係が不安

復帰前から職場の人間関係に不安を感じている人も多いです。

「2年も休んだのに戻って大丈夫かな」「迷惑がられないかな」「浮いてしまわないかな」…。

特に、育休前に嫌な上司やきつい同僚がいた場合、復帰へのハードルはさらに高くなります。

人間関係が主な理由なら、復帰前に上司に相談して部署異動を打診するのも一つの方法です。

仕事内容についていけるか不安

「2年も離れていたら、仕事のやり方を忘れてる」「新しいシステムについていけない」…。

こんな不安を感じるのも当然です。

でも、最初は誰でも不安。

少しずつ思い出していけば大丈夫ですし、周りもそれは理解しています。

復帰前に会社のマニュアルを読み直したり、PCの操作を思い出しておくと、不安が軽減されますよ。

体力的に自信がない

育児だけでもヘトヘトなのに、仕事まで加わったら倒れてしまいそう…。

体力面の不安も、復帰したくない大きな理由です。

確かに、最初はしんどいです。

でも、人間の適応力は思っているより高いもの。

3ヶ月もすれば、新しいリズムに慣れてきます。

時短勤務を活用したり、家事を効率化することで、体力的な負担を減らすことができますよ。

保育園に子どもを預けることへの罪悪感

「こんなに小さいのに保育園に預けて、可哀想じゃないかな」

こんな罪悪感を抱えているママも多いですよね。

でも、保育園は決して可哀想な場所じゃありません。

子どもは保育園で、たくさんの友達と遊び、社会性を学び、成長していきます。

ママが働くことで、子どもにも良い影響があるんです。

罪悪感を感じる必要はありませんよ。

育休復帰したくないけど、頑張って復帰する人へ

「不安だけど、やっぱり復帰する」と決めた人へ。

復帰後を少しでも楽にするコツをお伝えします!

最初の3ヶ月は「慣れる期間」と割り切る

復帰後の最初の3ヶ月は、「慣れる期間」と割り切りましょう。

完璧を目指さず、仕事も家事も60点でOK。

子どもも保育園に慣れる時期なので、体調を崩しやすいです。

「こんなもん」と思って、自分を追い込みすぎないでくださいね。

復帰直前の1週間でやっておきたいこと

復帰直前の1週間は、最終チェックの時期。

以下のことを確認しておくと、初日からスムーズに動けます。

特に、自分へのご褒美は大切!

好きなお菓子、美味しいコーヒー、お気に入りの文房具など、仕事中に「これがあるから頑張れる」というアイテムを準備しておきましょう。

復帰後に頼れる味方を見つける

復帰後は、職場で頼れる味方を見つけることも大切です。

同じように育休から復帰した先輩ママがいれば、心強い存在になります。

「子どもが熱を出したときどうしてる?」「時短勤務ってどう?」など、リアルな情報を聞けるのが何よりのメリット。

一人で抱え込まず、周りに相談できる関係を作っておきましょう。

復帰後は、ママ一人で家事・育児を抱え込まないことが絶対条件。

夫と分担を明確にして、「誰が・何を・いつやるか」を可視化しましょう。

最初は夫も慣れないかもしれませんが、続けるうちに当たり前になります!

時短家電やサービスに頼る

食洗機、乾燥機付き洗濯機、ロボット掃除機、食材宅配…。

使えるものは全部使うくらいの気持ちで大丈夫です。

お金で時間を買うことは、決して甘えじゃありません。

あなたの心と体を守るための、必要な投資ですよ。

小さな幸せを見つける

復帰後の生活がハードでも、小さな幸せを見つけることが大切。

朝のコーヒー、仕事中のお菓子、帰宅後の子どもの笑顔…。

些細なことでも、「これがあるから頑張れる」という回復ポイントを作っておきましょう。

育休から退職を選ぶ場合の注意点

もし、「やっぱり退職する」と決めた場合、知っておくべき注意点があります。

退職の意思は早めに伝える

退職を決めたら、できるだけ早く会社に伝えましょう。

復帰予定日の直前に伝えると、会社側も困ってしまいます。

最低でも1ヶ月前、できれば2〜3ヶ月前には報告するのがマナーです。

報告は、直属の上司に対面で行うのが理想的。

体調などで難しい場合は、電話でも構いません。

育児休業給付金の返還は不要

「育休から復帰せずに退職したら、給付金を返さないといけないの?」

こんな心配をしている人もいますよね。

結論から言うと、育児休業給付金の返還は不要です!

給付金は、育休期間中の生活を支えるためのもの。

復帰しなかったからといって、返す必要はありません。

安心して、自分の選択を進めてくださいね。

退職後の手続きを忘れずに

退職後は、いくつかの手続きが必要です。

特に、健康保険と年金の切り替えは、退職後14日以内に行う必要があります。

忘れないようにしましょう!

育休復帰したくない気持ち、誰かに相談しよう

「復帰したくない」という気持ちは、一人で抱え込まないことが大切です。

誰かに話すだけで、気持ちが軽くなることもありますよ。

同じ悩みを持つママの体験談を読む

「自分だけじゃないんだ」と知るだけで、心が楽になります。

先輩ママたちの体験談を読んで、どう乗り越えたかを参考にしてみましょう。

キャリアカウンセラーに相談する

どうしても決められないときは、キャリアカウンセラーに相談するのも一つの方法。

第三者の視点で、あなたの状況を客観的に見てもらえます。

ハローワークやマザーズハローワークでも、無料で相談できますよ。

育休復帰したくない。あなたの選択を応援します

育休復帰したくない気持ちは、決して恥ずかしいことじゃありません。

子どもを愛しているからこそ、離れたくない。

今の幸せを手放したくない。

その気持ちは、とても自然で、美しいものです。

大切なのは、その気持ちと向き合い、後悔しない選択をすること。

復帰するのも、辞めるのも、あなたの自由です。

どちらを選んでも、あなたは素晴らしいママです。

周りの目や世間の常識に縛られず、あなたと家族にとって最善の選択をしてくださいね。

どんな選択をしても、あなたを応援しています!