週20時間超えたり超えなかったり。社会保険加入の判断基準を解説

お金・制度

「今週は22時間働いたけど、来週は18時間なの…」
「週20時間を超えたり超えなかったり、これって社会保険に入らないといけないの?」
「シフト制で毎週バラバラだから、どう判断すればいいか分からない!」

シフト制で働いていると、週の労働時間がバラバラになりますよね。

シフトに悩む主婦

週20時間を超えたり超えなかったりする場合、どう判断されるのか、正確に理解している人は少ないんです。

知らないと、予想外に社会保険に加入することになったり、逆に加入できなかったりします。

この記事では、週20時間を超えたり超えなかったりする不安定なシフトの場合、社会保険加入がどう判断されるのかを徹底解説します。

所定労働時間と実労働時間の違い、2カ月連続ルール、シフト調整のコツまで、あなたが損をしないために知っておくべき情報をすべてお伝えします。

週20時間超えたり超えなかったり。判断の基準は「所定労働時間」

まず最も重要なポイントからお伝えします。

週20時間を超えたり超えなかったりする場合、判断基準は「所定労働時間」です。

所定労働時間とは?雇用契約書の時間が最優先

契約書を確認する女性

所定労働時間とは、雇用契約書や就業規則で定められた労働時間のことです。

実際に何時間働いたかではなく、契約上の時間で社会保険加入が判断されます。

判断基準内容優先度
所定労働時間雇用契約書に記載された時間最優先
実労働時間実際に働いた時間例外的に考慮

つまり、雇用契約書に「週19時間勤務」と書かれていれば、実際に週21時間働く週があっても、原則として社会保険加入義務はないんです。

ふわママ
ふわママ

え!?実際の勤務時間じゃなくて、契約書の時間なの!?

しごにゃん
しごにゃん

そうにゃ!だから雇用契約書をちゃんと確認することが超重要にゃ!

週20時間超えたり超えなかったりするパターン別の判断

パターンを整理する女性

具体的なパターン別に、社会保険加入の判断を見てみましょう。

パターン所定労働時間実労働時間加入義務
パターン①週20時間以上超えたり超えなかったりあり
パターン②週20時間未満たまに超えるなし
パターン③週20時間未満2カ月連続で超える3カ月目から
パターン④週20時間未満常に20時間未満なし

最も気をつけるべきはパターン③です。

契約上は週20時間未満でも、実際に2カ月連続で超えてしまうと、3カ月目から加入義務が発生します。

「所定労働時間が明確でない」場合はどうなる?

疑問を持つ女性

シフト制の場合、雇用契約書に「週○時間」と明記されていないことがあります。

この場合はどう判断されるのでしょうか?

所定労働時間が不明確な場合

契約書に具体的な時間が書かれていない場合、過去2カ月の実労働時間の平均で判断されます。2カ月の平均が週20時間以上なら、3カ月目から社会保険加入が必要になります。

つまり、契約書に時間が書かれていない方が、実労働時間で判断されやすいということです。

だからこそ、扶養内で働きたいなら最初から契約書に「週19時間」と明記してもらうことが大切なんですね。

週20時間超えたり超えなかったりでも加入になる「2カ月連続ルール」

ここで最も注意すべきなのが、2カ月連続ルールです。

このルールを知らないと、突然社会保険に加入することになってしまいます。

2カ月連続で週20時間超えると3カ月目から加入

カレンダーをチェックする女性

契約上は週20時間未満でも、実労働時間が2カ月連続で週20時間を超え、その後も継続する見込みがある場合、3カ月目から社会保険加入になります。

2カ月連続ルールの具体例

・契約:週19時間
・1月:実際21時間勤務
・2月:実際22時間勤務
・3月:20時間超えが続く見込み
→ 3月から社会保険加入義務発生

つまり、たまに週20時間を超えるくらいなら問題ありませんが、2カ月連続で超えてしまうとアウトなんです。

ふわママ
ふわママ

え!?知らなかった!2カ月連続で超えちゃダメなのね…

しごにゃん
しごにゃん

そうにゃ!だから毎月の労働時間をちゃんと記録しておくことが大事にゃ!

「継続する見込み」とは?一時的ならセーフ

安心する女性

2カ月連続ルールには、もう一つ重要な条件があります。

それは「その後も継続する見込みがある」ということです。

状況判断
2カ月連続で超えたが、3カ月目は確実に20時間未満加入義務なし
2カ月連続で超え、3カ月目も超える予定加入義務あり
繁忙期だけ2カ月超えた(閑散期は必ず20時間未満)原則、加入義務なし

つまり、繁忙期だけ一時的に2カ月超えた場合は、基本的にセーフです。

ただし、会社側が「今後も続く」と判断した場合は加入対象になる可能性があります。

実際に加入になるタイミングは?

タイミングを確認する女性

2カ月連続ルールに該当した場合、いつから社会保険に加入するのでしょうか?

社会保険加入のタイミング

・1月:週21時間勤務(1カ月目)
・2月:週22時間勤務(2カ月連続)
・3月:週20時間超えが続く見込み
→ 3月1日から社会保険加入

つまり、3カ月目の初日から加入義務が発生します。

会社から「来月から社会保険に入ってもらいます」と突然言われることもあるので、注意が必要です。

週20時間超えたり超えなかったりを防ぐシフト調整のコツ

では、扶養内で働き続けるには、どうシフトを調整すればいいのでしょうか?

毎週の労働時間をしっかり記録する

手帳に記録する女性

まず大切なのが、自分の労働時間を記録することです。

会社任せにせず、自分でもしっかり管理しましょう。

労働時間記録のポイント

1. 毎週の労働時間を手帳やスマホに記録
2. 月ごとの合計時間も計算する
3. 週20時間を超えた週を赤字でマーク
4. 2週連続で超えそうなら即座にシフト調整を依頼
5. タイムカードのコピーも保管しておく

特に、2週連続で超えそうになったら要注意です。

すぐに会社に相談して、シフトを調整してもらいましょう。

月の労働時間を平均週19時間以内に収める

電卓で計算する女性

週単位だとバラバラでも、月単位で調整する方法もあります。

シフトパターン週の労働時間月の合計時間
安全パターン第1週:18時間
第2週:20時間
第3週:19時間
第4週:18時間
75時間(週平均18.75時間)
ギリギリパターン第1週:22時間
第2週:18時間
第3週:20時間
第4週:17時間
77時間(週平均19.25時間)
危険パターン第1週:22時間
第2週:22時間
第3週:20時間
第4週:20時間
84時間(週平均21時間)

月の合計が82時間以内(週平均19時間)に収まるようにシフトを組めば、安全圏です。

シフト調整のコツ

週によって労働時間がバラバラでも、月トータルで調整すれば扶養内で働けます。ある週に22時間働いたら、次の週は17時間にするなど、バランスを取りましょう。

会社に「扶養内希望」を明確に伝える

店長に相談する女性

最も重要なのは、会社に希望を明確に伝えることです。

会社への伝え方例

「扶養内で働きたいので、週の平均を19時間以内でお願いします」
「繁忙期でも、2カ月連続で週20時間を超えないように調整してください」
「今月すでに週21時間働いているので、来月は必ず20時間未満にしてください」

遠慮せずに、ハッキリと伝えましょう。

あなたの生活を守るのは、あなた自身です。

ふわママ
ふわママ

でも店長に言いづらいのよね…嫌な顔されそうで…

しごにゃん
しごにゃん

言いづらくても、後で困るのは自分にゃ。最初から条件を明確にしておけば、お互いトラブルにならないにゃ!

週20時間超えたり超えなかったり。会社側の対応はどうなる?

労働者側だけでなく、会社側の対応も理解しておくと安心です。

会社は2カ月の実績で判断する

会社の人事担当者

会社側は、従業員の労働時間を毎月チェックしています。

2カ月連続で週20時間を超えた従業員がいれば、年金事務所から指導を受ける可能性があるからです。

会社が行う判断

1. 毎月の実労働時間を集計
2. 2カ月連続で週20時間を超えた従業員を抽出
3. 3カ月目も超える見込みか判断
4. 該当者に「来月から社会保険加入」と通知

つまり、会社側もしっかりチェックしているので、2カ月連続で超えれば、ほぼ確実に通知が来ると思ってください。

突然の加入通知を避けるために

事前に対策する女性

「来月から社会保険に入ってもらいます」と突然言われて慌てないために、日頃から対策しておきましょう。

突然の加入通知を避ける対策

1. 雇用契約書に「週19時間」と明記してもらう
2. 毎月の労働時間を自分でも記録
3. 週20時間を超えた月は、翌月に必ず調整
4. 会社に定期的に「今月の労働時間」を確認
5. 2カ月連続で超えそうなら即座に相談

会社任せにせず、自分でも管理することが大切です。

もし社会保険加入を打診されたら?

選択肢を考える女性

もし会社から「社会保険に加入してください」と言われた場合、どうすればいいのでしょうか?

選択肢内容
①加入する手取りは減るが、将来の年金額が増える。長期的にはメリット大
②シフトを減らす労働時間を週19時間未満に調整し、扶養内に戻す
③転職する従業員50人以下の会社なら、週20時間でも加入義務なし

どの選択肢がベストかは、あなたの年齢や家庭の状況によって変わります。

若いうちなら社会保険に加入して将来に備えるのがおすすめですし、60代なら扶養内で手取り重視もありです。

週20時間超えたり超えなかったり。よくある質問Q&A

ここからは、よくある質問にお答えします。

Q1. 1カ月だけ週20時間超えた。社会保険に入らないとダメ?

疑問を持つ女性

A. 1カ月だけなら加入義務はありません。

2カ月連続で超えなければ、基本的に加入義務は発生しません。ただし、翌月も超えないように注意してください。2カ月連続で超えると、3カ月目から加入になります。

Q2. 繁忙期だけ2カ月連続で超えた。それでも加入?

繁忙期に働く女性

A. 繁忙期だけなら、原則として加入義務はありません。

「その後も継続する見込み」がある場合に加入義務が発生するので、繁忙期だけで閑散期は確実に20時間未満になる場合は、基本的にセーフです。ただし、会社の判断次第なので、事前に相談しておくと安心です。

Q3. 契約書に週の時間が書かれていない。どうなる?

契約書を見直す女性

A. 実労働時間の2カ月平均で判断されます。

契約書に所定労働時間が明記されていない場合、過去2カ月の実労働時間の平均が週20時間以上なら加入対象になります。扶養内で働きたいなら、必ず契約書に「週19時間」と明記してもらいましょう。

主婦のシフト勤務なら「しごママ」で情報収集

シフト制で働く主婦の悩みは、なかなか理解されにくいですよね。

情報を調べる主婦

しごママでは、主婦のパート勤務に役立つ情報を幅広く発信しています。

扶養内で働く具体的な方法、106万円と130万円の壁の違い、シフト制の上手な働き方、履歴書の書き方まで、あなたの働き方をサポートする記事が満載です。「もっと詳しく知りたい」という方は、ぜひ他の記事もチェックしてみてください。

ふわママ
ふわママ

しごママ、すごく役立つわね!もっと色々読んでみよう♪

しごにゃん
しごにゃん

その調子にゃ!正しい知識があれば、安心して働けるにゃ!

週20時間超えたり超えなかったりでも大丈夫。正しい知識で賢く働こう:まとめ

週20時間を超えたり超えなかったりする場合でも、正しい知識があれば怖くありません。

安心して働く女性

この記事のポイント

・判断基準は所定労働時間(契約書の時間)が最優先
・たまに週20時間を超えるだけなら加入義務なし
2カ月連続で超えると、3カ月目から加入義務
・「継続する見込み」がなければ、繁忙期だけならセーフ
・扶養内で働くなら契約書に週19時間と明記してもらう
・毎週の労働時間を記録し、2カ月連続超過を防ぐ

シフト制で週の労働時間がバラバラでも、ポイントを押さえておけば扶養内で働き続けることは可能です。

今日からできるアクション

1. 雇用契約書を確認して、所定労働時間をチェック
2. 契約書に時間が明記されていなければ、会社に依頼
3. 毎週の労働時間を手帳やスマホに記録
4. 週20時間を超えた週を赤字でマーク
5. 2カ月連続で超えそうなら、すぐに会社に相談

大切なのは、受け身ではなく、自分で管理することです。

会社任せにせず、自分の労働時間をしっかり把握しましょう。

そして、扶養内で働きたいなら、遠慮せずに会社にハッキリ伝えることです。

あなたの生活を守れるのは、あなただけです。

正しい知識を武器に、安心して働ける環境を作っていきましょう。

ふわママ
ふわママ

よし!まずは契約書を確認して、毎週の時間も記録するわ♪

しごにゃん
しごにゃん

その意気にゃ!自分で管理できれば、絶対に損しないにゃ!一緒に頑張るにゃ!

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