出産手当金が遅い。生活できないときの5つの対処法

「出産手当金がまだ振り込まれない…」
「預金残高がどんどん減っていく…」
「このままじゃ本当に生活できない…」

そんな不安を抱えているあなた。本当につらいですよね。

実は、出産手当金の支給が遅くて困っている人はとても多いんです。

申請から入金まで2〜4ヶ月かかるのは珍しくありません。

出産手当金が遅くて生活できない。あなただけじゃない

申請から2〜4ヶ月。この遅さは異常じゃない

まず知っておいてほしいのは、出産手当金の支給が遅いのはあなたのせいではないということ。

多くの人が同じように「遅い!」と感じています。

協会けんぽの場合、申請から振込まで平均2〜3ヶ月。健康保険組合でも1〜2ヶ月はかかります。

出産日から数えると、実際にお金が入るまで3ヶ月以上待つことも珍しくないんです。

「生活できない」は切実な声

出産前後は何かとお金がかかります。

おむつ代、ミルク代、赤ちゃん用品…。普段の生活費に加えて出費が増えるのに、給料は入ってこない。

そんな状況で出産手当金の振込が2ヶ月も3ヶ月も遅れたら、「生活できない」と感じるのは当然です。

SNSを見ても「出産手当金遅すぎて生活がキツイ」「貯金が底をつきそう」という声がたくさんあります。

あなたは一人じゃありません。

出産手当金の支給が遅い理由を知っておく

出産後でないと申請できない仕組み

出産手当金が遅い最大の理由は、出産後でないと申請できないから。

申請書には医師の証明が必要で、これは出産日が確定してからでないと書いてもらえません。

つまり、産休に入った時点では申請すらできないんです。

出産→退院→申請書準備→提出というステップを踏むので、どうしても時間がかかってしまいます。

書類の往復で時間がかかる

出産手当金の申請には、医師・勤務先・健康保険組合の3者が関わります。

まず医師に出産の証明を書いてもらい、次に勤務先に労務に関する証明を書いてもらう。

その後、会社が健康保険組合に書類を送って審査が始まります。

この一連の流れで書類が行ったり来たりするため、どうしても時間がかかってしまうんです。

さらに書類に不備があると差し戻しになり、さらに遅れることも。

健康保険組合によって処理速度が違う

実は、どの健康保険に加入しているかで支給スピードが変わります。

協会けんぽの場合は比較的スムーズですが、それでも2〜3ヶ月。

大企業の健康保険組合は処理が早い傾向がありますが、中小企業だと会社側の手続きが遅れることも。

国民健康保険の場合は自治体対応になるため、さらに時間がかかる可能性があります。

生活できないとき今すぐ使える支援制度

自治体の生活福祉資金貸付制度

出産手当金が入るまでの生活費に困ったら、まず検討したいのが生活福祉資金貸付制度。

これは各自治体の社会福祉協議会が実施している公的な貸付制度です。

出産や育児による一時的な生活費の不足にも対応しており、低金利または無利子で借りられます。

まずはお住まいの市区町村の福祉課や社会福祉協議会に相談してみましょう。

緊急小口資金を活用する

もっと早く少額の支援が必要な場合は、緊急小口資金という制度もあります。

これも社会福祉協議会が窓口で、最大10万円まで無利子で借りられる制度。

出産などで一時的に生活費が必要になった世帯が対象です。

申請から数日〜1週間程度で振り込まれるため、生活福祉資金より早く受け取れる可能性があります。

児童手当や家族手当の早期確認

忘れがちですが、児童手当の申請も忘れずに。

出生届を出した後、15日以内に申請すれば生まれた月から支給対象になります。

月額15,000円(0〜3歳未満)なので、少しでも家計の足しになるはず。

また、夫の勤務先に家族手当がある場合は、早めに申請手続きを済ませましょう。

会社によっては月数千円〜数万円の手当が出ることもあります。

出産手当金を少しでも早く受け取る方法

産休前に申請書を準備しておく

出産手当金を少しでも早く受け取るには、産休前から準備を始めることが大切。

まず、産休に入る前に会社から申請書をもらっておきましょう。

勤務先の記入欄は産休前に書いてもらえる部分もあるので、事前に確認を。

医師の証明欄は出産後でないと書けませんが、それ以外の部分は先に準備できます。

出産後はバタバタするので、できることは前もってやっておくと安心です。

産前分と産後分を分けて申請する

少しでも早くお金を受け取りたいなら、産前分と産後分を分けて申請する方法もあります。

出産手当金は産前42日分と産後56日分に分かれています。

産前分だけ先に申請すれば、産後分を待たずに一部を早く受け取れる可能性があるんです。

ただし、健康保険組合によっては分割申請を認めていない場合もあるので、事前に確認してください。

勤務先に進捗確認をする

申請から1ヶ月以上経っても何の連絡もない場合は、勤務先に進捗を確認しましょう。

会社の担当者が忙しくて手続きが止まっているケースもあります。

「出産手当金の申請書、健保組合に提出していただけましたか?」と丁寧に確認してみてください。

また、健康保険組合に直接問い合わせて、審査状況を確認することもできます。

待っているだけでなく、自分から動くことで少しでも早く受け取れることもあるんです。

出産手当金が遅いとき生活できない。まとめ

出産手当金の支給が遅くて生活できないと感じるのは、決して珍しいことではありません。

申請から入金まで2〜4ヶ月かかるのが現実だからこそ、事前の準備と使える制度の活用が大切です。

一人で抱え込まず、使える制度はすべて使っていきましょう。

自治体の福祉課や社会福祉協議会に相談すれば、あなたに合った支援を教えてもらえます。

出産手当金が遅いからといって、生活を諦める必要はありません。

今できることから一つずつ進めていけば、必ず道は開けます。