国民健康保険を滞納したまま社会保険に加入できる?督促と対処法を解説

お金・制度

「国民健康保険を滞納したまま就職したけど、大丈夫かな…」
「社会保険に入れなかったらどうしよう」
「滞納分の督促、会社にバレるのでは?」

こんな不安を抱えている方、実はとても多いんです。

国民健康保険滞納で悩む主婦

結論から言うと、国民健康保険を滞納していても社会保険には加入できます

ただし、滞納した保険料の支払い義務は残り続けるため、放置すると大きなトラブルになる可能性があるんです。

この記事では、国民健康保険を滞納したまま社会保険に加入した場合の未納分の扱いや、督促・差し押さえのリスク、そして具体的な解決方法まで徹底解説します。

不安を抱えたまま放置せず、正しい対処法を知って前に進みましょう!

国民健康保険を滞納したまま社会保険に加入できるのか

まず最初に知っておきたいのが、「滞納していても社会保険に加入できるのか」という点です。

ここでは、その疑問に明確にお答えします。

国保滞納があっても社会保険加入は問題なく可能

社会保険に加入できる主婦

安心してください。国民健康保険料を滞納していても、社会保険への加入には何の影響もありません

会社員や公務員として働き始めれば、勤務先を通じて自動的に社会保険(健康保険・厚生年金)に加入できます。

滞納があることを理由に、社会保険への加入を拒否されることは一切ありません。

社会保険加入に影響しない理由

・国民健康保険と社会保険は別々の制度
・社会保険の加入要件に国保の納付状況は含まれない
・会社が加入手続きをするため、個人の滞納歴は関係ない
・社会保険事務所も国保の滞納情報を把握していない

つまり、就職が決まって社会保険に加入する際、国保の滞納が障害になることは全くないということです。

ふわママ
ふわママ

えぇっ!滞納してても社会保険に入れるの?よかった〜!

しごにゃん
しごにゃん

ちょっと待つにゃ。社保には入れるけど、滞納分は別問題にゃ…

会社に迷惑がかかることはない

会社で働く主婦

「国保を滞納していたことが会社にバレて、迷惑をかけるのでは…」

こんな心配をしている方も多いのですが、会社に国保の滞納が通知されることは一切ありません

国民健康保険の滞納情報は市区町村が管理しており、勤務先や社会保険事務所に情報が共有されることはないんです。

ですから、安心して就職活動を進めてください。

会社にバレない理由

国民健康保険の滞納情報は、市区町村の国民健康保険課が管理しています。この情報が勤務先の会社や社会保険事務所に通知されることはありません。個人情報保護の観点からも、自治体が第三者に情報を提供することは原則として禁止されています。

ただし、後述しますが、滞納を放置し続けて給与の差し押さえに至った場合は、会社に知られる可能性があります。

社会保険加入後は国保の脱退手続きが必要

脱退手続きをする主婦

社会保険に加入したら、必ず国民健康保険の脱退手続きを行いましょう。

社会保険に加入すると国保の資格は自動的に喪失しますが、脱退手続きは自分で行わなければなりません。

手続きをしないと、国保の保険料が請求され続け、二重払いになってしまいます。

国保脱退手続きに必要なもの

・国民健康保険の保険証
・社会保険の保険証(または資格取得証明書)
・本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
・印鑑(認印でOK)

お住まいの市区町村の窓口で手続きすれば、15分程度で完了します。

郵送でも対応している自治体が多いので、忙しい方は郵送での手続きも検討してみましょう。

国民健康保険の滞納分はどうなるのか

社会保険に加入できても、国保の滞納分が消えるわけではありません。

ここでは、滞納分の扱いについて詳しく見ていきましょう。

滞納した保険料の支払い義務は残る

滞納分を気にする主婦

残念ながら、社会保険に加入しても、国民健康保険の滞納分は免除されません

過去の未納分は、引き続き市区町村から請求されます。

「社会保険に切り替えたから、国保の滞納分はチャラになる」と勘違いしている方もいますが、それは大きな誤解です。

重要:滞納分は消えない

社会保険に加入したからといって、国民健康保険の滞納分が免除されることはありません。過去の未納分は、社会保険加入後も引き続き支払い義務が残ります。

滞納分は、自治体から督促状や催告書が届き、支払いを求められ続けます。

無視し続けると、後述する差し押さえなどの強制徴収に発展する可能性があるんです。

ふわママ
ふわママ

えぇ…社保に入ったら国保の滞納分もチャラになると思ってたのに…

しごにゃん
しごにゃん

それは甘いにゃ!滞納分はちゃんと払わないとダメだにゃ!

市区町村から督促状や催告書が届く

督促状を見て困る主婦

滞納が続くと、市区町村から督促状や催告書が郵送されてきます

最初は優しい文面の督促状ですが、無視し続けると、徐々に厳しい内容になっていきます。

電話での催促や、自宅訪問による徴収が行われることもあるんです。

督促の流れ

1. 納付期限を過ぎると督促状が届く
2. 無視すると催告書が届く
3. それでも支払わないと電話や訪問による催促
4. 最終的には差し押さえの予告通知
5. 財産の差し押さえ実施

督促状や催告書が届いたら、絶対に無視してはいけません。

すぐに市区町村の窓口に相談し、分割納付などの対応を依頼しましょう。

延滞金が加算され続ける

延滞金に驚く主婦

国民健康保険料を滞納すると、延滞金が発生します

多くの自治体では、納付期限から3か月以内は年2.4%、3か月を超えると年8.7%の延滞金が加算されます。

滞納期間が長くなればなるほど、支払うべき金額が膨らんでいくんです。

延滞金の具体例

月額3万円の保険料を1年間滞納した場合、本来の保険料36万円に加えて、約2万円の延滞金が発生します(年8.7%で計算)。滞納期間が長くなるほど、延滞金も増え続けます。

早めに対応すれば、延滞金を最小限に抑えることができます。

放置せず、できるだけ早く市区町村に相談することが重要です。

国民健康保険の滞納を放置するとどうなるのか

「督促が来ても無視すれば何とかなる」と思っている方、それは大きな間違いです。

滞納を放置すると、深刻な事態に発展する可能性があります。

給与や預貯金が差し押さえられる

差し押さえに驚く主婦

滞納を長期間放置すると、給与や預貯金が差し押さえられることがあります。

国民健康保険料は税金と同じように、強制徴収の対象なんです。

市区町村は、財産調査を行い、給与・預貯金・不動産などを差し押さえる権限を持っています。

差し押さえの対象となる財産

・給与(手取りの4分の1まで)
・預貯金
・不動産
・生命保険の解約返戻金
・自動車
・その他の財産

給与が差し押さえられると、勤務先に通知が行くため、会社に滞納がバレてしまいます。

社会的な信用を失うだけでなく、職場での立場も悪くなる可能性があるんです。

ふわママ
ふわママ

給与差し押さえって…会社にバレちゃうじゃない!怖すぎる!

しごにゃん
しごにゃん

だから早めに相談しなきゃダメって言ってるにゃ!

短期被保険者証や資格証明書が交付される

保険証を見て困る主婦

滞納が1年未満の場合、有効期間が半年の「短期被保険者証」が交付されます。

これは通常の保険証と同じように使えますが、有効期間が短いため、頻繁に更新手続きが必要になります。

さらに滞納が1年以上続くと、「資格証明書」が交付されます。

資格証明書では、医療機関での支払いが一時的に10割自己負担になってしまうんです。

資格証明書のデメリット

・医療費を全額(10割)自己負担しなければならない
・後日、市区町村に申請すれば7割分は返ってくるが手間がかかる
・高額な医療費がかかる場合、一時的な負担が非常に大きい

病気やケガをしたときに、医療費の全額を支払うのは大きな負担です。

このような事態を避けるためにも、滞納を放置してはいけません。

保険給付が停止されることもある

保険給付停止で困る主婦

滞納が1年半以上続くと、保険給付が停止される可能性があります。

保険給付が停止されると、医療費の払い戻しが受けられなくなります。

つまり、医療費を全額自己負担しても、後から7割分が返ってこないということです。

保険給付停止の影響

保険給付が停止されると、高額療養費制度や出産育児一時金なども受けられなくなります。万が一、大きな病気やケガをした場合、医療費の負担が非常に重くなってしまいます。

こうした事態に陥る前に、必ず市区町村に相談しましょう。

国民健康保険の滞納分を解決する方法

「滞納分を一括で払うのは無理…」という方も、解決策はあります。

ここでは、具体的な対処法を見ていきましょう。

市区町村の窓口で分割納付を相談する

窓口で相談する主婦

最も現実的な解決策は、市区町村の窓口で分割納付を相談することです。

多くの自治体では、経済的に困難な状況にある方のために、分割納付を認めています。

月々の支払額を無理のない範囲に設定してもらえるので、少しずつ滞納を解消することができるんです。

分割納付相談の流れ

1. 市区町村の国民健康保険課に電話または来庁
2. 滞納の状況と支払い能力を説明
3. 月々の支払額を相談して決定
4. 分割納付計画書を作成
5. 計画に沿って毎月支払いを続ける

相談する際は、現在の収入や生活状況を正直に伝えましょう。

無理な支払い計画を立てても続かないので、現実的な金額で相談することが大切です。

ふわママ
ふわママ

分割納付なら私にもできるかも!相談してみるわ♪

しごにゃん
しごにゃん

その調子にゃ!早めに相談するのが一番大事にゃ!

減免制度を利用できないか確認する

減免制度を調べる主婦

経済的に困窮している場合、保険料の減免制度を利用できる可能性があります。

減免制度は、失業や収入の大幅な減少など、特別な事情がある方を対象とした制度です。

自治体によって条件は異なりますが、保険料の一部または全額が免除されることもあるんです。

減免制度が適用される主なケース

・失業や廃業により収入が大幅に減少した
・災害により住宅や家財に損害を受けた
・世帯主が死亡、または重度の障害を負った
・新型コロナウイルス感染症の影響で収入が減少した

減免制度の申請には、収入証明書や離職票などの書類が必要です。

詳しい条件や手続き方法は、市区町村の窓口で確認しましょう。

時効成立の可能性も確認する

時効を調べる主婦

国民健康保険料には、時効があります。

保険料方式の場合は2年、保険税方式の場合は5年で時効が成立します。

ただし、自治体が督促を行うと時効が中断・更新されるため、実際に時効が成立するケースは少ないんです。

時効の中断・更新について

市区町村が督促状を送付したり、財産調査を行ったりすると、時効が中断(リセット)されます。そのため、長期間滞納していても、時効が成立することはほとんどありません。時効を期待して放置するのではなく、必ず窓口で相談しましょう。

「時効まで逃げ切れるかも」と考えるのは危険です。

時効を待つ間に延滞金は増え続け、差し押さえのリスクも高まります。

国民健康保険を滞納したまま社会保険に加入した場合:まとめ

国民健康保険を滞納していても、社会保険への加入には何の影響もありません。

前向きに対処する主婦

ただし、滞納分の支払い義務は残り続けるため、放置すると深刻なトラブルに発展する可能性があります。

国保滞納時の対応まとめ

・社会保険への加入は問題なく可能
・会社に滞納がバレることはない
・滞納分は免除されず、督促が続く
・延滞金が加算され続ける
・放置すると給与や財産の差し押さえも
・市区町村の窓口で分割納付を相談する
・減免制度が利用できないか確認する

督促状や催告書が届いたら、絶対に無視してはいけません。

すぐに市区町村の窓口に相談し、分割納付や減免制度の利用を検討しましょう。

早めに対応すれば、延滞金を最小限に抑え、差し押さえなどの事態を避けることができます。

一人で悩まず、まずは相談することから始めてみてください。

ふわママ
ふわママ

よし!明日さっそく市役所に行って相談してくるわ!

しごにゃん
しごにゃん

その意気にゃ!勇気を出して一歩踏み出すことが大事だにゃ!

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